2022 NLCS Game1 ( PHI 2-0 SDP)
現地2022年10月18日、いよいよNLCSが始まりました。
ナ・リーグはフィリーズとパドレスという顔合わせになり、ともにワイルドカード枠でのポストシーズン進出。NLDSではともにシーズン100勝以上を上げたブレーブスとドジャースを下して勝ち上がってきた好調同士。さらに、2クラブともGame5まで行かずに決めたこともあり、日程にも余裕があり、ローテーションのNo.1からスタートさせることができるという申し分のないコンディションでのマッチアップです。レベルの高いゲームが期待されます。
”Nasty”ウィーラー、7回1ヒッター
ダルビッシュ投手とザック・ウィーラーの先発で始まったGame1。レベルの高い素晴らしい投手戦が繰り広げられました。
まず、ザック・ウィーラーですが、TV中継で幾度も紹介されていましたが、ポストシーズンに入り、ベロシティーがグンと上がっています。レギュラー・シーズンで95mphほどのアベレージであった4シームが今ポストシーズンでは97mphをマークしています。
その好調のウィーラーは現地10月7日のカージナルスとのワイルドカードシリーズGame1では、6.1イニングで2ヒッターの投球。さらに、10月12日のブレーブスとのNLDS Game2では6回、被安打4、失点3。この2試合だけでもERAは2.19。
ザック・ウィーラーはこのゲームでも初回から97mph以上を連発。MAXは98.9mph。ウィーラーのボールは非常に伸びがありますので、数字よりも球威を増して見えるのが特徴でもあります。
そのザック・ウィーラーは初回に2番のフアン・ソトに四球を出して以来、5回1アウトまでランナーを出さず、ノーヒット・ピッチングを展開!初めて許したヒットがその5回1アウトからウィル・マイヤーズにCF前に運ばれたクリーン・ヒット1本のみ。
その球威でパドレス打線を終始圧倒。エースらしい投球で、味方打線に大きな勇気を与えました。ウィーラーは、7イニングで83球を投げ、被安打1、スコアレス、BB1、SO8と最高の投球を見せてくれました。
ダルビッシュ投手も好投
一方、パドレス先発のダルビッシュ投手も好投しました。
クロネンワースがナイス守備
ダルビッシュ投手は初回に、シュワーバーに四球を出して3塁まで進塁を許したものの、ブライス・ハーパーを2Bゴロに打ち取り、ピンチを脱します。これはRF前クリーンヒットか?という当たりでしたが、ジェイク・クロネンワースがいいポジショニングを敷き、見事なハンドリングを見せました。いいバックアップでした。
ダルビッシュ投手はそれ以降、2回と3回は打者7人と対峙し、5奪三振を奪い、リズムに乗って行きます。
ハーパー、シュワーバーがHR!
調子を上げていたダルビッシュ投手でしたが、先制点はフィリーズに入りました。
4回表、2巡目となったブライス・ハーパーが2球目のアウトハイの4シームに対応。アウトコースのボールでしたし、球威もあったので打った瞬間は大きなLFフライかと思いましたが、ハーパーの押し込みが効いていたようでLFスタンドに入るソロHRに。あのコースをスタンドまで運ぶか!という技術とパワーが凝縮された一発でした。
【YOUTUBE】Bryce Harper strikes first! Bashes opposite field home run to give Phillies lead!
さらに6回表、イニング先頭となったカイル・シュワーバーもやりました。
初球、カットボールがやや甘く入ったところをシュワーバーはどんぴしゃりのタイミングでスイング。これが飛び出し速度120mphとなるロケット弾で、ペトコ・パークのアッパーデックまで届く、とんでもない当たりに!
カイル・シュワーバーの一発も飛び出し、フィリーズが中盤までに2-0とリードします。
フィリーズ、100mphリレー
ザック・ウィーラーが7回まで投げた後、フィリーズは2番手にセランソニー・ドミンゲスを投入。ドミンゲスは99mphから100mphまでの球速を連発。ウィル・マイヤーズとトレント・グリシャムから三振を奪い、8回を無失点投球。パドレス打線を追い込んで行きます。
実は危なかった9回裏
2-0のスコアで推移し、フィリーズは9回裏のマウンドにホセ・アルバラードを投入。
ホセ・アルバラードも100mphを連発。彼の場合、シンカーですからさらにやっかいです。
しかし、アルバラードは1アウトからジュリクソン・プロファーに四球を許します。
つづくバッターはフアン・ソト。ソトは初球を叩き、三遊間に弱い当たりの打球を放ち、これでダブルプレーかと思われた瞬間、3Bのアレク・ボームが2塁カバーに入ったブライソン・ストットに悪送球。ボールがRF方向へ抜けようかというのを2B、ジーン・セグラが飛び込んで阻止。セグラのこのバックアップで2次災害を防ぎました。
同点のランナーを背負ったアルバラードは、マニー・マチャードを迎える大ピンチとなりましたが、ここはアルバラードがマチャードを圧倒。RFフライに打ち取ります。
まだまだ怖いバッターのジョシュ・ベルが残っていましたが、アルバラードはジョシュ・ベルを空振り三振に仕留め、ゲームセット。
最後は危なかったものの、フィリーズが2-0のスコアで勝利しました。ウィーラー、ハーパー、シュワーバーという中心選手が大いに機能してのNLCS 先勝となりました。
フィリーズは強いままでした。
Game2はフィリーズがアーロン・ノラ、パドレスがブレイク・スネルです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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