2022 ALDS Game1
現地2022年10月11日、ALDSが始まりました。
レギュラー・シーズンでア・リーグ最高勝率をマークしたアストロズはワイルドカード枠1位と2位の勝者との対戦。ワイルドカード・シリーズでは2位のマリナーズが1位のブルージェイズをスイープして勝ち上がりました。
L・ギルバート VS J・バーランダー
満を持してポストシーズン初戦を迎えるアストロズはエースのジャスティン・バーランダーが先発。一一方のマリナーズはポストシーズン初先発となるローガン・ギルバートが先発です。
バーランダーが6失点
このゲームは波乱の幕開けとなりました。アストロズ先発のジャスティン・バーランダーが序盤から大苦戦。
1回表、先頭のフリオ・ロドリゲスに四球を与えた後、タイ・フランスにシングルを打たれ、ノーアウト、ランナー1、3塁のピンチ。エウへニオ・スアレスはスライダーで三振を奪うも、つづくカル・ラリーにはRF前シングルを許し、まず1点。打たれた2安打はいずれもど真ん中に近いところでした。
バーランダーは2回も復調の兆しを見せず、甘いボールが続きました。先頭のアダム・フレイジャー、つづくジャレッド・ケルニックに連続ヒット。1アウト後、2巡目となったフリオ・ロドリゲスとの対戦ではCFへタイムリー・ダブルを許してこの回2失点。さらに、タイ・フランスにもタイムリーを許して3失点目。
エウへニオ・スアレスをダブルプレーに取り、なんとかこのイニングは3失点で食い止めましたが、1、2回で計4失点。
3回は打者3人で抑え、立ち上がりの兆候を見せました。
ところが、4回表は2アウトまで奪うも、その後がいけませんでした。まずJP・クロフォードに一発を浴び、1失点。3巡目のフリオ・ロドリゲスにはトリプルを、タイ・フランスにはダブルを打たれ、さらに1失点。その後は2打席連続で抑えていたエウへニオ・スアレスにLFへシングルを打たれるも、これはヨルダン・アルバレスの好返球に助けられ追加の3失点目は防ぎました。
バーランダーは4回で降板。81球を投げ、被安打10、失点6、BB1、奪三振3、HR1という成績でした。
なお、バーランダーはこの日の登板でポストシーズン通算32試合目(このうち先発が31試合)。イニング数は191.2イニングを数え、奪三振は208となりました。もう1シーズン分ですね。
ローガン・ギルバートはまずまずの内容
一方のマリナーズ先発のローガン・ギルバートは5.1イニングを投げ、被安打5、失点3、自責点3、BB2、SO5、HR1という成績でした。
失点は3回裏に、先頭打者のチャズ・マコーミックをCF前シングルで出したのをきっかけにした、ヨルダン・アルバレスのタイムリー・ダブルによる2失点。さらに4回裏に、ユリ・グリエルに打たれたソロHRによる1失点の計3点です。
アストロズ、3-7からの大逆転
マリナーズは7回表にこの日の最初の2打席で内容が悪かったエウへニオ・スアレスが、クリスチャン・ハビエルからソロHRを放ち、7-3とリードを拡げました。
アストロズは7回裏に代打で出場したクリスチャン・バスケスがシングルを放ち、チャンスを作るも、無得点。4点差で残り2イニングとなっていました。
アンドレ・ムニョスから8回に2得点
8回裏、マリナーズのマウンドにはアンドレ・ムニョスが上がりました。締めにかかりに来ましたね。
しかし、アストロズは粘りを見せます。1アウトからシングルで出塁したヨルダン・アルバレスを1塁に置いて、アレックス・ブレグマンがハンガー・スライダーとなった4球目を見逃さず、左中間に2ランHRを放ち、5-7と2点差にまで追い上げます。この一発は大きかったですね。さすがに勝負強いブレグマンです。
9回裏、マリナーズのマウンドはポール・シーワルド。ベテラン・クローザーはまずクリスチャン・バスケスをSSゴロに抑えて1アウト。
ところが、代打で登場したデービッド・ヘンスリーには死球を出し、ちょっと嫌な空気を醸し出します。ここで嫌なバッターのホセ・アルトゥーベを迎えましたが、さすがのベテラン右腕はアルトゥーベを三振に仕留め、2アウト。一番いい打者が倒れてこれで終わりかと思いました。
あとアウト1つとなったところで、ジェレミー・ペーニャが打席に。ペーニャは2球で2ストライクを奪われ、万事休すかと思いましたが、4球目のアウトローの厳しいコースのスライダーをCFに弾き返し、望みをつなぎます。
ロビー・レイが登場!
左打者のヨルダン・アルバレスを迎えたというところで、右サイドワインダーのシーワルドでは嫌な予感がしたのでしょう。スコット・サービス監督はここでなんとロビー・レイを投入。
ポストシーズンならではのスーパー・リレーです。マリナーズとしては打てる手は打ったというところです。しかも、高級感さえ漂う贅沢なリレー。
ヨルダン・アルバレスがサヨナラ3HR
しかし、この日のヨルダン・アルバレスには左のサイヤング賞投手でも通用しませんでした。
勝負は早かったです。初球のシンカーをファウルにしたアルバレス。マリナーズ・バッテリーはつづく2球目もシンカーを選択。しかし、このシンカーが真ん中低めの甘いところに来てしまいました。
ヨルダン・アルバレスは待ってましたとばかりに豪快にスイング。これがRFスタンド深くにささる3ランHRに。
スコアが8-7となり、ヨルダン・アルバレスのサヨナラHRでアストロズが土壇場で大逆転したというゲームでした。
ヨルダン・アルバレス、5-3、5RBI
これで先発のバーランダーの6失点もきれいにキャンセルしました。アストロズ、強いです!!ワイルドカード・シリーズでいい勝ち方をしたマリナーズを一蹴しました。
この日、ヨルダン・アルバレスは5打数3安打、5打点という素晴らしい活躍を見せました。
さすがにシーズンMVP候補ですね。
【YOUTUBE】Comeback complete! After trailing 7-3 in the 8th, the Astros stun the Mariners with two late homers!
注目のGame2は1日空いて、現地13日となります。先発はマリナーズがルイス・カスティーヨ、アストロズがフランバー・バルデスです。ここですね。ア・リーグの今季のポストシーズンの最高の顔合わせということになりそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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