久しぶりの復帰登板で完成度の高い投球
現地2022年9月17日、レッズのハンター・グリーン(Hunter Greene)が恐ろしい形で復帰登板を果たしました。
この日、レッズはカージナルスとのダブルヘッダー。ハンター・グリーンはローカルタイムで6:15PMからスタートしたGame2に登板。なお、12:17分からスタートしたGame1では5-1のスコアでカージナルスが勝利しています(Score)。
100mph が計47球
ハンター・グリーンがこの日投じた投球数は6イニングで81球。
このうちなんと58%の47球が100mph以上というすごい結果が出ました。もっとも、100mph超えが投球の50%を超えているのはこの日が初めてではありません。今季、すでに出しております。
17日の登板ですが、1イニング目は12球が100mph超え。2イニング目はさらに多くて15球。さすがにイニングを経るとその数は少なくなりますが、ファイナルイニングとなった6回裏においても100mph超えは5球を数え、しかも101mph台を2球も計測しているという化け物ぶり。
Inning | 100〜 | 101〜 | 102〜 | # of 100+ |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | 7 | 4 | 12 |
2 | 4 | 9 | 2 | 15 |
3 | 0 | 6 | 2 | 8 |
4 | 4 | 1 | 0 | 5 |
5 | 2 | 0 | 0 | 2 |
6 | 3 | 2 | 0 | 5 |
Total | 14 | 25 | 8 | 47 |
そして102mph台の投球は8球を数えました。MAXはなんと102.6mph。これは1イニング目にトミー・エドマンに対したときに計測しています。kmh換算で165.12 kmhです。とんでもないですね。
ちなみに、この102.6mphをトミー・エドマンはラインドライブでCF前に弾き返しています。エドマンがすごいですね。
この日は、6イニングを投げきり、被安打4、スコアレス、0BB、そしてキャリアハイとなる11Kをマークしました。
なお、ゲームの方はカージナルス先発のホセ・キンタナも8回2ヒッターと素晴らしい投球を披露。
ともにスコアレスのまま延長に突入し、延長11回裏にカージナルスがフィルダース・チョイスで1点を奪い、サヨナラ勝ち。1-0という緊迫した投手戦でした。
右肩痛からの復帰
ハンター・グリーンのこの日のマウンドは現地2022年8月1日のマイアミ戦以来のこと。そのゲームでは6回、1ヒッター、スコアレスで8Kをマークし、今季4勝目をマーク(4勝12敗)。その後、右肩痛を発症して15Day ILに入り、それを繰り返して9月17日の登板に至っております。
ハンター・グリーンは2019年4月にトミー・ジョン手術を行っていますので、その影響かと心配したのですが、剛球をもって復帰を遂げたので、ファンとしても安堵した次第です。
IL中に投球を見直したか?!
現地2022年4月10日のブレーブス戦でメジャー・デビューを果たしたハンター・グリーンですが、ここまで21スタートで108.2IP、4勝12敗、ERA 4.97、BB41、SO 138。被本塁打が23もあり、これはハンター・グリーンの球質、特に回転数の多さが災いしているように思います。
ただ、それだけでなく、速いのは速いのですが、あまり速さを感じさせない投球であったのも事実。それも被本塁打数の多さに起因していると思われます。
この日はチェンジアップとスライダーをうまく使い、より速く見せる工夫が活きた結果となりました。11Kというのはやはりカージナルス打線が速いと感じたからそうなったわけで、今後もこの投球がつづくかどうか見ていきたいと思います。
素材をフルに活かした投球に期待したいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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