スポンサーリンク

【MLB 2022】レッドソックス、捕手のケビン・プラウェッキをDFAに

開幕ロスターの捕手がシーズン終了にいなくなる

 現地2022年9月16日、レッドソックスは、フェンウェイ・パークでロイヤルズとの対戦。先発のマイケル・ワカが7回を1失点と好投するも、打線がロイヤルズ先発のジョナサン・匕ースリー(Jonathan Heasley)に大苦戦。右の92-3mphのスライダー投手にここまで苦戦するとは本当に重症です。

 しかし、ロイヤルズのブルペンの四球の多さに助けられ、8回裏に逆転。なんとか2-1で勝利しました。

 そんな中、レッドソックスはこの日、ケビン・プラウェッキをDFAとしました。

 レッドソックスは、トレードデッドラインでクリスチャン・バスケスをアストロズへトレード。

 そして今回、ケビン・プラウェッキ(Kevin Plawecki)をDFAとしたことで2022年の開幕ロスターで入っていた捕手がシーズン終盤にいなくなるという結果になりました。

プラウェッキ、先発するも安打無し 

 このロイヤルズ戦の先発捕手はケビン・ブラウェッキ。リードでは定評があり、守りは申し分ないのですが、いかんせん打撃の数字が上がりませんでした。この日は2打席回ってきたのですが、SSゴロ、CFフライに終わり、音無し。シーズン成績は157-34、1HR、打率.217、OBP .287、SLG .574に。

 そしてゲーム終了後、プラウェッキはDFAに。

ケビン・プラウェッキとは 

 ケビン・プラウェッキは、1991年2月26日生まれの31才。2012年ドラフトのメッツの1巡目指名(全体35位)でプロ入りした捕手です。

 デビューはメッツ時代の2015年。24才の時です。当初は順調でした。ルーキー・イヤーに73試合に出場し、打率は.219。メッツでは4シーズンを過ごして、通算打率は.218。

 2019年6月にメッツがサム・ハガーティー(現マリナーズ)とウォーカー・ロケットを獲得したトレードでインディアンスに移籍。ちなみに、サム・ハガーティーがマリナーズへ移ったきっかけは2019年12月にメッツがDFAにした際にマリナーズがクレームオフしたからです。

 2019年12月、インディアンスはケビン・プラウェッキをノンテンダーに。これによりFAとなったプラウェッキとサインしたのがレッドソックスで、2020年1月のことです。

リードが良かったプラウェッキ

 リードに定評のある捕手で、ネイサン・イオバルディは捕手を選べる状況であればプラウェッキを指名していたと思われ、実際プラウェッキがマスクを被ったほうがERAは良かったです。

 その対局がクリスチャン・バスケスで非常に熱心でチームに貢献する熱いハートを持ち、しかも打撃が良かったにも関わらず、リードが今ひとつでした。

 ただ、バスケスはアストロズに移籍後にマスクをかぶる機会も増えていますが、リードを見ると普通に良かったです。これはレッドソックス投手陣の力の差もあるかと思いました。コントロール、球威ともにアストロズの投手陣の方がはっきり言って上。だからバスケスもリードしやすいのかもしれません。

 その視点から言うと、プラウェッキの捕手としての投手を導く力はやはり素晴らしかったとも言えるでしょう。

リースとウォンが台頭

 今回のDFAは、やはり後任が出来上がってしまったことがその背景にあります。

 リース・マグワイヤ(Reese McGuire)は7月のデッドラインでジェイク・ディークマンとのトレードで獲得した選手。ホワイソックス時代から一発はないものの、打率の高い選手だったのですが、レッドソックス移籍後、打率.373、OBP .411、SLG .493、OPS .903をマーク。

 実際、プレーを見ると体も大きく、一発がないのが嘘のような選手。おそらくコンタクトが良いゆえに、とにかく長打よりも安打に集中していると思われ、9月13日のヤンキース戦で待望の一発も放ちました。リースがいることにより打線の流れがよくなったのも事実です。

 そして、メジャーとマイナーを往復していたコナー・ウォン(Connor Wong )もマイナーで結果を出してコールアップしたところ、9月は9試合で打率.250、OBP .368、SLG .563をマーク。細身で小さく見えるのですが、185cmもあります。

 リースは27才、ウォンは26才で同年代の捕手がともにいいライバル関係にあるので、この二人の台頭により、プラウェッキの居場所がなくなってしまったというところです。

プラウェッキ、将来は間違いなくコーチ

 プラウェッキの投手を活かすリードはやはり素晴らしいと思うので、ウェーバーに上がれば、間違いなく手を挙げるクラブが出てきます。

 そしてまだ現役なのに、将来の話をするのは失礼なことなのですが、スパイクを脱いだ後(引退した後)は間違いなくメジャーのコーチになる逸材かと思います。

 プラウェッキに良い縁がありますように。本当に、もう少し打ってくれれば言うことなかったんですけど。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025FA】クオリファイング・オファー(QO)の期限が到来!結果は13名中12名が辞退!
【MLB2024】”MOY”はMILのパット・マーフィーとCLEのスティーブン・ボートが受賞!
【MLB2024】”ROY”(Rookies of the Year )はNLがポール・スキーンズ、ALはルイス・ヒルに決定!
【MLB2025】ドジャースのリリーバー、ブラスダー・グラテロルが肩の手術でシーズン前半戦を欠場へ
【MLBスタジアム】レイズ、2025年はジョージ・M・スタインブレナー・フィールドでレギュラーシーズンを戦うことに
【MLB2025FA】エンゼルスがSSを補強!DバックスからFAのケビン・ニューマンとサイン
【MLB2024】All-MLB(オールMLB)が発表され、大谷がファーストチーム、今永がセカンドチームに選出される!
【MLB2025FA】レッドソックスがベテラン左腕のジャスティン・ウィルソンと1年契約でサイン
【MLB2025FA】エンゼルスがトラビス・ダーノーと2年12Mドルでサイン!
【MLBアウォード2024】シルバースラッガー賞が明らかに!大谷は2年連続3度目の受賞
【MLB2025FA】”ファイヤー・ボーラー”佐々木朗希投手のポスティング・プロセスについて
【MLB移籍FA】2025シーズンに向けたクラブ別主要FAプレーヤーリスト!注目FA選手の情報も!
【MLB2025FA】エンゼルス、ベテラン技巧派のカイル・ヘンドリクスと1年契約でサイン
【MLB2025FA】ゲリット・コールはオプトアウトを行使するも、結局残留
【MLB2024】大谷、亜脱臼を起こした左肩に関節鏡視下手術を実施し、無事に成功!
【MLB2025FA】クオリファイング・オファー(QO)を提示されたのはフアン・ソトら計13名
【MLB2024Awards】ゴールドグラブ賞が決定!今季は14名が初受賞(追記あり)
【MLB2024】ポストシーズン記事一覧
【MLB2024】ドジャースがセレブレーション・パレードを実施!シーズンの激しさがわかる名スピーチも
【MLBトレード2025】ホルヘ・ソレアーがエンゼルスへ、グリフィン・カニングがブレーブスへ移籍
【WS2024_Gm5】ドジャースが5点差を跳ね返して見事にWS制覇!MVPはフレディー・フリーマン
【WS2024_Gm4】F・フリーマンに4試合連続HRが出るも、ドジャースは大敗
【WS2024_Gm3】ビューラーが快投、フリーマンが3戦連続HR!ドジャースがチャンプに王手!
【WS2024_G3】大谷は左肩を守りながら出場し、得点に絡む
【2024プレーヤーズ・チョイス】POYはアーロン・ジャッジ!大谷はNLアウトスタンディングに!
【WS2024_Gm2】ドジャース、連勝!山本が7回途中1失点の好投!エドマン、テオスカー、フリーマンにHR
【WS2024_Gm2】「肩ですね・・・左」大谷、盗塁で左肩を痛める(追記あり)
【WS2024_Gm1】大谷がワールドシリーズ初安打を放つ!
【WS2024】ワールドシリーズが開幕!ドジャースがフレディー・フリーマンの逆転サヨナラGSで1勝目(Gm1)!
【MLB2024】ワールドシリーズのロスターが発表される。ドジャースはエバン・フィリップスが抜ける
タイトルとURLをコピーしました