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【MLB 2022】ブライアン・ベイヨーがメジャー初勝利!そしてトリストン・カサスの昇格とタナー・ハウクの状況

ベイヨー、嬉しいメジャー初勝利!

 現地2022年9月3日、レッドソックスはレンジャーズとの4ゲームシリーズのGame3をフェンウェイパークで戦い、5-3のスコアで勝利。先発したトップ・プロスペクトのブライアン・ベイヨー(Brayan Bello)に嬉しいメジャー初勝利がつきました!

ベイヨーが6回をスコアレス

 ブライアン・ベイヨーは、23才の右腕で現時点でのレッドソックスのプロスペクト・ランキングでは3位にラインクインしています。

 2022年7月6日にメジャー・デビューを果たし、このゲームの前までに8試合に登板し、うち先発が6試合で、0勝4敗、ERA 7.36という成績でした。まだ体の線も細く、未完成な感があるのがむしろ良いところで、特にベロシティーに関しては伸びしろを残している投手です。4シームの威力が増せば、チェンジアップ、スライダーもさらに生きてくるはずです。

 この日はこれまでの8試合の経験がよく活かされた投球であったと思います。コントロールが良かったですし、ファストボールも走っていました。初回を3人で斬って取ったベイヨーは、2回から4回までは毎回ランナーを背負う投球となりましたが、非常に丁寧に投げていたと思います。

 そして、これまでは5イニング未満の登板が続きましたが、この日はキャリア最長となる6イニングを投げきりました。しかも、5回と6回は三者凡退。この日はボガーツのポジショニングに助けられた感もありましたが、データ通り打たせたという点ではむしろしっかりとゾーンに投げ込めていたということも言えるでしょう。

 ブライアン・ベイヨーはこの日、ほとんどはMid-90mphというところでしたが、MAXは97.3mphをマーク。6イニング、88球(Av.14.6球/イニング)を投げ、被安打3、スコアレス、BB1、SO5という内容でした。

デバースが先制2塁打

 先発のベイヨーの良かったところは、初回に1点を先制してもらったのを守り抜いたことでもあります。

 その先制点ですが、初回にデバースから繰り出されました。レッドソックスはリードオフのトミー・ファムが四球で歩いた後に、アレックス・ベルドゥーゴがデニス・サンタナのファストボールに圧されて三振。ボガーツもバッティングをさせてもらえませんでしたが、ダブルプレー崩れで1Bに残りました。

 ここでラファエル・デバースだったのですが、打ったのはチェンジアップで、ゾーンの内から外へ逃げるボールをうまく左中間に運びました。この打撃は芸術的。

 レッドソックスに追加点が入ったのは5回裏で、これは四球絡みでの2点を上げました。

 さらに、7回裏には、トレバー・ストーリーのタイムリー2塁打などで2点を追加。7回を終えて5-0とリードする展開に。

ウィットロックが3失点

 ブライアン・ベイヨーの後をリレーしたのはギャレット・ウィットロックで、ここのところ、投げるとしたら、2イニングというのが多いです。

 そのウィットロックは7回は難なく切り抜けたものの、8回表に捕まりました。マーカス・セミエンに2ランHRを、そしてナサニエル・ロウにも逆方向へソロHRを打たれて3失点。ゲームは5-3と2点差ゲームで終盤へ。

シュライバー投入で逃げ切る

 そして、9回表、アレックス・コーラ監督は、マット・バーンズをマウンドに送ったものの、バーンズはピリッとせず。1アウト満塁のピンチを作ったところで降板。

 クローザー・ロールを任されているジョン・シュライバーを投入するに至りました。本来なら休ませたかったところです。マット・バーンズもセミエン、シーガーまで回してはいけないと思いマウンドに上がったと思いますが、ピッタリ回してしまいました。

 そのシュライバーはマーカス・セミエンを三振に打ち取り、2アウトに。つづくコーリー・シーガーの当たりは、シフトを敷いていたSSのボガーツの正面に飛び、難を免れ、5-3で勝利しました。シフトを敷いていなければ、2点タイムリーで同点となるところでした。

 リリーバー陣がリードを守りきったので、ブライアン・ベイヨーに嬉しいメジャー初勝利がつきました!!

レッドソックス、トリストン・カサスをコールアップ

 このゲーム終了後、レッドソックスはロスターを変更しました。

 今季、苦戦を強いられていた1Bのボビー・ダルベックをトリプルAウースターにオプション(マイナーへ降格)。空いたロスターにトリプルAで大活躍のトリストン・カサスをコールアップすることに!

 トリストン・カサスは22才の右投げ左打ちの1B。2018年ドラフトのレッドソックスの1巡目指名です。なお、正確な発音は、 \KOSS-iss\ (コシス)のようです。

 カサスはU-15、U-18に加え、2021年は東京五輪のUSAの1Bとしてプレー。アメリカ大陸予選では、4試合でOPSは1.004、オリンピック本番では6試合で、打率.217、OBP .308、SLG .652、HR3、RBI 8をマークしました。

 トリストン・カサスは今季はトリプルAのウースターで開幕を迎えたものの、5月中ばに右足首をひどく捻挫し、離脱。7月12日にルーキーリーグでリハビリ出場を開始し、7月22日にトリプルAに復帰しました。

 8月は25試合で、90-30、打率.333、OBP .460、SLG .533、HR2、二塁打10、三塁打1、RBI 11をマークし、メジャー・デビューが待ち望まれておりました。

 今回の昇格でメジャー・デビューとなります。

 ボビー・ダルベックも下でじっくりと打撃を見直してもらいたいと思います。本来はHRの量産が期待できる選手ですから。

タナー・ハウクが腰を手術

 もう1つ、ロスターで重要なのが、タナー・ハウクです。8月前半から腰の痛みでILに入っていましたが、診断の結果、腰の手術を行うことになりました。手術は9月5日(月)から始まる週に実施される予定で、復帰は来季のスプリング・トレーニングということになります。

 ややインステップ気味なのも影響したのでしょうか?いずれにせよ、クリス・セールがトミー・ジョン手術をしましたので、彼のフォームを左右反転したような投げ方のハウクもいずれは前腕部に負担がくる可能性があり、せっかくの機会なので肘もしっかりと休ませてもらいたいとは思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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