7月4日の独立記念日
しばらく見なかった鈴木誠也選手がようやく帰ってきました。
現地2022年7月4日、アメリカは独立記念日。
まず大きな事件として、その華やかなイベントの裏で、シカゴ郊外のハイランドパークというところでは独立記念日を祝うパレード中に銃撃事件が発生。6名の方がお亡くなりになり、子どもを含む少なくとも36名が負傷したという痛ましい事件が起こりました。これにより、ホワイトソックスはゲーム後のセレブレーションで用意していた花火イベントを中止する事態に。
筆者は一度だけニューヨーク郊外で独立記念日を迎えたことはありますが、本来であればそれはそれは華やかなものです。紀元節で身が引き締まるのとはまた違う魅力があります。
亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。きっと、MLBファンの方もいらっしゃったでしょう。
39日ぶりに復帰
右のパワーヒッターとしてMLBに挑戦し、「野手として成功するのだろうか?」とファンの心配をよそにまるで「そんなことは杞憂である」と言わんばかりにセンセーショナルなデビューを果たしていたカブスの鈴木誠也選手。デビュー3試合目でメジャー初HRを放ち、4試合目にはマルチHRもマーク。地元ファンの声援も非常にアツいものとなっていました。
ところが現地2022年5月26日のレッズ戦の盗塁で、捕手の送球が逸れたのとタッチを交わす動作が重なり、2塁ベースに左手で触った際に、自身の体重が左指に乗ってしまい、ちょっと痛々しい怪我をして、ずっと治療に専念しておりました。
長引いたのは上記のVTRを見ればわかりますね。指が悲鳴を上げているようです。
そして、現地2022年6月30日にようやく3Aアイオワ・カブスにてリハビリ出場を開始。3試合で11打数4安打、1HRをマーク。調整出場どころかもう戦力として太鼓判を押され、独立記念日に復帰となりました。39日ぶりの復帰です。
対戦相手は同地区ライバルのブルワーズ。復帰戦はいきなり4番での出場となりました。
Happy 4th of July, #Cubs fans! pic.twitter.com/T9ihCiZsyT
— Chicago Cubs (@Cubs) July 4, 2022
3打席目で復帰初安打
ブルワーズの先発は左腕のエリック・ラウラー。鈴木選手の復帰後初打席は2回表の先頭で回り、しっかりと7球を見て、まずはCFライナー。
2打席目は4回表に回ってきて、前の打者のイアン・ハップが二塁打を放ち、チャンスメイクして回ってきた打席でしたが、RFフライに倒れて凡退。
3打席目は終盤7回表。このイニングからブルワーズは右腕のヤンデル・グスターブが登板。またしてもイニングの先頭となった鈴木選手は、シンカー・ピッチャーと割り切っていたのか勝負が早く、3球目をRF前に転がし、まずは1安打。本人もホッとしたでしょう。
9回表、土壇場で勝ち越しランニングHR
この日の盛り上がったポイントは9回表にありました。
それまでカブスは3回表にネルソン・ベラスケスのソロHRで1点を先制。しかし、7回裏、ここまで好投してきた先発のジャスティン・スティールが2アウトまでこぎつけながら、ケストン・ヒウラに四球。その後、ヒウラには2盗を決められ、2アウトランナー2塁で、ペドロ・セベリーノに同点二塁打を浴び、タイスコアに。ジャスティン・スティールは6.2イニングを投げ、被安打2、失点1と素晴らしい投球を見せました。
8回表はブルワーズはいつも通り、デビン・ウィリアムスを起用。ここはカブス打線も手が出ず。一方、カブスもマイケル・ギブンズが好投して無失点。1-1のタイスコアのまま9回表に。
9回表のブルワーズのマウンドはもちろん、ジョシュ・ヘイダー。先頭のイアン・ハップが三振に倒れ、まずは1アウト。
つづくバッターが鈴木誠也選手。鈴木選手は2ボール後の甘い4シームを左中間に強打!ヘイダーもストライクとボールがはっきりしすぎていました。
鈴木選手の放った当たりは、左右感のフェンスを直撃。メジャーならでは変形した壁がいたずらし、ボールが転々と転がる間に、鈴木選手は一気にホームへ。クロスプレーになりかけましたが、目視で悠々セーフ。
見事にジョシュ・ヘイダーから1HRを放ったのでした!
カブス、ロバートソンで逃げ切れず
ここまで来ればカブスの勝ちパターンで、9回裏はデービッド・ロバートソンが登板。ブルワーズにとって威圧感のあるクローザーの登板でしたが、ロバートソンはトミー・ジョン手術後、コントロールがやや荒れ気味。
先頭のルイス・ウリアスにはボール先行で、平行カウントまで持ってきたものの、最後はカット・ボールをRF前に弾き返され、同点のランナーを背負います。
ビクター・カラティー二を三振に仕留め、1アウトを奪ったものの、つづくヒウラにはストライク・ボールがはっきりしすぎ、ナックル・カーブを左中間に運ばれ、グランドルール・ダブルに。
ジェイス・ピーターソンを三振に仕留め、2アウトまでこぎつけるも、コルテン・ウォンの初球にデッドボールを与え、2アウト満塁のピンチに。その後はイェリッチに枠を捉えることなく押し出しの四球でついに2-2のタイスコアに。次打者のウィリー・アダムスは三振で最少失点には留めました。
今はマイケル・ギブンズの方が安定感はありますね。
ダルビッシュ投手の元相棒がサヨナラHR
オートマティック・ランナーがつく延長10回。カブスは1アウトからブラッド・ボックスバーガーから満塁のチャンスを作るも、ウィルソン・コントレラスとイアン・ハップが連続三振で無得点。鈴木選手まで回りませんでした。
延長10回裏、カブスのマウンドには右腕のスコット・エフロス。1アウトからライディー・テレズを申告敬遠。ウリアスを打ち取り、2アウトまでこぎつけたものの、最後はビクター・カラティーニが甘いシンカーを見逃さず、CFへラインドライブの3ランHR。
これでブルワーズが5-2でカブスに勝利しました。
鈴木選手が復活したことでカブスはかなり打線がつながっていますので、今B後に期待ですね。それにしてもカブスは勝ちゲームを落してしまいましたね。
追記:復帰2戦目もHR
鈴木誠也選手は復帰2戦目となった現地2022年7月5日のブルワーズ戦においても、5回に2ランHRを放ちました。この日はシングルヒットも放ち、5打数2安打、3RBI。シーズンHR数は6となっています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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