注目の大谷&コペックの投げあい
現地2022年6月29日、エンゼルスはエンゼル・スタジアムにてホワイトソックスを迎えての3ゲームシリーズの最終戦を迎えました。ここまで1勝1敗のタイ。
勝ち越しを決めるGame3において、大谷翔平選手とマイケル・コペックの投げ合いが実現しました。
CWSは二刀流が解禁となった際の相手
ベテランのジョシュ・ハリソンが奮起するも、このゲームが始まる前まで直近10試合を4勝6敗と今一つ波に乗り切れていないホワイトソックス。とは言え、乗せるとGame2(11-4でCWSの勝利)のような集中打があり、怖さは変わりません。
ふと思い出したのですが、ホワイトソックスと言えば、2021年に大谷選手が2番Pで出場し、二刀流が初めて解禁となった相手。このゲームではホセ・アブレイユのスライディングでホームベースに入った大谷選手が危うく足首を大怪我するシーンもありました。もし、あそこで大怪我をしていたらと思うと、ゾッとしますね。
大谷選手101mph
今季は投手としての成績が素晴らしい大谷選手。この日は迫力がありましたね。
初回からHigh-90mphを見せつけていた大谷選手。これはどういう入りなんだろう?と思いながらみたのですが、降板後に分析すると、1巡目の上位、下位、2巡目の上位、下位でメリハリをつけていたことがわかりました。マックス・スタッシは本当にいいリードをすると思います。
初回の1巡目の上位打線には速いボールを多めに見せつけていました。ホセ・アブレイユの時には98mphをマーク。
そして2回の下位打線の1巡目は変化球が多めで、これはむしろ次のイニングを見越して変化球の精度を上げて行くような投球。
そのようなメリハリをつけて体力も温存していたのですが、例外となったのは4回表。ルイス・ロバートとホセ・アブレイユに連続シングルを打たれ、スコアリング・ポジションにランナーを背負った状況で、ギャビン・シーツとA.J.ポロックを打ち取り2アウトとなった後のレウリー・ガルシアの打席。
ここで流れを断ち切ろうとしたのだと思いますが、このシーンでこの日のMAXが初球から出ました。101mphです。このレウリー・ガルシアの打席でのファストボールは特別に速く、98.5mph、97.7mph、99.3mph、98.6mphをマーク。粘られて最後は四球を出してしまいましたが、この熱はバックにも伝わったと思います。そして、つづくジョシュ・ハリソンにも100mph を出して三振を奪い、このピンチを切り抜けました。
初回から速いボールを多めに使ったのは、変化球の調子が良かったからだと思います。スプリット、スライダー、そして遅いカーブはとても有効でした。
大谷選手は6回2アウトで降板。108球を数えましたので、致し方ありませんね。被安打5、スコアレス、BB1、奪三振11という快投でした。
コペックは伸びる球質
マイケル・コペックは、この日はちょっと拍子抜けするような球速表示が続きました。92-93mphが多く、時折り力を入れたボールも95-96mphというところ。
ただ、この人の場合はスピン量が多いのが球速表示以上に伸びてましたね。いい球質なんだろうなと思います。ただ、もっとすごいボールを投げます。この日は特に変化球のコントロールを意識していたようでやや抑え気味であったかと。
コペックは、1回表にトラウトのタイムリー2塁打などで2失点。さらに、6回裏にはルイス・レンヒーフォに2ランHRも浴び、5.1イニングで被安打5、失点4、自責点3、BB2、奪三振6という内容でした。
怪我から復帰してあまり時間が経ってなかったのもあったでしょう。
大谷選手降板後は、エンゼルスはホセ・キハーダが1.1イニングを無失点、ライアン・テペラは1イニングで1失点、最後はライセル・イグレシアスが1回を無失点に抑え、エンゼルスが4-1のスコアで勝利を収めました。
エンゼルスはこのシリーズは2勝1敗で勝ち越し。
この後は、移動日を1日挟み、現地1日から強敵アストロズとの3連戦です。どこまでのゲームをするのか楽しみですね。
なお、もう当たり前になっているP-DHの大谷選手ですが、この日は打撃では3打数0安打でした。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント