負けないヤンキース、アストロズでもだめか!
現地2022年6月23日、ヤンキー・スタジアムにてアストロズ@ヤンキースの4ゲームシリーズが始まりました。ここは前半の大きな山場。ヤンキースは6月14日から厳しいカードが続いています。レイズ3連戦→ブルージェイズ3連戦→レイズ3連戦→アストロズ4連戦です。
この厳しいカードに対して最初のレイズ3連戦をスイープ、ブルージェイズ3連戦を2勝1敗、次のレイズ3連戦も2勝1敗と、とにかく負けません。
ア・リーグ東地区ライバルに対してこの戦い方。こうなるとこのア・リーグ西地区の雄がどこまで食い下がるのか?というところに大きな関心が出てきます。非常に注目していたこのシリーズの初戦、ヤンキースは負けゲームをものにするという、ミラクル的な要素も披露し、アストロズでもこうなるか?という戦いぶりを見せました。
アストロズ、HR攻勢で6−3とリード
フランバー・バルデスとジェイムソン・タイヨンの先発で始まったこのゲーム。ともに先発はラフ・スタートとなりました。
ジェイムソン・タイヨンは1回表、アルトゥーベに死球、ブラントリーにシングルを打たれ、2者連続出塁を許した後、勝負強いアレックス・ブレグマンにハンギング・スライダーを投じてしまい、これがLFスタンドに入る3ランHRとなり、アストロズがいきなり3点を先制。
フランバー・バルデスも立ち上がりは悪く、ルメイヒューに四球、ジャッジにシングルを許し、こちらも2者連続で出塁。3番リッゾは1塁ゴロに仕留め、2塁をフォース・アウトにし、1アウトを奪うも、つづくジャンカルロ・スタントンには真ん中に入ってきたカーブをRFスタンドに放り込まれ、こちらも3ランHRを打たれ、3失点。1回を終えて3−3というゲームインになりました。
フランバーは2回以降、別人
アストロズ先発のフランバー・バルデスは立ち上がりこそ苦戦したものの、2回以降は別人のような投球で、本来の力を発揮。6回まで投じて、出したランナーは四球1つだけ。完璧な投球を披露しました。フランバーは立ち上がりをクリアーすれば、これがあるんですよね。
一方のジェイムソン・タイヨンは好転の兆しを少し出したものの、やはり調子は悪いまま。3回表、アルトゥーベ、ブレグマンにシングルを許した後、今季はルーキー時代のようなトリメンダスな活躍を見せるヨルダン・アルバレスにRFへ弾丸ライナーの3ランHRを打たれ、追加点を許しました。
RFタッカーが好プレー
アストロズの雰囲気になったのは、8回裏。2アウトからブレグマンのスローイング・エラーでランナーを許したのですが、つづくリッゾのRFへの大飛球をカイル・タッカーが好捕。これで嫌な流れを断ち切り、アストロズの雰囲気にもなりました。
アストロズが6−3としたまま、9回へ。
プレスリー、圧に負けたか?
4回以降は追加点を入れられなかった状況で最終回はクローザーがマウンドに上がりました。
ライアン・プレスリーはイニングの先頭のジャンカルロ・スタントンに対して、非常に慎重な投球。狙いすぎて四球に。頭では3点差とわかっていてもやはりこの打線の圧は相当なものなのでしょう。
つづく、グレイバー・トーレスにも四球。ただ、トーレスには強気で行ってほしかったです。ベテランでものまれてしまっているのはよくわかりました。
ここです。つづくバッターはアーロン・ヒックス。強烈な肩を持つものの、ここ数年は怪我に泣かされ、打撃でもあまり目立っていませんでした。
そのヒックスに対してプレスリーは2ストライクと追い込みながらも、2者連続四球の影響か、ゾーンにボールが揃いすぎました。5球目、ほぼ真ん中となった4シームを完璧に捉えられ、RFへの3ランHRに。ヤンキースが土壇場で3点差を跳ね返し、同点に追いつきました。
その後、プレスリーはアイザイア・カイナー=ファレファにはSSへの内野安打、ホセ・トレビーノにもシングルを許し、大ピンチに。カイナー=ファレファは盗塁を試み、失敗し1アウトは奪いました。
ここでプレスリーは降板。結局、マルドナードに救けられた1アウトしか奪うことができませんでした。
ライン・スタネックにスイッチし、ジョーイ・ギャロから三振を奪い2アウト。しかし、つづくルメイヒューに四球を出し、2アウトでランナー1、2塁の状況でジャッジに。敬遠してリッゾという選択肢もどうかという状況で勝負に。しかし、LF線へ2塁打を打たれ、ジ・エンド。
ヤンキースが9回裏に4点を奪い、負け試合をひっくり返し、7-6で勝利しました。
リッゾ、意地を見せる16球
フランバー・バルデスは6回を終えて101球。本来ならもう1イニング投げさせたいところでした。しかし、球数が増えたのはやはりアンソニー・リッゾの粘りでしょう。6回裏、1アウトから打席が回ってきたリッゾは、ファウルで粘りに粘ってなんと16球を費やしました。
ずっと抑えられてきたフランバーに対して、なんとか抵抗しようとしたこの粘り。
このイニングは点につながりはしませんでしたし、しかも上述のようにリッゾの次の打席ではカイル・タッカーに好捕も出てむしろアストロズに押し戻された感もありました。
しかし、この粘りは9回の逆転劇の伏線にもなったと思います。事実、フランバーは6回で降板となりましたから。7回まで投げられていたら、このままアストロズに持って行かれたかもしれません。
非常に面白いゲームでした。
アストロズはGame2でバーランダーが登板。どのようなゲームを見せるのか、楽しみです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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