6月は戦略的に貯金月間。ターゲットは8月!
ブレーブスが好調です。
現地2022年6月12日、アトランタ・ブレーブスは地元トゥルイースト・パークで行われていたパイレーツとの4ゲームシリーズの最終戦に臨み、5-3のスコアで勝利。このシリーズのスイープを決めました。ブレーブスはその前のアスレチックス戦(2連戦)、ロッキーズ戦(4連戦)もスイープ済みで、これで3カード連続のスイープを果たしました。
ブレーブスは6月1日に行われたDバックスとの3ゲームシリーズのGame3に勝利して以来、6月は負けなしの11連勝を果たしています。
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— Atlanta Braves (@Braves) June 12, 2022
まだまだ続く
監督が交替となったナ・リーグ東地区ライバルのフィリーズは現地2022年6月11日時点で9連勝をマーク。12日のDバックス戦で13-1と大敗し、フィリーズの方が先に連勝のステージから降りてしまいましたが、ブレーブスは継続。
ブレーブスは5月末時点で23勝27敗と負けが先行していましたが、この連勝により34勝27敗とし、一気に貯金を増やしてきました。
パイレーツとの4ゲームシリーズを終え、次カードはD.C.でのナショナルズ3連戦(6/13-15)、リグレーにてカブスとの3連戦(6/17-19)と続きます。
今季のここまでの両クラブとの対戦成績はナショナルズとは1勝2敗、カブスとは2勝1敗と、かなり競ってはいます。しかし、ナショナルズ・ファンとカブス・ファンには申し訳ないですが、この両カードも無難に勝ち越しそうに思います。
その後はジャイアンツとの4連戦、ドジャースとの3連戦、そして6月最後のシリーズはフィリーズとの対戦。
スケジュールも良かった
11連勝は対戦カードも良かったと思います(OAK、COL、PITファンには申し訳ないですし、ATLファンにも失礼かもしれませんが・・・)。
一方のフィリーズは監督交替の要因ともなりましたが、対戦相手も強豪ばかりで5月半ばから6月半ばまで非常に厳しい1ヶ月であったと思います。その中で連勝モードに変えたのは見事でした。
ブレーブスにとってはチャーリー・モートン、イアン・アンダーソンもこの連勝中に調子を戻しつつありますし、なんと言っても目玉補強となったマット・オルソンの調子が戻ってきました。その意味で弾みのつく連勝になりました。
カイル・ライト、7勝!
ローテーションはマックス・フリードを軸に上述のように全員が揃い踏みになってきました。
連勝前から頑張ってきたのが、カイル・ライト。4月は4試合に先発して3勝をマーク。5月はブレーブス自体が13勝15敗と苦戦したこともあり、カイル・ライトも5試合に先発して1勝3敗と苦戦しましたが、6月の11連勝のうち、3勝は彼が勝利投手です。11連勝目となった現地12日のゲームにおいても、6イニングを3失点に抑え、7勝目をマークしました。
ミンター、ERA1.01
ブルペンの方は現地2022年6月12日終了時点で、ケンリー・ジャンセンが18セーブをマーク。これは両リーグを併せても現時点で2位。
2021年のポストシーズンで無双状態だったタイラー・マツェックが、今季はERA5.06と不調でブレーブスがいまいち乗り切れなかった要因の1つとなっていて、現時点ではIL入り。
そんな中でも安定感を発揮しているのが、ウィル・スミスとA.J.ミンター。ウィル・スミスはたまに打たれますが、とにかく馬力はありますので、その意味でブルペンに大きく寄与しています。とりわけ頑張っているのがA.J.ミンターで、28試合登板はブルペンの中ではNO.1の登板試合数。登板試合が増えるのは信頼があるからで、ここまでミンターのERAは1.01(現地2022年6月12日時点)。ベテランのダレン・オデイも頑張っています。
アクーニャ、6月は打率.368
前年のACL断裂の大怪我の影響もあり、シーズン・デビューが遅れたロナルド・アクーニャ・Jr,。そう言えば、2021年のポストシーズンは彼無しでチャンプとなったのでしたね。ブレーブスの怖さを感じた逸話でもあります。
そのロナルド・アクーニャは、現地4月28日のカブス戦から復帰。復帰以来、32試合でヒットレスだったのはたったの5試合のみ。毎日、ヒットを打っているという印象を抱くくらいに打っています。
とりわけ、6月は好調で、38打数14安打。打率.363、OBP .457、SLG .737、OPS 1.193、HR4、RBI6、二塁打2。彼の好調ぶりがマット・オルソンのプレッシャーも軽減させているのかもしれません。
クラブの顔の影響というのはやはり大きいですね。
ターゲットは8月
さきほど、ブレーブスの連勝はスケジュールが良かった面もあったと書きました。ただ、ブレーブスからすれば、今はそんなツッコミを入れられようが、我関せず!と、とにかく今は勝って置くことを最優先にしないといけません。とにかく勝て!と。
なぜなら、ブレーブスは8月に強烈なスケジュールを組まれているからです。
フィリーズのように初夏にキツい対戦を組まれれば、後半には勝ち抜ける可能性は高まるのの、夏前に二度と立ち直れないほど深いキズを負うリスクがあります。
反対に初夏に与し易いクラブとの対戦が多く、シーズン後半に激しい強豪との対戦が増えれば、終盤戦に息が上がり、斃れてしまう可能性も。
どこで厳しいスケジュールを組まれれるのかは平等にリスクがつきまといます。どちらがいいかはクラブの状態にも依るでしょう。
ブレーブス、8月にメッツと9戦!
ブレーブスの8月ですが、強烈です。
- 8/2-3: vs PHI 2連戦
- 8/4-7 : @ NYM 5連戦(ダブルヘッダーもあり!)
- 8/9-10: @BOS 2連戦
- 8/12-14: @MIA 4連戦(ダブルヘッダーもあり!)
- 8/15-17: vs NYM 4連戦
- 8/19-21: vs HOU 3連戦
- 8/22-24 : @ PIT 3連戦
- 8/26-28: @STL 3連戦
- 8/30-9/1: vs COL 3連戦
初っ端、ライバルのフィリーズ2連戦から始まり、最大のライバル、メッツとダブルヘッダーを含めた5連戦を控えます。たぶん、この時点でかなり、体力を消耗するかと。
その後はレッドソックスと2戦を戦い、いけいけのマイアミとの4連戦。そしてあろうことか、再びメッツとの4連戦。
息をつく暇もなく、ハードなアストロズとの対戦。体力的な面も含め、一区切りでやれやれと思ったら、パイレーツには足元をすくわれるかもしれません。そしてカージナルスもやっかいです。
いかがでしょう。今、勝っておかないといけない理由が明確になったのではないでしょうか。8月はシーズンの疲れが出ますし、なんと言っても暑さがあります。相当弱っている時に強豪との対戦が続くことはかなりハードです。
もちろん、メッツも疲れは出ているでしょう。
ブレーブス、とにかく今は勝って置くことが後々、自らを扶けることにもつながります。
追記その1:12連勝
ブレーブスは現地2022年6月13日のナショナルズとの3ゲームシリーズの初戦に9-5のスコアで勝利。ダーノーの先制HRから始まり、オズーナ、デュバル、スワンソン、マイケル・ハリス2世にHRが出て、打ち勝ちました。先発のイアン・アンダーソンは中盤に失点しましたが、序盤3イニングを無失点に抑えたことでなんとかゲームを優位にすすめることができました。
アルビーズが骨折
5回裏、先頭打者として打席に立ったオジー・アルビーズは、フルカウントとなった後の6球目、インコースの難しいコースに対応、SSゴロを放ちましたが、打った瞬間動けず、そのままアウトに。これは「自打球で、なんでアウトになったのか?ファウルではないか?」と思ったのですが、どうも自打球ではなさそうです。どういうふうにして折れたのは今ひとつわからない怪我ですが、いずれにせよ、左足骨折で60day ILになりました。これでアルビーズはリハビリも含めて前半戦はちょっと厳しいかもしれません。ゲームではこのあと2Bには元ブルワーズのSSのオーランド・アルシアが入りました。ちょっと心配です。
追記その2:13→14連勝
ブレーブスは現地2022年6月14日に、10-4のスコアでナショナルズを下し、13連勝を達成。マックス・フリードが7勝目をマークしました。
そして現地2022年6月15日は、スペンサー・ストライダーが先発し、6回途中11奪三振を上げる好投を見せ、打ってはオースティン・ライリーの2HRをはじめ、骨折して離脱したオジー・アルビーズに代わり、2Bに入ったオーランド・アルシアが4-4、1HRを上げる活躍を見せ、8-2で勝利。14連勝をマークしました。ナショナルズをスイープです。
次はカブスとの3連戦。もう3つ上積みする可能性も大ですね。
追記その3:14連勝でストップ
詳細はこちらに。
お読みいただき、ありがとうございました。
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