常に貢献しているウォルシュ!ついにサイクル安打達成へ
大谷選手とともに打線が絶好調の時も、絶不調の時も、いつもいい仕事をしてきたジャレッド・ウォルシュが、現地2022年6月11日のメッツ戦でサイクル安打を達成しました!おめでとうございます!
MLBで今季、サイクル安打を達成したのはブルワーズのクリスチャン・イェリッチ、メッツのエドゥアルド・エスコバーに続いて、3人目です。
トラウト&レンドンも揃い踏み
現地2022年6月10日のメッツとのGame1を3-7のスコアで落としたエンゼルス。この日から手首を傷めてILに入っていたアンソニー・レンドンが復帰いたしました。しかし、レンドンは3-0という成績でした。
迎えた現地2022年6月11日のGame2では、テイラー・ウォードはまだ離脱しているものの、2番から、トラウト→大谷→レンドン→ウォルシュという打線の流れが復活。トラウトとレンドンが揃い踏みとなり、ようやく役者が揃ったというところです。
リリーバーの補強がない限り、エンゼルスはこうなることでしか今は現状を打開するのは難しいように思います。監督交替の効果もこうならないことには出ないと思いますし、むしろ交替させる必要があったのか?とも思います。
火を吹いたウォルシュ!
メッツの先発は今季絶好調のクッキーことカルロス・カラスコ。
大病を乗り越えた右腕は35才になりましたが、今季は病から復帰して以来、最高の出来を継続中で、このゲームが始まる前までは、11試合で7勝1敗、ERA3.52でした。
そんなカルロス・カラスコを相手にエンゼルスは初回から大谷選手とアンソニー・レンドンの連続タイムリー・ダブルで2点を先制。いいチャンスだったのですが、初回のジャレッド・ウォルシュの第1打席は三振に終わりました。
第2打席でシングル
3回裏、エンゼルスはマイク・トラウトに今季15号となるソロHRが飛び出し、3-0と追加点。直後、大谷選手もシングルで続きました。
レンドンの3Bゴロの間に、2塁へ進塁した大谷選手。そしてジャレッド・ウォルシュの第2打席。ウォルシュはアウトコースのスライダーをうまくRFへ運び、まずはシングルを放ちました。この時、大谷選手が2塁からホームインを試みますが、ジェフ・マクニールの好返球でホームはアウトに。勢いもあり、捕手のトーマス・ニドと接触するシーンがありましたが、特に怪我はありませんでした。
第3打席でダブル
5回裏、エンゼルスは二塁打で出塁したマイク・トラウトを塁に置いて、大谷選手が今季13号となる大きな右中間へのHRを放ち、5-0とリードを拡大。レンドンが倒れた後、ウォルシュも二塁打を放ち、再度チャンスメイクするも、リードはこのまま。
第4打席でHR
6回裏、エンゼルスは下位打線の攻撃でしたが、アンドリュー・ベラスケスにHRが出て6-0。さらに、四球で出塁したマーシュを1塁に置いて、マイク・トラウトがこの日、2本目となる16号を放ち、8-0とさらにリードを拡大。
7回裏、イニングの先頭で打席が回ってきたウォルシュは、左腕のチェイスン・シュリーブから今季11号となるソロHRを放ち、1-9。取られた直後だったので効果的でした。
これでサイクルへ王手をかけたウォルシュ。
第5打席でトリプル!=サイクル達成
エンゼルスがリードし、9回裏の攻撃が限りなくなくなり、ウォルシュにもう1打席回るかどうか?というところでしたが、その心配は無用でした。8回裏は1番のマーシュから始まる打順で、マーシュは倒れたものの、トラウトに代わって途中出場したタイラー・ウェイドがシングルで出塁し、大谷選手は四球で出塁。これでダブルプレーがなければウォルシュに回るという状況に。
アンソニー・レンドンは1塁ポップフライでダブルプレーをうまく回避。2アウトとなり、ウォルシュに回ってきました。残りは一番むずかしいと言われるトリプル。ピッチャーはトレバー・ウィリアムス。ウォルシュは3球目の真ん中低めのスライダーを強振。
ヒットには違いないものの、とてもではないですが、トリプルのコースではなく、これでサイクルならず!と思った瞬間、メッツのCFはブランドン・ニモから途中交替の若いカリル・リーに代わっていて、リーは打球判断を誤り、ダイレクトでキャッチを試みようとして失敗。これがフェンスまで転々とする間にウォルシュは三塁へ。さすがにこれをエラーとはつけられない打球でしたので、見事にサイクル安打達成となったのでした!
🚨 JARED WALSH CYCLE 🚨 pic.twitter.com/j6QsXy57DZ
— MLB (@MLB) June 12, 2022
やはりリリーバーが苦戦
8回裏を終えて11−2と大量リードしたエンゼルス。マウンドには8回から登板していたオリバー・オルテガがイニングまたぎで上がりました。
そのオルテガはランナーを出しつつも2アウトまで無失点で抑えていましたが、サイクルを放ったウォルシュのエラー、そして守りでミスをしたカリル・リーの3ランHRなどで最終回に4点を失い、結局、11-6と結構追い上げられてゲームセットとなりました。大量点ゆえ、ライセル・イグレシアスは投入しませんでしたが、やはりリリーバーの弱さを露呈した形となりました。
しかし、強豪メッツを相手になんとか1つ勝てたのは良かったですね。
なお、エンゼルスの先発はマイケル・ローレンツェンで6.1イニングを1失点と好投。6勝目を上げました。
ウォルシュ、おめでとう!!
2010年からのサイクル安打達成者一覧
2010年代からになりますが、歴代のサイクル安打達成者一覧です。
歴代NO | 名前 | Name | Team | M-D-Year |
337 | ジャレッド・ウォルシュ | Jared Walsh | LAA | 06-11-2-22 |
336 | エドゥアルド・エスコバー | Eduardo Escober | NYM | 06-06-2022 |
335 | クリスチャン・イェリッチ | Christian Yelich | MIL | 05-11-2022 |
334 | エディー・ロザリオ | Eddie Rosario | ATL | 09-19-2021 |
333 | フレディー・フリーマン | Freddie Freeman | ATL | 08-18-2021 |
332 | ジェイク・クロネンワース | Jake Cronenworth | SDP | 07-16-2021 |
331 | トレイ・ターナー | Trea Turner | WSH | 06-30-2021 |
330 | キャバン・ビジオ | Cavan Biggio | TOR | 09-17-2019 |
329 | ジョナサン・ビヤー | Jonathan Villar | BAL | 08-05-2019 |
328 | トレイ・ターナー | Trea Turner | WSH | 07-23-2019 |
327 | ジェイク・バウアーズ | Jake Bauers | CLE | 06-14-2019 |
326 | 大谷翔平 | Shohei Ohtani | LAA | 06-13-2019 |
325 | ホルヘ・ポランコ | Jorge Polanco | MIN | 04-05-2019 |
324 | ブロック・ホルト | Brock Holt | BOS | 10-08-2018 |
323 | チャーリー・ブロックモン | Charlie Blackmon | COL | 09-30-2018 |
322 | クリスチャン・イェリッチ | Christian Yelich | MIL | 09-17-2018 |
321 | クリスチャン・イェリッチ | Christian Yelich | MIL | 08-29-2018 |
320 | ムーキー・ベッツ | Mookie Betts | BOS | 08-09-2018 |
319 | ホセ・アブレイユ | Jose Abreu | CWS | 09-09-2017 |
318 | エバン・ロンゴリア | Evan Longoria | TBR | 08-01-2017 |
317 | コディー・ベリンジャー | Cody Bellinger | LAD | 07-15-2017 |
316 | ノーラン・アレナド | Nolan Arenado | COL | 06-18-2017 |
315 | カルロス・ゴメス | Carlos Gomez | TEX | 04-29-2017 |
314 | トレイ・ターナー | Trea Turner | WSH | 04-25-2017 |
313 | ウィル・マイヤーズ | Wil Myers | SDP | 04-10-2017 |
312 | ジョン・ジェイソ | John Jaso | PIT | 09-28-2016 |
311 | ラージャイ・デービス | Rajai Davis | CLE | 07-02-2016 |
310 | フレディー・フリーマン | Freddie Freeman | ATL | 06-15-2016 |
309 | マット・ケンプ | Matt Kemp | SDP | 08-14-2015 |
308 | エイドリアン・ベルトレ | Adrian Beltre | TEX | 08-03-2015 |
307 | チェ・シンス | Shin-Soo Choo | TEX | 07-21-2015 |
306 | ブロック・ホルト | Brock Holt | BOS | 06-16-2015 |
305 | マイケル・カダイヤー | Michael Cuddyer | COL | 08-17-2014 |
304 | アレックス・リオス | Alex Rios | TEX | 09-23-2013 |
303 | ブランドン・バーンズ | Brandon Barnes | HOU | 07-19-2013 |
302 | マイク・トラウト | Mike Trout | LAA | 05-21-2013 |
301 | エイドリアン・ベルトレ | Adrian Beltre | TEX | 08-24-2012 |
300 | アーロン・ヒル | Aaron Hill | ARI | 06-29-2012 |
299 | アーロン・ヒル | Aaron Hill | ARI | 06-18-2012 |
298 | スコット・ヘアストン | Scott Hairston | NYM | 04-27-2012 |
297 | パブロ・サンドバル | Pablo Sandoval | SFG | 09-15-2011 |
296 | ジョージ・コターレス | George Kottaras | MIL | 09-03-2011 |
295 | カルロス・ゴンザレス | Carlos Gonzalez | COL | 07-31-2010 |
294 | ケリー・ジョンソン | Kelly Johnson | ARI | 07-23-2010 |
293 | ベンジー・モリーナ | Bengie Molina | TEX | 07-16-2010 |
292 | ジョディ・ゲラット | Jody Gerut | MIL | 05-08-2010 |
お読みいただき、ありがとうございました。
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