6回途中までパーフェクト
現地2022年4月20日は、大谷選手の3度目の登板日。
芝生の美しいミニッツメイド・パークにて開幕戦で負けをつけられたアストロズとの再戦です。
アストロズ打線には、ホセ・アルトゥーベがいません。現地4月20日にハムストリングスを傷め、10Day ILとなりました。とは言え、大谷選手に強いマイケル・ブラントリーを始め、勝負強いアレックス・ブレグマンなど厄介な選手が目白押し。
「大谷でも勝てる」と思われては今後にも影響することから、この2戦目はどういう投球を見せるのかと興味深かったのですが、すべてがいい意味で予想を裏切り、そのはるか上を行く展開となりました。
初回、エンゼルスが6得点
アストロズの先発はジェイク・オドリッジ。開幕から本調子ではなく、とにかく被安打を喫することが多かったのですが、過去2度の先発では四球は0。ところが、この日は四球を連発する大乱調で、エンゼルスは苦もなく、先制点を奪う展開に。
リード・オフに入った大谷選手の四球から始まり、5番のブランドン・マーシュまで3四球、被安打2で、2失点。その後はスタッシ、アデルと2者連続三振を奪うも、タイラー・ウェイドにも四球を出し、押出で3失点目。ジェイク・オドリッジはここでマウンドを降りました。ここまでなんと42球の大苦戦。与四球は4です。
その後はブレイク・テイラーにスイッチするも、アンドリュー・ベラスケスの1Bゴロをユリ・グリエルがエラーし、4失点目。さらに、2度めの打席となった大谷選手が、LFに二塁打を放ち、さらに2失点。
エンゼルスが初回にアストロズのミスで6得点を奪う展開に。
大谷選手が12K
マウンドに上った大谷選手。初回に2度も打席が回り、2度とも出塁するなどかなりイレギュラーな形の登板となりましたが、絶好調。
この日はスライダーが多めで、ファストボールもmid-90の95-96mphに抑える投球で、初回を打者3人で抑えます。
3回、4回は6者連続三振
2イニングめは9球で片付け、3イニング目は三者連続三振を奪うも、いずれも4球ずつで12球でフィニッシュ。4イニング目も三者連続三振でいずれも4球ずつ。この6者連続は遊び球は1球だけで勝負したというあまり見ない4球ずつでの6者連続三振。無双状態でした。
5イニングは、ヨルダン・アルバレス、カイル・タッカー、ユリ・グリエルという一発のあるバッターと対しましたが、アルバレスをSSフライに打ち取り、タッカーとグリエルからは三振を奪うという投球で、まったく危なげない投球。
気づけば5イニングをパーフェクトに抑える好投。
6イニング目、先頭のニコ・グッドラムから三振を奪い、場内もかなりざわつき出した後、ジェイソン・カストロに3-2のフルカウントからスライダーをCF前に運ばれ、惜しくもパーフェクトはならず。
このイニングは2アウトからジェレミー・ペーニャに四球を出し、ランナーを2人背負うも、マイケル・ブラントリーを2Bゴロに抑え、無失点。
大谷選手は球数81球ながら、ユニフォームはどろどろ、暑かったのか、顔は上気している状態で疲れもあったことから、6回で降板。
結果、6イニングを被安打1、スコアレス、与四球1、奪三振12という素晴らしい投球で今季初勝利を上げました。
スライダーがアンフェア過ぎますね。曲がりすぎです。
11 Ks already for Shohei Ohtani 😱 pic.twitter.com/mol7gaH4Xu
— MLB (@MLB) April 21, 2022
テペラ、イグレシアスもノーヒット投球
エンゼルスは7回からライアン・テペラを投入。テペラは2イニングをパーフェクト。さらに、9回はクローザーのライセル・イグレシアスを投入し、彼もパーフェクトに抑えました。
結果、3人のリレーで被安打1、シャットアウトという完璧な展開でアストロズに勝利しました。
大谷選手は初回の2塁打の後、6回にはバントヒットを決め、2安打。野球の神様が喜びそうな全力プレーで、打撃でもチームの勝利に貢献しました。
エンゼルス、首位に
この勝利でシーズン8勝5敗としたエンゼルスは、ア・リーグ中地区の首位に立ちました。
トラウトはオリオールズ戦から復帰
この日、マイク・トラウトは欠場。17日のレンジャーズ戦で左手に死球を受けた影響ですが、X線の結果、骨には異常がなく打撲ということで、大事をとって欠場しました。
復帰は現地4月22日からエンゼルス・スタジアムから始まるオリオールズ戦からの予定です。
エンゼルスは現地18日から始まったアストロズとの3連戦を2勝1敗で勝ち越し。今季はメンバーから言ってもペナントを狙う大チャンスのシーズンですから、幸先の良いスタートとなっています。
大谷選手、ナイス・ピッチングでしたね。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント