開幕当日に大物が動く!
現地2022年4月7日、もうオープニング日となりました。Happy Openingという言葉がSNS上で見られ、なかなかいい言葉だなと思いました。
そんな開幕当日に大きなトレードが成立しました。ミネソタ・ツインズはひょいひょいといい選手をかき集め、気づけばホワイソックスもあぐらをかいてはいられない布陣になりましたよ!
トレード詳細
今回成立したトレードの詳細です。
ツインズGET
- クリス・パダック(Chris Paddack /26)RHP
- エミリオ・パガン(Emilio Pagan /30)RHP
- PTBNL(Player To Be Named Later:後日指名)
パドレスGET
- テイラー・ロジャース( Taylor Rogers /31)LHP
- ブレント・ルーカー(Brent Rooker/27)LF or 1B/右投げ右打ち
- キャッシュ・コンシダレーション(金銭):$6.6M
テイラー・ロジャースの2022年のサラリーは$7.3M。ツインズから受け取る$6.6Mを差し引きすると、パドレスがテイラー・ロジャースに支払うサラリーは$0.7Mで、2022年のMLBミニマム・サラリーの金額になることに。このような調整で金額交渉したと思われます。
先発の受給はマッチ、しかしミネソタのクローザーは?
このトレードは非常にローテーションが潤沢なパドレスと、ローテーションが欲しいツインズとの受給がマッチしたことは言うまでもありません。
【2022パドレスのローテーション候補】
- ダルビッシュ投手
- ブレイク・スネル(LHP)
- ジョー・マスグローブ
- ショーン・マナエア(LHP)
- マイク・クレビンジャー
- ニック・マルチネス
- ライアン・ウェザーズ(LHP/マイナー)
- リース・クネア(Reiss Knehr )
現状でこれだけ揃っております。ここにクリス・パダックがいたのですから、すごいです。これだけ揃っていますから、プロスペクトのマッケンジー・ゴアが入る隙がありません。
一方のツインズのローテーションはこちら。
【ツインズの2022ローテーション】
- ジョー・ライアン
- ソニー・グレイ
- ディラン・バンディー
- ベイリー・オバー
- クリス・アーチャー
バンディーはシーズンが始まってみないとどこまでやるかちょっと不明です。しかし、ベイリー・オバーはいいですね!206㎝の長身からいいボールを投げます。あとはクリス・アーチャーがどこまで肩が治っているか。もしアーチャーが機能し、尚且つ今回のクリス・パダックが入ればいいローテーションになります。
ということで先発が余剰気味であったパドレスとXファクターが多いツインズの受給はかなりマッチしましたね。
ツインズのクローザーは?
今回のトレードは言わばツインズがクローザーを出して、先発を獲得したようなもの。テイラー・ロジャースは2019年は30SVをマークしましたが、2021年、指の怪我で離脱しました。2021年はアレックス・コロメがクローザー・ロールを任された訳ですが、コロメはFAでロッキーズへ。カレブ・ティールバー、タイラー・ダフィーのどちらがやることになると思われますが、まだ決めきれていない状況かと。ややギャンブル要素もあるのが気になるところ。やはりテイラー・ロジャースが抜けるのは怖いですね。
パドレスは後ろが未知数ゆえの獲得
一方のパドレスはローテーションは相当豪華ですが、不安があるとすれば後ろというところでしょうか?しかし、それも無理やり穴を見つけるようなレベルです。
たしかにマーク・マランソンがいなくなったのは痛いです。しかし、阪神で活躍したロベルト・スアレスをアクティブ・ロスターに入れました。ロベルト・スアレスはスプリングトレーニングでは4試合に登板。最初の2試合は不慣れなところもあり不安を覗かせましたが、ラスト2試合できっちりと調整。完璧な投球を見せましたね。相当安定していると思います。
ピアース・ジョンソンもおり、肘が気になりますが、ディネルソン・ラメットがブルペンに入っています。
ここにテイラー・ロジャースが加われば、相当手厚いと思います。
選手紹介
【MIN】クリス・パダック
クリス・パダックはまだ26才になったばかり。2019年のデビューは衝撃的でしたね。
2021年は23試合中、22試合に先発。108.1 IPで7勝7敗、ERA5.07。今のところ、ルーキー時代の9勝が勝ち星のキャリアハイ。2022シーズンは復調すればよいですね。現時点でのMLSは3.00。ツインズはあと3年、コントロール下に置くことが可能。2022年のサラリーは$2.25M。
【MIN】エミリオ・パガン
エミリオ・パガンはもう30才になります。もともとは2013年のマリナーズの10巡目指名。デビューは2017年5月。その年の11月にトレードアスレチックスへ移籍。この時、マリナーズが獲得したのは3Bのリオン・ヒーリーでした。
2018年12月、アスレチックス、レンジャーズ、レイズが絡んだトレードでレイズに移籍。レイズ時代の剛球はすごかったですね。
個人的にはエミリオ・パガンは非常に好きな投手で、日本の投手のようにためが効いているのがとても好きなのです。
2020年2月に、マニュエル・マーゴットとのトレードでパドレスに移籍。
しかし、パドレス移籍後は非常に苦戦し、ブルペンとしてかなり信頼をそぐ結果を出し続けました。レイズ時代の2019年のERAが66試合で、2.31だったのに対し、2021年は67試合で4,83。ストライクとボールがはっきりしていました。
今回の移籍がパガンにとって復調のきっかけになるのを期待するしかありませんね。
【SDP】テイラー・ロジャース
上述した通り、30SVの実績のある左腕。2021年はオールスターにも初出場。
2021年はSO9が13.2、BB9はたったの1.8。指が治っていれば期待できる投手ですね。
【SDP】ブレント・ルーカー
ブレント・ルーカーは2020年に25才でデビュー。2021年は58試合に出場し、打率が.201と数字は上がりませんでしたが、これからの成績に期待したいところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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