ダルビッシュ投手の女房役がトレードされる
開幕を翌日に控えた現地2022年4月6日、ミルウォーキー・ブルワーズとサンディエゴ・パドレス間でトレードが成立。
ダルビッシュ投手のパーソナル・キャッチャーと言っても過言ではないビクター・カラティーニがブルワーズにトレードに出されることとなりました。
トレード詳細
開幕前日の午後に決まったこのトレード。ビクター・カラティーニの新しいジャージが果たして間に合うのか?という細かいことは置いておいて、トレードで動く選手たちの概要です。
ブルワーズGet
- ビクター・カラティーニ(Víctor Caratini/28)C/右投げ両打ち
- 金銭(Undisclosed)
パドレスGet
- ブレット・サリバン(Brett Sullivan /28)C, LF & SS/右投げ左打ち
- コーリー・ハウエル(Korry Howell/23)CF, SS & 3B/右投げ右打ち
ペドロ・セベリーノのサスペンションの影響
さて、このトレードが決まった背景は、ブルワーズの捕手、ペドロ・セベリーノがPEDs (Performance Enhancing Drugs) の検査で陽性が出て、現地2022年4月6日に正式に80試合のサスペンション(出場停止)の処分を下されたことにあります。
ペドロ・セベリーノは2021シーズンまでオリオールズでプレー。シーズン終了後にFAとなり、2021年11月にブルワーズと1年/$1.9M (2022)でサインしていました。2021年は113試合に出場し、打率.248、OBP .308、SLG .383、HR 11、RBI 46をマーク。
カラティーニはバックアップ捕手の位置づけ
ブルワーズには正捕手がおりまして、オマール・ナルバエス(30)です。
ブルワーズはそもそもペドロ・セベリーノをバックアップ捕手として獲得。オマール・ナルバエスとの2枚でシーズンを乗り切るつもりでした。ところが、上記のようにペドロ・ベリーノが80試合のサスペンションを科されたため、急遽、バックアップ捕手を探す自体に。そこで受給がマッチしたのがパドレスで、ビクター・カラティーニを獲得するに至ったのでした。
ダルビッシュ投手の女房役は?
以前、ダルビッシュ投手のYOUTUBEだったか、カラティーニについて語っているのを見たことがあります。その中で、ダルビッシュ投手はカラティーニは気持ちよく投げさせてくれるのはもちろん、非常に厳しいのだとおっしゃっていたのを記憶しています。
そんな相棒を開幕前日に失うとは、ダルビッシュ投手に影響がないことを祈るばかりです。
ダルビッシュ投手は今スプリングトレーニングでは3試合に登板。3イニング、4イニング、4.1イニングに登板。3月21日はビクター・カラティーニとのコンビ。3月27日はオースティン・ノラとのコンビでした。そして4月1日は、ビクター・カラティーニ。
ちなみにオースティン・ノラはフィリーズのRHP、アーロン・ノラのお兄さんですね。
マイアミからトレードで獲得したホルヘ・アルファーロとのコンビはなし。もちろん、ブルペンでは受けてもらっているでしょうし、人の出入りの激しいメジャー・リーグですから、いつかはカラティーニとのコンビ解消もあり得るものとして準備はしていたとは思います。
この記事を書いている時点で、オープニング・キャッチャーはまだ出ていませんが、ホルヘ・アルファーロとは実践なしということなので、オースティン・ノラがオープニングのマスクをかぶるかもわかりません。
しかし、ビクター・カラティーニがバックアップロールというのはいささか勿体ない感じがします。
選手紹介
簡単ではありますが、選手のプロフィールを。
【MIL】ビクター・カラティーニ
ビクター・カラティーニは1993年8月17日生まれの28才。ちなみにホルヘ・アルファーロも28才です。ドラフトは2013年のブレーブスの2巡目指名。
ドラフト翌年の2014年のトレードデッドラインで、ブレーブスがカブスからエミリオ・ボニファシオとジェームス・ラッセルを獲得したトレードでカブスに移籍。
メジャデビューは2017年。23才の時です。そして、ダルビッシュ投手がカブスに移籍したのが2018年2月のこと。この頃、ダルビッシュ投手は2015年3月に受けたトミージョン手術の影響からか、本来の調子が出ず、苦しんでいた時期でもありました。
そんなダルビッシュ投手を丁寧にケアしたのがビクター・カラティーニ。
カラティーニは2019年に95試合に出場し、打率.266、HR 11をマーク。2020年は60試合中、44試合に出場。年々出場機会が増えていました。
そして、2020年12月にダルビッシュ投手のパドレス行きが決まったのに伴い、ビクター・カラティーニもパドレスに移籍。
2021年は116試合に出場。打率.227、OBP .309、SLG .323、HR7、RBI 39、BB35。2022年のサラリーは$2M。
【SDP】ブレット・サリバン
Brett Sullivan *Rays #ExtraSwings pic.twitter.com/iOszytCxDo
— John Peabody (@PeabodyBaseball) January 9, 2020
ブレット・サリバンは捕手兼内野手。28才。ドラフトは2015年のレイズの17巡目。レイズ時代に40manには名を連ねたことはあるようですが、未デビューです。2021年11月7日にFAとなり、11月30日にブルワーズとサインしました。
2021年はレイズのトリプルAでプレー。90試合で、打率.243、HR9、RBI35。現時点ではパドレスの40manに入っています。
【SDP】コーリー・ハウエル
A one-man wrecking crew!… Korry Howell connects on his 6th home run of the season in game 2 of the doubleheader.
— Wisconsin Timber Rattlers (@TimberRattlers) May 22, 2021
Exit Velocity: 104mph ⚡️
Distance: 420ft 💣 pic.twitter.com/7UihA9917y
コーリー・ハウエルは1998年9月1日生まれの23才。ドラフトはブルワーズの2018年の12巡目。2021年はハイAとダブルAを経験。16HRを放っており、長打力が魅力。2021年に最も多く守ったポジションはCF。しかし、SSでも20試合、2Bでも14試合、3Bでも7試合を守っており、なかなかのユーティリティーぶりを発揮しています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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