ドジャースとホワイトソックス間で大型トレード成立
現地2022年4月1日、開幕まで1週間を切りましたが、ドジャースとホワイトソックス間で大型トレードが成立。クレイグ・キンブレルとA.J.ポロックがスワップすることになりました。こちらはもうオフィシャルになっております。
TRADE: The Dodgers are acquiring Craig Kimbrel from White Sox in exchange for A.J. Pollock, per multiple reports. pic.twitter.com/6lYeCDgzHc
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) April 1, 2022
トレード概要
このトレードは1:1です。
ドジャースGet
- クレイグ・キンブレル(Craig Kimbrel/33)RHP
ホワイトソックスGet
- AJ・ポロック(AJ Pollock/34)OF/右投げ右打ち
背景
ドジャースは今オフ、クローザーのケンリー・ジャンセンをFAで流出。ケンリー・ジャンセンはブレーブスと契約しました(1年$16M)。
クローザー・ロールが空いていた訳ですが、今回のトレードでその有力候補を獲得するに至りました。もっとも、今スプリングトレーニングで、ブレイク・トライネンがその役を担うべく、意欲的に取り組んでいましたし、キンブレルがそのままクローザー・ロールに収まる訳ではありません。
ブレイク・トレイネンの他に、ダニエル・ハドソン、ブラスダー・グラテロールもおります。今回のクレイグ・キンブレルの獲得で、ゲーム終盤を固めることができたのは言うまでもありません。
一方、ホワイトソックスはエロイ・ヒメネス、ルイス・ロバート、アダム・エンゲル、アンドリュー・ボーンとOFは豊富におり、先日も左打者のアダム・ヘイズリーをフィリーズからトレードで獲得したばかりでしたが、現地2022年4月1日、そのアダム・ヘイズリーをマイナー・オプションを使って、トリプルAにアサインしました。
CFにルイス・ロバート、LFにエロイ・ヒメネスと配置した場合、ホワイトソックスはRFが固まっていないと思っていて、アダム・ヘイズリー獲得後も引き続き、強力なRFを探していたところ、ドジャースと受給がマッチ。今回のトレードとなりました。
2人の契約内容
トレード後は、両者間で取り決めがない限りはその契約内容を新しいクラブがそのまま引き継ぐことになります。今回は両者間ではお金に関する話はなかったので、現契約がそれぞれ反映されることに。
クレイグ・キンブレルの契約
クレイグ・キンブレルの現契約は下記の内容です。これは2019年6月にカブスとサインした時の内容です。
- 3 年/$43M (2019-21) + 2022 $16M クラブオプション($1Mバイアウト←行使されたので不要)
契約にはオプションの条件など色々と詳細事項があるのですが、ここでは割愛させていただきます。ホワイトソックスは2021年11月に2022年のクレイグ・キンブレルのクラブ・オプションを行使しました。よって、2022年のサラリーは$16Mです。
AJ・ポロックの契約
AJ・ポロックの現契約は以下です。こちらは2019年1月にドジャースとサインした時のもの。
- 4年/$55M (2019-22) + 2023 $10Mプレーヤーオプション($5Mバイアウト)
- サイニング・ボーナス:$12M(2019年中に$4Mずつ3回受け取り済み)
- 支払い:
- $1M(2019)/ $12M (2020)/ $15M (2021)/$ 10M(2022)/ $10M (2023)-$5Mバイアウト
- 2023年のオプションは、2022年に400/450/500/550/600 PAを達成するごとに$1M追加
- 2019-22の間に、MVPなどのアウォード・ボーナスの設定あり
- また、2020-21で1000PAあるいは2019-21で1450PAで2021年終了後にオプトアウト可でバイアウト$5Mの設定
- トレードで$1.5M (受領)
贅沢税への反映ですが、新CBAで確認しているところがあるので、分かり次第追記します。
ホワイトソックスのブルペン
ホワイトソックスはキンブレルをトレードに出すことを前提に、上述のクラブオプションを行使したと見ていいのですが、結果的に受給はマッチしました。
キンブレルの抜けたホワイトソックスのブルペンですが、クローザーはリアム・ヘンドリクスがおります。そして、今オフはアストロズからFAとなったケンダール・グレイブマンと契約。また、ドジャースからFAとなっていたジョー・ケリーも獲得。盤石ではあります。
なお、100mph左腕のギャレット・クロシェはトミージョン手術となってしまいました。
ドジャースのシフト
一方、AJ・ポロックの抜けたドジャースですが、彼はエブリデーLFというべき存在だったので、スポットができました。
しかし、ここは内部から埋めて行くことができそうです。ドジャースはSSのコーリー・シーガーも抜けましたが、ここはトレイ・ターナーがカバーします。ナショナルズのSSでしたからね。また、フレディー・フリーマンを獲得しているので、彼を1Bにしたとして、これまで2Bと1Bを守っていたマックス・マンシーは2Bに。マンシーは腕の状態次第です。
仮にマンシーの状態が思わしくなければ、ギャビン・ラックスがカバーしそうです。そしてスーパー・ユーティリティーのクリス・テイラーがLF専任になることが予想されます。3Bはジャスティン・ターナー、CFはコディー・ベリンジャー、RFはムーキーですね。
2021年のキンブレル
2021年はカブスで開幕を迎えたクレイグ・キンブレルは前半に素晴らしい活躍を見せました。2019年、2020年の不調から蘇りましたね。カブスでは39試合に登板。35試合のゲームを締め、13セーブ。ERAはなんと0.49をマークしました。
ただ、ホワイトソックス移籍後は24試合でERA 5.09と荒れました。2021年はトータルで、63試合、59.2イニングで4勝5敗、ERA 2.26。
2022年も活躍してもらいたいところです。
AJ・ポロックの2021年
AJ・ポロックは2021年は117試合に出場。打率.297、OBP .355、SLG .536、HR 21、RBI 69。
ホワイトソックスの打線にさらに厚みが増すのは言うまでもありません。
お読みいただき、ありがとうございました。
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