鈴木選手が伝統のあるカブスに
現地2022年3月16日、広島東洋カープを出てポスティングでメジャー・リーグ入りを目指していた鈴木誠也選手の所属クラブがついに決定。伝統クラブであるシカゴ・カブスに決まりました。
おめでとうございます!
The Cubs are signing Seiya Suzuki to a 5-year, $70 million deal via multiple reports. pic.twitter.com/pypZ65tBiM
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) March 16, 2022
パドレス、レッドソックス、レンジャーズ、ジャイアンツ、マリナーズ、ヤンキース、ブルージェイズ、マーリンズ、ドジャースなどのクラブ名が候補として上がり、一部、サンディエゴという情報も出ましたが、鈴木選手はそれを否定。
その後にカブスと会うことになっていたのですが、オーナーのトム・リケッツを含む幹部が総出で出向かえたようで、この時点ではもうカブスとの最終調整だったのではないかと思います(推測です)。
長かったロックアウトの99日間
思えば、現地2021年11月22日(月)からポスティング・プロセスが開始となり、なんとか旧CBA(労使協定)が有効なうちに決まればと思っていたのですが、さすがに10日ほどで決まる訳もなく、予想通りに新CBAが合意にならず、MLBはついに現地2021年12月2日から選手をロックアウトしました。この間は一切の交渉がストップしました。
ロックアウトが解除となったのが、現地2022年3月10日。この間は99日を数え、それから約1週間で晴れてカブス入りが決まったということに。
契約内容
カブスと鈴木誠也選手の契約は、速報ベースで下記の内容となっています。
- 5年/総額$85M(2022-2026)
- フル・ノートレード条項あり
- AAV(Annual Average Value)で$17M
最終年の条件や金額の中身などの詳細がわかりましたら、リライトしたいと思いますが、現時点では上記内容となっています。
カブスからカープへのリリース・フィー
カブスが広島東洋カープに支払うリリース・フィーは、下記のように定められています。
ポスティングで獲得したクラブがNPBの球団に支払う金額のことを「リリース・フィー」と呼びます。
鈴木選手がいずれかのクラブと合意して契約を結んだ場合、広島東洋カープには以下の金額が譲渡されます。
- 2,500万($25M)ドルで合意した場合→20%
- 5,000万($50M)ドルまで→ 1 + 次の2,500万ドル($25M)の17.5%
- 5,000万ドル($50M)超→ 1+2+その次の2,500万ドル($25M)の15%
- 契約にSupplemental Fee(余剰の料金)がある場合、サイニング・ボーナス(契約金)あるいは、Vesting Option(〜を達成すれば$〜)がある場合、それぞれ15%も。
これを鈴木誠也選手のケースに当てはめると下記のようになります。
- $25M x 20% →$5.0M
- $25M x 17.5%→$4.375M
- $35M x 15% →$5.250M
- サイニング・ボーナスはあるかと思うのですが、現時点で総額の中にそれらも含まれると予想でき、尚且つ、ここのレートは15%で3番と同じになるので、3番にひっくるめました。
よって、1-3の合計の$14.625Mがカープに入ることに。日本時間2022年3月17日のレートで換算すると(@JPY 118.47/USD)、約17億3260万円(1,000円未満切り捨て)になります。
これは大きな金額ですね。
日本の4番の活躍を
鈴木選手は27才。2021年は133試合に出場し、436-139、打率.319、OBP .436、SLG .640、OPS 1.075をマーク。HRが38本、RBI が88。キャリア通算では、打率が.309、OPSが.943、HR189、RBIが621。2019年、2021年はバッティング・タイトル(Av.335/ Av. 319)、ゴールデングラブ賞4度。
RFならジェイソン・ヘイワードとの争い
カブスのRFにはジェイソン・ヘイワードがおり、彼との競合になりそうです。
開幕まで3週間弱。なんとか多くのメジャーリーガーのボールを見て、レギュラーシーズンに入ってもらえたらと思っています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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