ブロックバスター・トレード!
現地2022年3月13日、ヤンキースとツインズ間でブロックバスター・トレードが成立しましたね。これはなかなかしびれるディールの成立となりました。
ゲームでいい活躍を見せるジオ・アーシェラを出すとは、ヤンキースも思い切ったことをするものです。噂になっていたアイザイア・カイナー=ファレファをこのような形でGetしたのも驚きでもありました。
トレード概要
まずはトレードの概要を抑えておきましょう。
ヤンキースGet
- ジョシュ・ドナルドソン(Josh Donaldson/36)3B/RR
- アイザイア・カイナー=ファレファ(Isiah Kiner-Falefa/27)INF/RR
- ベン・ロートベット(Ben Rortvedt/24 )C/RL(右投げ左打ち)
ツインズGet
- ゲイリー・サンチェス(Gary Sanchez /29)C/RR
- ジオ・アーシェラ(Gio Urshela/30)3B&SS/RR
ファレファはツインズから即ヤンキース
記事にはしていなかったのですが、ヤンキースに移籍することになったアイザイア・カイナー=ファレファの今オフの動きを記載しておきたいと思います。
2021年をレンジャーズで過ごし、172安打も放ったアイザイア・カイナー=ファレファですが、ご存じの通り、レンジャーズがロックアウト前に怒濤のディールを成立させ、ブルージェイズからマーカス・セミエン、ドジャースからコーリー・シーガーを獲得しました。
これにより、アイザイアは今季、SSではなく3Bを見込まれておりました。
しかし、ロックアウト解除後、レンジャーズとツインズでトレードが成立。
そのトレードの前にツインズからFAとなっていたアンドレルトン・シモンズとカブスとのディールが成立。もともとツインズはシモンズとの再契約をする気配はなかったものの、これでSSが抜けてしまいました。
そこで白羽の矢が立ったのがアイザイア・カイナー=ファレファ。ツインズの空いたSSを埋める形でディールが成立。レンジャーズには、ツインズからベテラン捕手のミッチ・ガーバーが動くこととなり、アイザイア・カイナー=ファレファはツインズの一員になっていました。
ところがツインズではプレーすることなく、今回ヤンキースに移籍するということに。
ゲイリー・サンチェスはDHの起用見込み!
ツインズはミッチ・ガーバーがいなくなったことにより、捕手のポジションが空いてしまったように見えたのですが、実はミッチ・ガーバーは2021シーズンもバックアップ・ロールでした。68試合にマスクをかぶっただけ。
ツインズのメイン捕手はあくまでも2021年に85試合でマスクをかぶったライアン・ジェフレス(Ryan Jeffers/24才)。2021年は打率.199とあまり打ちませんでしたが、14HRを放ったところはなかなか魅力です。
今回、ヤンキースの正捕手であったゲイリー・サンチェスを獲得したワケですが、ツインズはどうやら、ゲイリー・サンチェスをDHあるいはバックアップロールとして使う見込みのようです。
メインはあくまでライアン・ジェフレスに任せるようです。これもシーズンが始まれば、サンチェスがマスクをかぶるケースも多くなるのでしょうが、現時点ではあくまで上記のような構想ですすめるようです。
ドナルドソン加入でまたHRが増えるNYY
ヤンキースはアスレチックスのマット・オルソンを狙っていたという噂がありました。マット・オルソンはFAではありませんが、トレードでの獲得を狙っていたと見られ、2021年に39HRを放った力を大いに評価していたワケです。
しかし、今回、スピードと安打が見込めるアイザイア・カイナー=ファレファと、長打力が魅力のジョシュ・ドナルドソンを獲得したことで上記の話は消えたと思われます。これで打撃も強い三遊間が出来ましたからね。
ジョシュ・ドナルドソンですが、言うまでもなくその長打力は相手投手に大きなプレッシャーを与えます。2021年は26HR、26ダブル、72RBIとやはりいい仕事をします。2019シーズンにも37HRを放っています。
ジョシュ・ドナルドソンが加入したことで、ヤンキースの一発の力がまた上がりそうですね。本当に要警戒なバッターです。
ベン・ロートベットとは
そして、ヤンキースが獲得したベン・ロートベットですが、これから期待できる捕手です。
1997年9月25日生まれの24才。2016年のアマチュア・ドラフトでツインズから2巡目指名されてプロ入り。高卒時のことでした。
デビューは2021年4月30日。2021シーズンは打者として31試合に、捕手としては39試合に出場。うち、先発マスクは28試合で、ゲームフル出場は19試合。
打撃の方は89-15で、打率.169、OBP .229、SLG .281、HR3、RBI 7ともう、守りに負担がかかっていただろうなと思わせる成績で今ひとつ。捕手としてはCS%(盗塁阻止率)が44%と非常に高いです。2021年は修行のような意味合いもあったでしょうから、この経験は今後、大きな力になりそうです。いい選手だと思います。
ジオ・アーシェラを出すとは!
ヤンキースの攻撃陣で結構厄介だったと思わせたのはジオ・アーシェラ。この人はとにかくコンスタントに良い打撃を見せますし、守備もいいです。いわば、フィールドにいていい仕事を見せる選手。
ツインズからの希望もあったのでしょうが、この選手を出したというのはなかなかの決断だったと筆者は思います。
新天地で輝いて欲しいと思います。
ツインズはトレバー・ストーリーも狙っている!?との噂もあり、ここ数日は目が離せませんね。
また、上記のCBSの埋め込みでも出ていますが、スパイダー・タックで揉めていたゲリット・コールとジョシュ・ドナルドソンがチームメイトになってしまいましたね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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