ジャイアンツ、早くもファイナル・ピースを埋める
現地2022年3月11日、ロックアウトが解除後、残っていた注目FA左腕のディールが決まりました。
サンフランシスコ・ジャイアンツはホワイトソックスからFAとなっていたカルロス・ロドンとサイン。これでジャイアンツは早くもローテーション5人目を確保。もはやファイナル・ピースを埋めたと言っても過言でない状態になりました。
The decision to sign with the Giants was an easy one for Carlos Rodón (via @957thegame)https://t.co/GCQKyRpNCm
— SF Giants on NBCS (@NBCSGiants) March 12, 2022
契約内容
ジャイアンツとカルロス・ロドンの契約は以下の通り。
- 2年/$44M (2022-23)
- 支払い:$21.5M(2022)/ $22.5M (2023)
こちらは1年後にオプトアウトがあるとか、2年終了後にクラブ・オプションがあるかどうか、バイアウトはどうかなどは現時点では定かではありませんが、確認しておきます。
ケビン・ゴーズマンの穴が埋まる
ジャイアンツはこのオフ、アンソニー・デスクラファニー(3年/$36M)、アレックス・ウッド(2年/$25M)と再契約。ただ、このオフにケビン・ゴーズマンを喪失。ブルージェイズと5年/$110Mでサインしましたね。
したがって、ロックアウト前にエンゼルスからFAとなっていた右腕のアレックス・コブ(2年/$20M)を獲得。あと1枚、強いスターターが欲しいところでした。
ジャイアンツは今回、カルロス・ロドンを迎えたことで、昨季14勝6敗、ERA 2.81のケビン・ゴーズマンの穴を埋め、ローテーションを完成させました。
【2022 SFGローテーション】
- ローガン・ウェブ
- カルロス・ロドン(L)
- アンソニー・デスクラファニー
- アレックス・ウッド(L)
- アレックス・コブ
順番はともかくRHPが3人、LHPが2人とかなり理想的な布陣です。
2022年は9イニングのダブルヘッダー
ジャイアンツの開幕は現地2020年4月8日。対戦相手はマーリンズ。現地2022年3月12日時点で、当初3月31日から始まることになっていた開幕6試合のリスケジュールは、公式スケジュールにはまだ掲載されていません。ただ、今季はダブルヘッダーを9イニングで行うことが決まっており、リスケジュールがいつ詰め込まれるかによっては投手のやりくりがかなり大変になってきます。また、ダブルヘッダー時のロスター拡大もMLBとMLBPAの間で話し合われております。
これらはどういうことかというと、つまりジャイアンツはまだアームがもう1枚欲しいくらいだということですね。
バスター・ポージーの引退により、バッター獲得の優先順位が上がるとは言え、ジャイアンツはまだローテーションを獲得に動くかもわかりません。
2021年に大ブレークしたカルロス・ロドン
カルロス・ロドンは1992年12月10日生まれ。開幕時点で29才となります。
ホワイトソックスの2014年のドラフト1巡目、全体順位3位でプロ入り。デビューは2015年。デビュー後からかなり注目されていた左腕でした。
2021年にキャリアハイのベロシティー
2021シーズンは投手コーチのイーサン・カッツの下で大ブレーク。13勝5敗、ERA 2.37、132.2 IP 、185 SOをマーク。ノーヒッターもありましたね。イーサン・カッツはジャイアンツの現監督のゲーブ・キャプラーの元コーチング・スタッフであったことから、多少なりともジャイアンツと縁があったようです。
またオールスターにも初出場し、サイ・ヤング賞の投票では、5位に入賞。
特筆はアベレージ・ベロシティーがこれまでのキャリアハイの95.4mphをマークしたことでしょうか。2015年のルーキー時代の94.2mphを上回り、MAXは100 mph 超もマークしました。
イニング数に関しては、シーズン後半に左肩の痛みが発症したことによって、伸びませんでした。この辺がホワイトソックスがQO(クオリファイング・オファー)を出さなかった理由かと思います。
また、カルロス・ロドンはトミー・ジョン手術も経験済み。復帰した2019年から20年の2シーズンで計11試合しか登板しなかったこと。そして2017年から18年は左肩の手術から回復するのに時間を要したということもありました。
ホワイトソックスでの7シーズンで、121試合(116先発)、42勝38敗、669.1 IP、710SOが通算成績です。
ジャイアンツでの活躍に期待したいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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