メッツ、バットを補強
現地2021年11月26日、メッツがFA市場で大攻勢をかけてきましたね。
このオフはGM不在の間に、ノア・シンダーガード、アーロン・ループがともにエンゼルスに流出。さらに、元メッツのスティーブン・マッツの獲得にも失敗(オーナーがカージナルスにクレームをつけてはいました)したりと、重要な選手の流出が続いていました。
ビリー・エプラーがGMに就任
しかし、現地2021年11月19日にビリー・エプラーがGMに就任。これで落ち着きを見せてきました。ビリー・エプラーはさきのエンゼルスのGMですね。メッツと4年(2022-25)でサインしています。
エドゥアルド・エスコバーを獲得
そんな中、メッツはブルワーズからFAとなっていたエドゥアルド・エスコバーを獲得。
The @Mets have reportedly signed All-Star infielder Eduardo Escobar, per @JonHeyman. pic.twitter.com/gVeIlCDlVu
— MLB (@MLB) November 26, 2021
その契約内容はこちら。
- 2年(2022-23)/$20M 保証
- 2024年のクラブオプションが金額が判明したら更新します。現時点でバイアウトの情報はありませんが、おそらく付くと思われます。
意外に安かった
エドゥアルド・エスコバーのネームバリューからすると、意外なくらい安いなと思いました。ただ、直近の契約が、3年/$21M(2019-20)で、2021年が$7.5Mのサラリーだったのでまあよくよく考えると妥当なところでした。
エドゥアルド・エスコバーとは
エドゥアルド・エスコバーはベネズエラ出身の32才の内野手。誕生日が1989年1月5日ですので、2022年開幕時で33才です。
2006年1月に、アマチュアFAとしてホワイトソックスとサイン。17才の時です。
メジャー・デビューは2011年9月2日。セプテンバー・コールアップでデビュー。デビュー翌年の2012年のトレードデッドラインでツインズへ移籍。ホワイトソックスがフランシスコ・リリアーノを獲得したトレードの交換要員でした。
本格的にエブリデーSS、あるいは3Bとして出場し始めたのは2014年から。この年に133試合に出場。打率.275、OBP .315、SLG .406、OPS .721をマーク。HRは6本ながら、二塁打が35本。ツインズには2018年のトレードデッドラインまで在籍。2018年のトレードデッドラインでは、マイナーの3選手とのトレードでDバックスへ移籍。
2018年は151試合、2019年は158試合に出場。ずっとHR少なめで二塁打の多い選手かと思っていたのですが、2017年にR20本以上をマーク(21本)したのをきっかけに徐々に量産。2019年は35本を打つまでになりました。ちなみにこの年は三塁打10本でリーグ1位。RBIも118をマーク。
2020年も60試合中、54試合に出場。
2021年のトレードデッドラインでブルワーズに移籍。7月末までに22HRを放ち、オールスターにも出場しました。
そして、今季オフにFAとなり、メッツとサインしたという流れになります。
メッツでは3B/2B
メッツは、SSにフランシスコ・リンドーア、1Bにピート・アロンソがいて、この2つのポジションは確定。
エドゥアルド・エスコバーは3Bに配置されると思われますが、現状のメッツの2Bと3Bは、ジェフ・マクニールかJ.D.デービス。どちらかというと、J.D. デービスが3B。エドゥアルド・エスコバーが入れば、J.D.デービスをOFにという配置になりそうです。別記事に記載しますが、メッツは同日、アスレチックスからFAのマーク・カナとスターリン・マルテを獲得しており、ポジション争いが激しくなりそうです。層が厚くなったとも言えますね。
なお、2Bには2021シーズンにPeds(禁止薬物)でサスペンション処分となっていたロビンソン・カノーも復帰予定。カノーはバックアップ的な位置づけになると思われます。
貧打解消
2021年前半はまるで打てず、ジェイコブ・デグロムにかなり負担をかけていたメッツ打線。今回のディールはその貧打解消を狙ったものでもあります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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