待望のブルペンをまずは1人確保
現地2021年11月22日、ロサンゼルス・エンゼルスが課題であったブルペン投手陣を補強。メッツからFAのアーロン・ループ(Aaron Loup)とサインしました。
契約内容
エンゼルスとアーロン・ループの契約は以下の通り。
- 2年/$17M (2022-2023) + 2024 $7.5M クラブオプション($2Mバイアウト)
- 支払い:$7.5M x 2
ベテラン左腕と2年のマルチイヤー・ディールで、バイアウト付き。しかも結構な額ですね。
2021年は完璧な仕事ぶり
アーロン・ループは1987年12月19日生まれで、現時点で33才。12月の誕生日で34才になります。
ベテラン左腕と2年のマルチ・イヤー・ディールで$2Mものバイアウトがついたのはアーロン・ループ側が強気に出たなと思わせます。
そうなったのはおそらく2021年の成績にあります。そもそも2020年オフにFAとなったアーロン・ループはメッツと2021年1月31日にサイン。この時のサラリーが公開されていないのですが、ジョン・ヘイマンさんの情報では1年/$3Mとのことでした。
そのアーロン・ループの2021シーズンですが、「素晴らしすぎる」の一言に尽きます。
65試合、56.2イニングに登板し、6勝0敗でERAがなんと0.95! 完璧ですね。奪三振が57ですから、三振の欲しい場面できっちり三振を取ってきたと言っても過言ではないでしょう。
投げてきたのはセットアップにたどり着く前の6回、7回が大半。ゲームの行方が左右される中盤から後半にかけての厳しいシチュエーションでの登板でこの数字はすごいとしか言いようがありませんね。
ちなみに、メジャー10シーズンを経験しているアーロン・ループですが、2021シーズンは初めて先発も経験。2試合でオープナーでしたが、ショートイニングをしっかりと抑えていずれもパーフェクトでした。
2020年、レイズで活躍
そんなアーロン・ループはキャリア前半はブルージェイズのブルペンで活躍。2014年と2017年は70試合以上に登板しました。
2018-19年は肘を痛める
ブルージェイズには7シーズン(2012年-2018年前半)在籍。2018年のトレードデッドラインでフィリーズへ移籍。しかしフィリーズ移籍後は右肘前腕部の屈筋を傷め、IL入り。ちょっとやばい箇所ですね。2018年は前半のブルージェイズでは50試合に登板するも、フィリーズでは9試合の登板に終わりました。
また、2019年はパドレスに移籍したのですが、やはり左肘の痛みが消えず、結局このシーズンも4試合のみの登板に終わり、オフにはほぼリリースされるような形でクラブオプションを拒否されたのでした。
2020年、レイズとはマイナー・ディールでサイン。メジャーに上がれば、$1.65Mという契約でしたが、2020年はご承知の通り、ショートシーズンとなりサラリーは日割りであったため、満額でも$0.495Mという状況でした。実際は、さらにメジャーに上がってからの日割りですから、もっと少なかったですね。
2020年は24試合に登板。ERAは2.52と素晴らしい数字を残したのでした。
ポストシーズンで大活躍
2020年、レイズはワールドシリーズに進出。アーロン・ループはポストシーズンにおいても素晴らしい活躍を見せました。ALCSでは4試合でERAは0.00。ワールド・シリーズでは打たれた場面もありましたが、ドジャースの左のいいバッター達を大いに苦しめたのでした。
エンゼルスには頼もしい味方
肘に不安がないと言えば嘘になりますが、アーロン・ループがいることでエンゼルスのブルペンはかなり改善しそうです。ゲーム後半にいい左バッターと対する時に起用されることでしょう。
エンゼルスはライセル・イグレシアスがFA。クローザーともうひとりブルペンで頑張る投手が欲しいところですね。
大谷選手の勝率も上がるかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました。
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