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【MLB移籍2022】レイズ、ブレント・ハニーウェル・Jr.をA’sへトレード

2017フューチャーゲームMVP

 現地2021年11月19日、ちょっと驚かされるニュースが入ってきました。

 タンパベイ・レイズの右腕で、2017年のフューチャー・ゲームMVPのブレント・ハニーウェル・Jr.(Brent Honeywell Jr.)がアスレチックスにトレードされたことが明らかになりました。

 ブレント・ハニーウェル・Jr.は当ブログでも何度もご紹介させていただいた右腕。レイズは大事に大事に囲ってきたワケですが、ここに来てアスレチックスへのトレードということに。

トレード詳細

 今回のトレードは金銭によるトレード。

アスレチックスGET

※1995年3月31日が誕生日のブレント・ハニーウェル・Jr.は現地2021年11月19日時点で26才。2022年3月31日の開幕日に27才となるので、その年齢を記載しています。

レイズGET

  • キャッシュ・コンシダレーション(金銭同等物=金銭)

 なお、ブレント・ハニーウェル・Jr.の2021シーズンのサラリーは1年/$0.5705M (2021)。こちらは規定によるメジャー最低年俸の金額です。シーズン途中にマイナーへオプションされおり、2022年1月の時点のMLSが0.008。よって、サラリーは40manロスターにいた日数で計算されるため、実質はもっと少ないです。

 何が言いたいかというと、おそらくアスレチックスからレイズへは、$0.5705Mも払われないはずです。ここは金額が明らかとなっていませんので、筆者の考えだということはご了承ください。

4度のメス

 ブレント・ハニーウェル・Jr.のトレードで驚いた理由は、レイズがまさか手放したという点にあります。

 というのも、下記の記事に書かせていただいていますが、ブレント・ハニーウェル・Jr.は右肘に4度もメスを入れたのです。

右肘の治療履歴 

 以下は、上記リンクからの抜粋です。タイム・ラインになっているので、わかりやすいと思います。

ブレント・ハニーウェル・Jrの4度のメス
  • 2018年2月
    【1】UCL(内側側副靭帯)を断裂にトミージョン手術

    スプリングトレーニング中にUCL断裂が発覚。2月下旬にTJへ

  • 2019年6月
    【2】トミージョン手術のジョイント箇所を骨折!

    TJ手術から約1年3ヶ月が経過。復帰まであと数ヶ月というところで、ブルペンセッションまで回復。ところが、そのブルペン・セッションで手術した右肘の骨を骨折するという非常に痛ましいトラブルが発生。

  • 2020年5月
    【3】UCLの減圧手術

    TJ手術後の瘢痕はんこん組織が炎症を起こし、痛みを発することがあるので、痛みが発症しない場所に神経を移動させる手術を行う(記事

  • 2020年12月
    【4】関節鏡検査

    ひじの違和感をケアすることを目的にした処置(記事

  • 2021年4月
    ETA!

    2021年4月11日、ついにメジャーデビュー

 トミージョン手術だけでも相当な負担になるのに、そのトミージョン手術のジョイント箇所を骨折したというニュースはショッキング以外のなにものでもありませんでした。これでもう投手生命が終わるのではないかと心配するほど。しかも、このときは、リハビリも終盤、ブルペンセッションまで行っていたのです。本人は相当なショックだったことでしょう。

 そして、現地2021年4月11日、ついに待ちに待ったメジャー・デビューとなりました。

2021年の成績

 ようやくデビューとなったブレント・ハニーウェル・Jr.ですが、2021シーズンは4月に3度登板して、マイナーへ降格となりました。

  • 4/11 vs NYY : 先発(2イニング)/ パーフェクト(奪三振2)/ 21球
  • 4/20 @ KCR: リリーフ(1.1イニング=ホールド)/ 被安打1、失点1、BB2/ 27球
  • 4/24 vs TOR: 先発(1イニング)/ 被安打3、失点3、BB1、HR 1/ 30球

 結局、メジャーでは未勝利、4.1イニング、78球、ERA 8.31という成績でした。

マイナーでの成績(2021)

 2021年、遅れて5月に開幕となったマイナー・リーグですが、ブレント・ハニーウェル・Jr.はそれと合わせるようにトリプルAのダーラム・ブルズへ。結局、5月の開幕から1シーズン、トリプルAで投げたことになりました。

 トリプルAでは31試合、13スタート、その内リリーフでは5試合を締め、2SV。勝ち星は5勝4敗、ERAは3.97。気になるイニング数ですが、81.2イニングに登板。平均を見て見ると、1試合あたり2イニングは投げていますね。

 レイズも、スターターとして任せるのか、それともブルペンで行かせるのか、やや迷った感のある数字ですね。肘のことを考えるとなかなか長いイニングは投げさせたくはないし、かと言ってブルペンで連投というのも避けたいというところでしょう。

Mid-90

 なお、レイズの評価ではトリプルAでのブレント・ハニーウェル・Jr.の投球はMAXで96mph、アベレージで92mph をマーク。これはトミー・ジョン手術前の数字に戻っています。

チェンジアップがレイズ・トリプルAでNO.1

 変化球はオフスピード・ピッチとしてのチェンジアップが抜群によかったようです。レイズの評価ではクラブ内のトリプAではNO.1だったとか。チェンジアップは肘への負担が少ないので、ぜひともこれを磨いてもらいたいと思いますね。

スクリューは抑え気味

 なお、代名詞とも言えるスクリュー・ボールは1球しか投げていませんし、トリプルAでも抑え気味だったようです。やはり肘への負担がかかるボールですから、レイズは慎重に球種の球数制限を課していた模様です。

 ブレント・ハニーウェル・Jr.がオークランドで羽ばたくか、注目したいと思います。とにかく、肘がヘルシーであることを祈るばかりです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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