QO拒否→再契約へ
現地2021年11月17日は、クオリファイング・オファーを提示された選手が回答をする期限。
アストロズとの2年/$66M (2020-21)の契約が終了したジャスティン・バーランダー(Justin Verlander)はFAとなり、その去就が注目されていました。
ジャスティン・バーランダーはアストロズからクオリファイング・オファーを提示されていました。
しかし、バーランダーはQOを拒否。東海岸のクラブとの契約が噂されていました。
ヤンキース一転、アストロズと再契約
最も噂されていたのが、ヤンキースとのディール。CBAが期限切れとなる前にサインすることはほぼ間違いないという状況で、今週中にもそれが判明するであろうとの噂でした。
しかし、結論はアストロズとの再契約。
- 1年/$25M(2022) + 2023はプレーヤーオプション
実質2年/M
サインした内容は上記の通り、1年契約で2023年はバーランダー側に選択権のあるプレーヤーズ・オプションということに。
金額は明らかになっていませんが、2023年もほぼ同内容になると思われ、実質的に2年/$50Mのような内容で合意しました。
トミー・ジョン手術明け
2019シーズンに34スタート、21勝6敗、ERA 2.58、223.0 IP、300Kと36才のシーズンでとんでもない数字をマークしたジャスティン・バーランダー。このシーズンは2度目のサイ・ヤング賞を受賞しました。
しかし、2020年は7月24日のオープニング・ゲームで6イニングを投げ、勝利投手となるも、肘痛を発症。このシーズンはこの1試合のみの登板に。
そしてシーズン終盤の2020年9月半ばに自身のSNSでトミー・ジョン手術を受けることを明らかに。手術は2020年9月30日に行われました。
2021シーズンを全休したバーランダー。そして現契約が終了となり、FAとなったワケですが、回復具合を確かめたい各クラブ側の需要や、今後の契約に向けて回復ぶりを披露したいISE側(バーランダーのエージェント)の思惑などが一致し、術後約14ヶ月となった2021年11月9日にショーケースを実施しました。
まだ本調子ではないものの、94-97mphをヒットしたと言われています。スプリング・トレーニングの期間まであと3ヶ月あり、開幕で術後約15ヶ月ほどになることから、それを見込んだ判断で各クラブ、特にヤンキースなどは熱心に誘っていたわけです。
しかし、バーランダーが出した結論は残留。
もっとも、これは想像に過ぎないことを了解いただきたいのですが、さすがのバーランダーもトミー・ジョン手術明けの最初のシーズンにいきなり東海岸のヤンキースということになると、シビアに結果を問われることから、慎重になったのではないか?と思います。
1年目はイニング制限もつきますし、何よりコントロールが安定しないケースが多いです。ダルビッシュ投手や大谷選手がそうでしたね。さすがにリスキーと考えたのかもしれません。
また、アストロズは2020年と2021年の2年間は、たった1試合で$66Mを投じたことになりますから、さすがのバーランダーも返報性の法則で、アストロズをないがしろにすることは出来ないと考えたのかもしれません。プレーヤーとしての良心がそうさせたのかもしれませんね。
よって、バーランダーの実績も考慮してQOより高い数字でサインできた点ではWIN-WINかもしれません。
ということで、バーランダーは2022年もアストロズです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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