かなり意表を突いた延長契約
現地2021年11月16日は、ノア・シンダーガードとエンゼルスのディールとともに、もう一つ大きなディールありました。もっとも、こちらは延長契約になります。
トロント・ブルージェイズが右腕のホセ・ベリオス(Jose Berrios)と延長契約を結びました。
契約内容
契約は以下の通り。
- 7年/$131M (2022-28)
- 2026年終了後にオプトアウト(出るかどうかは選手が決める)あり。
- ノートレード条項あり
このサラリーをAAV(Annual Average Value)に換算すると、$18.7M/年。実際の支払い額は、フラットではないはずですが、これがブルージェイズの贅沢勢算出へのインパクトとなります。
ホセ・ベリオスの2021年の契約
なお、MLSが2022年1月の時点で5.044となるホセ・ベリオスは2022年が調停のラストイヤー。2022年終了後にFAとなる予定でした。
直近の契約としては、2021シーズンはツインズと調停を避けて$6.1Mでサイン。2020年12月のことです。
そして今季のトレードデッドラインでブルージェイズに移籍。そのため、ブルージェイズが日割りの残額、約$2.1Mを払うということになっていました。
この延長契約でホセ・ベリオスはかなりのアップになりましたね。
ホセ・ベリオスとは
ホセ・ベリオスは、1994年5月27日生まれの27才。2022シーズン途中で28才になる右腕です。
プエルトリコ出身でドラフトは2012年のツインズ1巡目指名(全体順位32)。
デビューは2016年。この年は14スタートで3勝7敗。本格稼働は2017シーズンからで26試合中、25試合に先発。14勝8敗、ERA 3.89をマーク。さらに2018年には12勝、2019には14勝をマーク。短縮シーズンとなった2020年は5勝4敗。
そして今季はツインズで7勝5敗、ブルージェイズで5勝4敗をマーク。併せて12勝9敗、ERA 3.52。
ホセ・ベリオスの評価されるべきところは、スターターとして皆勤とも言えるシーズン32スタートを3度も成し遂げていること。これは現場にとってありがたいことですね。
ホセ・ベリオスのベロシティーは平均でMid-90。状況によってHigh-90mphを投げ込みます。ファストボールも速いのですが、やはり打者からするとシンカーが厄介だと思います。比率は4シームとほぼ同じ。それにカーブ、チェンジアップが入り、球速差をつけています。
コントロールがよく、2021年のBB9は2.1。ただ、シンカーを得意とするゆえ、HBP(デッドボール)は、多めで2021年は15をマーク。
打者としては踏み込みにくいですね。
キャリア通算60勝47敗の右腕は、どこまで勝ち星を増やすでしょうか?ALイーストで34才のシーズンまで投げる契約となりました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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