ATLは捕手王国へ
現地2021年11月15日、地味ではありますが、非常に良いディールがありました。
アトランタ・ブレーブスが、ミルウォーキー・ブルワーズからFAとなっていた捕手のマニー・ピーニャ(Manny Piña)と2年でサインしました。すでにオフィシャルとなっています。
#Braves Sign Manny Piña: pic.twitter.com/LCFSmC81Qq
— Atlanta Braves (@Braves) November 15, 2021
契約詳細
契約は以下の通り。
- 2年/ $8M (2022-23) + 2024 $4M クラブオプション(バイアウトなし)
- 支払い: $3.5M (22)/ $4.5M (23)
マニー・ピーニャの2021年のサラリーは 1年/$1.65Mだったので、今回の契約は非常に良い内容でのサインとなりました。大幅アップです。何より、高評価を得ているという事実が本人にとっては嬉しいのではないでしょうか?
34才、ブルワーズの正捕手に近いバックアップ
マニー・ピーニャは1987年生まれの34才。2022年6月5日の誕生日で35才になるベテラン捕手。
2021年のブルワーズはオマール・ナルバエスが正捕手として123試合に出場。一方のマニー・ピーニャは75試合の出場に留まりました。
確かに位置づけはバックアップで、今季は打率も.189とほぼ守りに専念していたような数字ではありますが、HRは13本。何より捕手としての経験値が豊富。
2018年の中心捕手
今のブルワーズの投手陣の中心である、ブランドン・ウッドラフやコービン・バーンズがプロスペクトとしてブルペンで頑張っていた2018年、ブルワーズは2011年以来のポストシーズンを戦い、惜しくもNLCSでドジャースに3勝4敗で敗れました。
このときは、クリスチャン・イェリッチがとんでもない成績を叩き出したのが大きな原動力でもあった訳ですが、守りの部分で、扇の要として活躍していたのがこのマニー・ピーニャ。
エリック・クラッツと出場を分けていたようなところもありましたが、ナ・リーグなので終盤に投手の打席が回るタイミングで代打を送られ、クラッツがその後のマスクをかぶるというケースが多かったと記憶しています。
マニー・ピーニャは捕手として非常に経験値が高いのです。2018年は98試合に出場。その前年の2017年は107試合に出場しています。
正捕手としてというタイミングでグランダールと契約
2018年を中心捕手として戦い、さあこれから盤石の地位を築くぞという時に、FAが入ってきたのです。2019年、ブルワーズはヤズマニ・グランダールを獲得。これが目立たなくなった大きな要因でもあります。
2020年はCOVID-19の影響で短縮シーズンに。以降はオマール・ナルバエスのバックアップという位置づけになっていたのでした。
よって、捕手としての実力は折紙つきで、若い投手が多い、ブレーブスにとってはまさに朗報をつくったようなものです。
ダーノーとも2年契約
ブレーブスはすでにトラビス・ダーノーと延長契約を結びました。
よって、今回もダーノーのバックアップという位置づけにはなりますが、非常に頼もしいバックアップを得たということが言えそうです。
なお、ブレーブスには2人のプロスペクト捕手がおり、2021シーズンにトラビス・ダーノーの離脱により、23才のウィリアム・コントレラスが52試合でマスクをかぶりました。打撃ではHRが8本。守りではCS%が37%。
また同じく23才のシェイ・ランゲリアーズ(Shea Langeliers)という未デビューで2019年ドラフト1巡目指名のプロスペクトもおります。
今回、ピーニャが加わったところで、ブレーブスの守りの力は一段と頼もしくなったと言えるかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました。
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