ワールドシリーズ Game5: HOU 9 @ ATL 5 (HOU 2勝3敗)
現地2021年10月31日、ワールドシリーズもすでに第5戦。ブレーブスがチャンプに王手をかけ、地元で決めるか!?というところまで来ました。
2021年のポストシーズンでは未だアトランタで負けなしのブレーブス。好ムードの中、始まったこのゲームは、その雰囲気通りに初回にアダム・デュバルのグランドスラムが飛び出すなど、ブレーブスに大きな流れが来ているのかと思いました。
ところが、この日打線を入れかえ、特にワールドシリーズでは1安打しか放っていなかったアレックス・ブレグマンの打順を下げたアストロズが、この劣勢を挽回。しかもすぐにです。その勢いのまま中盤、終盤にも追加点を上げ、流れを渡さなかったアストロズが9-5で勝利しました。
スタメン
# | アストロズ(G4) | アストロズ(G5) | ブレーブス(G4) | ブレーブス(G5) |
1 2 3 4 5 6 7 8 9 | アルトゥーベ 2B ブラントリー RF ブレグマン 3B アルバレス LF コレア SS タッカー CF グリエル 1B マルドナード C L・ガルシア P | アルトゥーベ 2B ブラントリー RF コレア SS アルバレス LF グリエル 1B タッカー CF ブレグマン 3B マルドナード C F・バルデス P | ロザリオ LF フリーマン 1B アルビーズ 2B ライリー 3B ソレア RF デュバル CF ダーノー C スワンソン SS I・アンダーソン | ソレア RF フリーマン 1B アルビーズ 2B ライリー 3B ロザリオ LF デュバル CF ダーノー C スワンソン SS T・デービッドソン |
ご覧の通り、アストロズはブレグマンを3番から7番に、そしていい仕事をしているグリエルを5番に上げました。タッカーは6番の方が怖いのでこの位置で納得ですね。
一方のブレーブスは、相手先発がフランバー・バルデスで左ということで、左用の打線で組んできました。ホルヘ・ソレアーがリードオフで、Game3の再現か!?という感じの打線ですね。
ブレーブスの先発はタッカー・デービッドソン
この日もなかなか先発ピッチャーが決まらなかったブレーブス。起用したのは、2020年にデビューした左腕のタッカー・デービッドソンでした。
レギューラー・シーズンでは5月18日から約1か月間、メジャーのマウンドにいて、5試合に先発、20イニングでERAは3.60。いい数字を残していたのですが、左前腕部の炎症で60 Day IL入り。このままトミー・ジョン手術か?とも思っていましたが、なんと10月に入り、リハビリ登板を開始。モートンの離脱もあり、急遽ワールドシリーズにロスターINしたのでした。
デービッドソン、2回に失点
初回を併殺打も含め、3人で乗り切ったタッカー・デービッドソンでしたが、見方の大支援の直後、打順が下がったアレックス・ブレグマンにタイムリー・ダブルなどを打たれ、2失点。
3イニング目もマウンドに上がりましたが、エラーと四球でランナーが溜まったところで、ジェシー・チャベスにスイッチしました。タッカー・デービッドソンは2回、被安打2、失点4(降板後、茶ビスが失点)、与四球3、奪三振1という成績でした。
アダム・デュバルがグランドスラム
タッカー・デービッドソンの初回の素晴らしい立ち上がりを支援すべく、ブレーブス打撃陣も奮起。
1回裏、ヒットと四球で2アウトながら満塁のチャンス。ここでアダム・デュバルが四球の後の初球をフルスイング。RFスタンドに入るグランドスラムに。
ブレーブスがルーキーの躍動と、打線の機能でこのままお祭りのようにチャンプへ突っ走るのか?と思われました。
アストロズ、即追いつく
しかし、アストロズは失点直後の2回に2失点。さらに3回にもカルロス・コレアのタイムリーダブルなどで2点を上げ、4-4に追いつきます。
よく追いついたなと思います。
その後、ブレーブスは4回にフレディー・フリーマンのソロHRで5-4とリードを奪うも、その後は沈黙。アストロズ投手陣が無失点リレーを見せました。
一方、アストロズは5回にマーウィン・ゴンザレスのラッキーなヒットなどもあり、3点を奪い、逆転。7回、8回にもタイムリー・シングルで追加点を上げ、9-5のスコアでブレーブスを下し、ワールドシリーズ2勝目。勝負をヒューストンへ持ち込むことになりました。
ザック・グレインキが代打でシングル
このゲームはなかなかおもしろい展開だった訳ですが、特筆を1つ上げたいと思います。
アストロズは4回表、イーミ・ガルシアに打順が回ってきたところで、なんとザック・グレインキを代打に起用。ワールドシリーズでの代打は20218年のGame3でドジャースのクレイトン・カーショウが出て以来、2度め。カーショウは倒れましたが、グレインキはRFへものすごい当たりのシングルを放ち、見事に出塁しました。
さすがのザックです。
ワールドシリーズ Game6は、日本時間で3日、祝日に行われます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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