ブレーブス 5, ドジャース 6 (ATL 2勝1敗)
現地2021年10月19日、NLCSのGame3がロサンゼルスで行われました。東部時間で17時過ぎに開始のゲームはロサンゼルスのローカルタイムでは午後2時のファーストピッチ。
日差しの強いデーゲームで、波乱の展開となりました。
ブレーブスにスイープされると思ったものの
ここまではブレーブスの2連勝。いずれもサヨナラ勝利で、しかも内容がよく、特にブルペンが素晴らしく機能。さらに攻撃では好走塁が要所で見られ、良い要素しか見たりません。
一方のドジャースはレギュラー・シーズン後半とNLDSでジャイアンツと死闘を演じ続けたがゆえに、投手が枯渇状態。さらに、打線も元気がない状態。
このままブレーブスがスイープしてしまうのではないか?とさえ思ってしまいました。
そしてこの日の序盤もそのような展開。かなりまずい展開だったのですが、終わってみれば8回にドジャースが大逆転。強さがもどってきたようなすごいゲームとなりました。
ビューラー、モートンともに今ひとつ
先発はドジャースがウォーカー・ビューラー、ブレーブスがチャーリー・モートン。ポスト・シーズンにめっぽう強いモートンに対して、NLDS Game4以来、中6日を空けての登板となったウォーカー・ビューラーでしたが、前回登板のショート・レストの疲れが取れないのか、中盤に捕まり、4回途中、被安打7、失点4、与四球3、奪三振3という内容でした。球数は76球。
一方、チャーリー・モートンもこの日は苦戦。前回登板はNLDS Game4で中6日空いていたのですが、こちらはコントロールに腐心しました。
モートンは5イニングで被安打3、失点2ながらも与四球が6。これが響いて、球数は96球を数えました。ちなみに奪三振は5。
流れ
両先発が苦戦したわけですが、流れを見ていきます。
- 1回表【ATLANTA】
ウォーカー・ビューラーの立ち上がり。ブレーブスはアルビーズ、フリーマンが連続シングルでチャンスメイクするも、アルビーズが併殺打でチャンスを活かせず。
- 1回裏【LOS ANGELES】(2-0)
チャーリー・モートンは立ち上がりに大苦戦。
1番のムーキーに四球を与えた後、2番のコーリー・シーガーに2ランHRを浴び、先制点を許す展開(2-0)。
被弾後も3つの四球を出し、大ピンチを迎えますが、なんとか2失点で食い止める。
- 2回表【ATLANTA】
先頭のジョク・ピダーソンが四球で出塁するも、トラビス・ダーノーが併殺打に倒れ、反撃ならず。
- 4回表【ATLANTA】(4-2)
オースティン・ライリーの右中間の塀際の当たりをCFのギャビン・ラックスがグラブに当てるも落球。これはデーゲームの影響も。
その後、ピダーソン、デュバル、スワンソンの3本のタイムリーで3得点。さらに満塁でロザリオが押し出しの四球を選び4点目(4-2)。
これでこのゲーム、ブレーブスがかなり優位に立ったかと思われました。ビューラーはここで降板。
- 5回表【ATLANTA】(5-2)
アダム・デュバルがタイムリーを放ち、ブレーブスが追加点(5-2)。
- 6回表【ATLANTA】
ランナーを2人出し、追加点のチャンスもジョー・ケリーがアルビーズを打ち取り、無得点。
- 8回お表【ATLANTA】
2つの四球でチャンスメイクするも、またしてもアルビーズが打ち取られ、無得点。これは嫌な流れになりました。
- 8回裏【LOS ANGELES】(6-5)
ピッチャーはルーク・ジャクソンにスイッチ。
ここまで好投してきたジャクソンでしたが、この日は2本のシングルを浴び、ピンチに。
ここでコディー・ベリンジャーが2ストライクと追い込まれるも高めのボール球を上からかぶせるようにスイング。これがぐんぐん伸びて、右中間に入る同点3ランHRに(5-5)。同点劇は一瞬の出来事でした。
さらにクリス・テイラーにヒットを許したところでブレーブスは、ジャクソンからジェシー・チャベスにスイッチ。
クリス・テイラーはマット・ビーティーの打席で2盗に成功。逆転のランナーをスコアリング・ポジションに進めました。
ムーキーがタイムリー2塁打を放ち、ついにドジャースが6-5と逆転。
- 9回表【ATLANTA】
最後はケンリー・ジャンセンがライリー、ピダーソン、デュバルと3者連続三振に斬って取り、ドジャースが6-5で逆転勝利を収めたのでした。
ルーク・ジャクソンがつかまる
今ポストシーズンは、タイラー・マツェックとともに、ゲーム中盤を圧倒してきたルーク・ジャクソン。ここまで全試合に登板し、Game2まではERA0.00でした。
しかし、この日は代わりばなからつかまり、コディー・ベリンジャーの同点3ランを浴びるなど、被安打4、失点4と荒れてしまいました。確かにキレはなかったように思いますが、癖を捕まれたかもしれません。これは憶測ではありますが。Game4以降も簡単に打たれるようであれば、そういうことかもしれませんね。
ベリンジャー、今PS初HRが価値ある一発
なんと言ってもヒーローはコディー・ベリンジャーですが、このゲーム前までは打率.286をマークするも、長打はNLDS Game2で放った二塁打の1本のみ。ドジャースの苦戦の一つでもあったわけですが、これは、マックス・マンシーが不在による影響かもしれません。
そんな中、今ポストシーズン初HRが同点HRとなり、良い仕事が出来ましたね。
勝利を呼び込んだ6、7、8回のブルペン
またベリンジャーの同点HRの背景には、序盤まで完全なブレーブスの流れだったものをくいとどめた6回、7回、8回のブルペンの好投があったと思います。ゲーム後半にきっちり仕事をした、ブルール、ケリー、フィリップス、ゴンソリンの4名のリレーも称賛ですね。
まだまだ先発投手が厳しいドジャースですが、Game4は予告どおり、フリオ・ウリアスが登板します。Game2でリリーバーで投げたばかりですが、ここは踏ん張りを見せるようです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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