ドジャース 4, ブレーブス 5 (ATL 2勝0敗)
現地2021年10月17日、ドジャース@ブレーブスのNLCS Game2は、またしても白熱した展開に。マックス・シャーザーを立て、万全を期したドジャース。しかも、コーリー・シーガーが先制2ランHRを放ち、いいスタートを切ったのですが、リードしては追いつかれる展開に。最後は、ブレーブスに押し切られたというゲームとなりました。
NLCSは2試合連続で白熱した展開
ドジャースは3Bのジャスティン・ターナーが首を傷め、スタメンから外れました。3Bにはユーティリティのクリス・テイラー、CFにはギャビン・ラックスが入りました。シーガーを2番に上げましたね。ブレーブスは、投手以外ポジション・プレーヤーに変更はなし。
# | ドジャース | ブレーブス |
1 2 3 4 5 6 7 8 9 | RF ベッツ SS シーガー 2B T・ターナー C W・スミス CF ラックス 3B テイラー 1B ベリンジャー LF ポロック P シャーザー | LF E・ロザリオ 1B フリーマン 2B アルビーズ 3B ライリー RF ピダーソン CF デュバル C ダーノー SS スワンソン P アンダーソン |
ジャスティン・ターナー、連続スタメンが途絶える
そのジャスティン・ターナーですが、実はG2でもピンチヒッターで出たので、キャリア通算でポストシーズン出場は計80試合となりました。このうち、フル出場は実に72試合!そしてスタメンでの出場は2015年のNLDS G1から2021年のNLCS G1まで77試合連続でストップとなりました。
流れ
ゲームの流れです。
- 1回表【LOS ANGELES】(2-0)
シングルで出塁したムーキーを1塁に置いて、シーガーが2ランHR(2-0)。
シャーザー、イアン・アンダーソンともに2-3回は落ち着いた内容
- 4回表【LOS ANGELES】
ブレーブスがアンダーソンの第一打席でカマーゴを代打に送り、早くもスイッチ。このイニングはジェシー・チャベスが登板。
- 4回裏【ATLANTA】(2-2)
1アウト後アルビーズが四球で出塁。つづくジョク・ピダーソン(元LAD)が2ランHRを放ち、ブレーブスが同点(2-2)。
- 5回裏【ATLANTA】
先頭のスワンソンがシングルで出塁。Pの代打でオーランド・アルシアが出てくるも三振。シャーザーはここで降板。アレックス・ベシアがマウンドに。
ベシアは、ロザリオにシングルを許し、スコアリング・ポジションにランナーを背負うも、フリーマン、アルビーズと連続三振。流れが変わりそうな投球でした。
- 7回表【LOS ANGELES】(4-2)
ピッチャーはタイラー・マツェック。先頭のムーキーに四球を与えるも、シーガー、トレイ・ターナーを連続三振に取り、2アウト。ウィル・スミスには申告敬遠。
ここでマツェックからルーク・ジャクソンに交代。さらにドジャースは、ギャビン・ラックスの打席に代打でジャスティン・ターナー。緊迫した場面に、カーブが抜けてジャスティン・ターナーは死球で出塁。
2アウト満塁で、クリス・テイラーが放った当たりはCF前ヒット。これをCFのヘレディアが後ろにそらし、その間にベッツ、スミスが生還し、ドジャースが勝ち越し(4-2)。流れが一気にドジャースに傾きそうなプレーでしたが、ブレーブスはこれ以上の失点は阻止しました。
- 8回裏【ATLANTA】(4-4)
ドジャースのマウンドはG4の登板が予定されているフリオ・ウリアス。
先頭のロザリオがシングルで出塁。2番フリーマンはLFフライ。しかし、ここでロザリオが果敢に2塁へタッチアップ。これが成功し、ブレーブスが得点のチャンス。
このチャンスにアルビーズがRF前シングルを放ち、ロザリオがホームイン。浅い当たりによく戻ってきました(3-4)。
つづく、オースティン・ライリーがCFへ大飛球。ムーキーも捕れず、1塁からアルビーズが長駆ホームイン。クロス・プレーとなるも激走でした。これでブレーブスは同点に(4-4)。
- 9回表【LOS ANGELES】
マウンドにはウィル・スミス。ターナー、ドジャースのウィル・スミス、オースティン・バーンズを3人で斬って取り、無失点。ウィル・スミス対決は2年連続で実現。
- 9回裏【ATLANTA】(5-4)
マウンドにはブラスダー・グラテロル。
先頭のダーノーがシングルで出塁。代走が送られるもスワンソンがバント失敗でランナーが入れ替わり。つづくヘレディアの3Bへのゴロの間にスワンソンが2Bへ進塁。
エディー・ロザリオを迎える場面でドジャースはケンリー・ジャンセンにスイッチ。
その初球。シフトを敷いていたコーリー・シーガーの左へのライナー性の当たりをコーリー・シーガーが処理出来ず。これでスワンソンが還り、ブレーブスがサヨナラ(5-4)。
NLCSを2連勝としました。
ブレーブス、好走塁で流れをゲット
ロナルド・アクーニャ・Jr.を怪我で欠いているブレーブスですが、1、2番が非常に機能しています。
この日1番に入ったエディー・ロザリオは2試合で9−5。打率.556 。この日、3番に入ったオジー・アルビーズは2試合で8-3、打率.375。
この2人は打撃だけでもこれだけ貢献。
狙っていたであろう2塁へのタッチアップ
さらにこの2人の走塁がブレーブスに流れをもたらしています。その最たるものが、同点に追いついた8回のロザリオの2塁へのタッチアップ。おそらくデータとして、LFのポロックはランナー1塁のときのフライ捕球後の送球は緩慢になるというのを把握していたと思います。動作を見ると、ポロックは決して緩慢ではなかったのですが、虚をつかれて2塁への送球に慌てて力を入れて投げたというのもわかります。
非常にリスクを負った走塁ですが、これでチャンスをこじ開けているブレーブスの野球はなかなかすごいものがありますね。
ブレーブス、またしてもブルペンも機能
この日、ブルペンのエースとも言えるタイラー・マツェックが2点を奪われましたが、ヘレディアのちょっとした迷いが失点につながりました。嫌な当たりでしたね。
ブルペンは2番手のジェシー・チャベスから最後のウィル・スミスまで被安打がたったの1。
四球は多かった
ただ、この日のブレーブス投手陣は、計9つの四球がありました。厳しいコースをつきますから、ある程度の四球は覚悟ですが、ちょっと多かったですね。
ドジャース、投手起用が難しい
シャーザーが5回途中2失点でマウンドを降りたドジャース。フリオ・ウリアスまで投入しましたが、連敗。ジャイアンツとのNLDSの死闘が影響しているのは間違いないところですが、G3のビューラーが頑張ってもらわないと今後の運用が厳しくなりそうです。
NLCSは1日空けて、今度はドジャー・スタジアムに舞台を移します。
お読みいただき、ありがとうございました。
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