ALCSは1勝1敗でFENWAYへ
現地2021年10月16日、レッドソックス@アストロズのALCS Game2は、レッドソックスが序盤にJ.D.マルチネス、ラファエル・デバースの2本のグランドスラムで大量リード。中盤にはキケ・ヘルナンデスにも一発も飛び出し、追加点。投げてはネイサン・イオバルディ、ギャレット・ウィットロックが好投し、粘るアストロズを振り切って9-5で勝利しました。
Bringing home a W 👊
— Red Sox (@RedSox) October 17, 2021
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スタメン
メンバーはご覧の通り。アストロズは先発のルイス・ガルシア以外は前日と同じ。レッドソックスは、シュワーバーをリードオフに据える超攻撃型布陣。デバースは4番から3番に、ベルドゥーゴが5番に。投手がイオバルディということで、捕手は相性の良いプラウェッキが先発マスク。
# | レッドソックス | アストロズ |
1 2 3 4 5 6 7 8 9 P | 1B シュワーバー CF K・ヘルナンデス 3B デバース SS ボガーツ LF ベルドゥーゴ DH J.D. マルチネス RF レンフロー C プラウェッキ 2B アローヨ 【P】N・イオバルディ | 2B アルトゥーベ DH ブラントリー 3B ブレグマン LF J・アルバレス SS コレア RF タッカー 1B グリエル CF マコーミック C マルドナード 【P】L・ガルシア |
流れ
序盤からレッドソックスが猛攻。
- 1回表【BOSTON】(4-0)
JD・マルチネスがグランドスラム
- (シュワーバーがダブル、キケがCFライナー、デバースが四球、ボガーツが三振、ベルドゥーゴが四球)
一方、1回裏、イオバルディは無失点。
- 2回表【BOSTON】(8-0)
デバースがグランドスラム
- 先頭のプラウェッキに四球を出したところで、ルイス・ガルシアが降板。ジェイク・オドリッジがマウンドへ
- アローヨがシングル、シュワーバーが三振の後、キケもシングルで1アウト満塁。ここでデバースが3球目のインコースのカットボールをRFスタンドへ豪快に放り込み、グランドスラム。
- 4回表【BOSTON】(9-0)
1アウトからキケがLFへきれいなソロHR。
- 4回裏【HOUSTON】(3-9)
- 2アウトから、アルバレスが四球
- コレアがRF前シングル
- カイル・タッカーがLFフェンスに当たる大きな二塁打でアルバレスが還り、1点(1-9)。
- グリエルがRF前シングルを放ち、コレアとタッカーがホームイン(3-9)。
- 6回裏【HOUSTON】
- 1アウトからアルバレスがRF前へシングル。ここでイオバルディが交代。オッタビーノへスイッチ。
- オッタビーノはタッカーにシングルを打たれるも無失点。
- 7回裏【HOUSTON】
このイニングからギャレット・ウィットロックがマウンドに。捕手はバスケスに交代。
- 8回裏【HOUSTON】
ギャレット・ウィットロックの前に、ブレグマン、アルバレス、コレアが凡退。
- 9回表【BOSTON】
- 先頭のボガーツが二塁打で出塁。ベルドゥーゴの進塁打でボガーツは3塁へ。
- J.D.マルチネスの3Bゴロでブレグマンがボガーツへタッチした後、1塁へ送球で1アウト。VTRチャレンジにより、ボガーツは3Bに戻りきれずタッチアウトが判明し、3アウトでチャンスを活かせず。
- 9回裏【HOUSTON】
- マウンドにはダーウィンゾン・ヘルナンデス。
- 1アウトからグリエルがLFスタンドへソロHR(4-9)。
- 2アウト後、ジェイソン・カストロがCFへ豪快な一発(5-9)。ダーウィンゾンはここで降板。
- ピッチャーはライアン・ブレイジャーにスイッチ。
- ブレイジャーはアルトゥーベをCFライナーに打ち取り、ゲームセット。
- レッドソックスが9-5で勝利しました。
ポストシーズン史上初
初回のJ.D.マルチネスと2回のラファエル・デバースによる2本のグランドスラムですが、1試合2本のグランドスラムはポストシーズン史上初。
さらに、最初の2イニングで2本のグランドスラムが出たのはレギュラー・シーズンを含めるとたったの5回しか事例がありません。
The Red Sox are the 1st team with 2 grand slams in a postseason game
— Sarah Langs (@SlangsOnSports) October 16, 2021
There are only 5 prior regular-season instances of a team hitting 2 in the 1st 2 innings:
5/2/21 Dodgers
8/7/84 Red Sox
4/12/80 Brewers
7/18/62 Twins
5/9/61 Orioles
イオバルディとウィットロックの好投
そしてなんと言ってもこの日先発のネイサン・イオバルディが期待通りの投球を披露。4回2アウトから突如バタバタとしましたが、それでも失点3に抑える好投。
イオバルディは5.1イニング、81球で被安打5、失点3、与四球1、奪三振3をマーク。イオバルディはポストシーズン通算のERAが2.37。2021年のポストシーズンだけで言うと、3.45です。
そして中盤に流れが変わりそうになったのを抑えたのがギャレット・ウィットロック。今ポストシーズンではもはやクローザー・ロールかと思われましたが、コーラ監督は一番いいブルペンの投手を起用し、流れをキープしました。
このゲーム、ウィットロックは2イニングで与四球1のみの、素晴らしい投球を見せました。
ギャレット・ウィットロックに関しては、ヤンキースにサンキューと言うしかない。
— Hirotee-mlb4j (@Hirotee_mlb4j) October 17, 2021
-2017 NYY ラウンド18
-2019 7月、トミー・ジョン手術
-2020年 全休
-2020 12月、ルール5ドラフトでレッドソックスがゲット
-2021 4月、レッドソックスでデビューhttps://t.co/CnEb0pfD1x
まだ落ち着かない終盤
この日、レッドソックスは9回裏にダーウィンゾン・ヘルナンデスを起用。ダーウィンゾンは、この日のALCS Game2がキャリア上、ポストシーズン初登板となったのですが、2アウトまで奪うも2HRを浴びるホロ苦デビュー。澤村投手同様に、初陣を飾れませんでしたが、この経験は活かしてもらいたいと思いますね。
今日のキケ
【ALDS_G2】 | 【ALDS_G3】 | 【ALDS_G 4】 | 【ALCS G1】 | 【ALCS G2】 |
1. ダブル 2. SSゴロ 3. HR 4. ダブル 5. GR・ダブル 6. シングル | 1. シングル 2. シングル 3. HR 4. 3Bライナー 5. 空振り三振 6. SSゴロ | 1. RFライナー 2. LFフライ 3. 2Bゴロ 4. シングル 5. サヨナラ犠飛 | 1.LF前シングル 2. HR 3. ダブル 4.三振 5. HR | 1. CFライナー 2.LFへシングル 3. HR 4. 三振 5.死球 |
この日のキケ・ヘルナンデスは4-2、1HR、1RBI、2Runs。
今ポストシーズンの成績は、32-16、打率.500、OBP .514、SLG 1.094、OPS 1.608。まったく、OPSの数字ようなSLGです。
アストロズ、先発が崩れる
アストロズはルイス・ガルシアでは厳しい戦いを強いられるのは予想していたと思いますが、想定以上に厳しい結果に。1イニングで被安打5、失点5、与四球3、被本塁打1。
シリーズは1勝1敗のタイに。このカードは1日空いて、現地18日から舞台をフェンウェイパークに変えて行われます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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