ライバル対決は1勝1敗のタイに
現地2021年10月9日、ドジャース@ジャイアンツのNLDS Game2が行われ、両先発のテクニカルな投球に動かなかったゲームですが、ドジャースはジャイアンツの投手交代を契機に中盤に一気に勝ち越し、前日のシャットアウトによる敗戦にリベンジするかのように、9-2のスコアで大勝しました。
スタメン
この日のスタートはご覧の通り。ドジャースは打撃強化で、ベリンジャーを1Bに、CFにユーティリティーのクリス・テイラーを起用しました。
Tonight’s #Dodgers NLDS Game 2 lineup vs. Giants: pic.twitter.com/NsQBCJ1b5I
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) October 9, 2021
一方のジャイアンツはご覧の通り。リードオフにはダリン・ラフ、1Bそしてポージーの後の5番にウィルマー・フローレスを起用してきました。
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— SFGiants (@SFGiants) October 9, 2021
20勝のウリアス vs 14勝のゴーズマン
ドジャースの先発は、20勝3敗のフリオ・ウリアス。最終戦の前日の2日のブルワーズ戦に6.1イニングを投げていました。一方のジャイアンツは、今季14勝を上げたケビン・ゴーズマン。いい顔合わせになりましたね。
チェンジアップ vs スプリッター
ともにウィニングショットを持っているこの2人。フリオ・ウリアスは、なんと言ってもチェンジアップ。またそれだけでなく、左投手ゆえにスライダーも大きな武器です。そして今季は体重が十分に軸足に残ったせいか、ベロシティーもアップしましたね。よってこの2種がかなり有効。
一方のケビン・ゴーズマンは打ち気をそらすスプリッター。何よりポージーが楽しそうにリードしている姿が印象に残るくらい、カウント球にそしてウィニングショットに、スプリッターを投じ、いつの間にか打ち取られているという事態になりますね。
この日はその特徴が2人とも出たゲームでした。
ゲームの流れ
- 1回裏【SAN FRANCISCO】
2アウトから3番に起用されたオースティン・スレーターがダブルで出塁。先制のチャンスにポージーでしたが、三振に取られ無得点
- 2回表【LOS ANGELES】
1アウトからクリス・テイラーがダブルで出塁。ベリンジャーが倒れて2アウトとなった後、A.J.ポロックを迎え、ジャイアンツバッテリーはポロックを申告敬遠。次打者の投手、フリオ・ウリアスとの勝負を選択。ところが、ウリアスはゾーンに入ってきたスプリッターに対応。RFへのラインドライブのシングルとなり、クリス・テイラーが生還(1-0)。
また、次打者のムーキー・ベッツもLF前へシングルを放ち、ポロックが生還(2-0)。
- 2回裏【SAN FRANCISCO】
ウィルマー・フローレスは四球で出塁。ブランドン・クロフォードもシングルでつづき、ノーアウトランナー1、2塁のチャンス。ロンゴリアがCFへフライアウト。しかし、そのスキにフローレスは3塁へ進塁。そして、ドノバン・ソラーノが犠牲フライを放ち、ジャイアンツがまず1点(1-2)。
- 4回裏【SAN FRANCISCO】
先頭のバスター・ポージーが二塁打で出塁。つづくフローレスは捉えはしたものの、CF正面のライナー。ブランドン・クロフォード、エバン・ロンゴリアともにチェンジアップでタイミングが合わず、凡退。
- 6回表【LOS ANGELES】
先頭のトレイ・ターナーがLFへ二塁打。ジャスティン・ターナーが三振した後、ウィル・スミスには四球。疲れが出たということで、ゲイブ・キャプラー監督は二番手のドミニク・リオンにスイッチ。しかし、この交代が裏目に。
クリス・テイラーが四球で歩き、満塁となった後、コディー・ベリンジャーが四球の後の初球を叩き、2点タイムリーダブル(4-1)。
さらに、A.J.ポロックも二塁打でランナー2人を還し、追加点(6-1)。
- 6回裏【SAN FRANCISCO】
投手はジョー・ケリーにスイッチ。
ジャイアンツはクロフォードのタイムリーで1点を返す(2-6)。
- 8回表【LOS ANGELES】
このイニングから登板したザック・リテルからウィル・スミスがソロHR(7-2)。
さらに代打のマット・ビーティーもタイムリー(8-2)。
投手はハーリン・ガルシアに代わったものの、シーガーもこれにつづき、タイムリーシングル(9-2)。
- 8回裏【SAN FRANCISCO】
直後に1点でも返しておきたかったジャイアンツですが、ブラスダー・グラテロルに三者凡退に封じられる
- 9回裏【SAN FRANCISCO】
最終回、マウンドには投げっぷりのいいフィル・ビックフォード。先頭のポージーに出塁を許すも後続を断ち切り、ゲームセット。
ドジャースが9-2で勝ち、1勝1敗に。
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) October 10, 2021
フリオ・ウリアス、5回3ヒッター
ドジャース先発のフリオ・ウリアスはさすがの投球。自身のバットでも勝利をたぐり寄せましたが、なによりピッチングが冴え渡りました。これは若いウィル・スミスも相当リードがうまいことを思い知った一戦となりました。
チェンジアップとスライダーの活かし方が見事で、ジャイアンツの打者は裏をかかれ続けたと思います。
ケビン・ゴーズマンも好投
ジャイアンツ先発のケビン・ゴーズマンもよかったですね。ドジャース打線を分断させました。スプリットが生き物のようにバットを避けていく様は素晴らしかったです。
SF:投手リレーが機能せず
ジャイアンツですが、シーズン中にあれだけ機能していた投手リレーがこの日は、裏目に。ドミニク・リオーネもシーズン中はよかったのですが、代わりばなはストライクとボールがはっきりしすぎて、打ち気にはやっている打者にはもってこいの状態になりましたね。
なお、ジャイアンツは7回にジェイク・マギーが登板。1回をパーフェクトに抑えています。Game3以降は要所での登板になりそうです。
ライバル対決は1勝1敗に。Game3はロサンゼルスに場所を変えて行われます。
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