ジョー・アデル、いよいよ本物
現地2021年9月7日からエンゼルス@パドレスの2Gameシリーズが始まりました。今シーズン、下位に甘んじているクラブには強いエンゼルス。しかし、上位に位置するクラブには分がよくありません。
それはここまでの戦いぶりですが、日々クラブの状態もアップデートされています。ポストシーズン争いをする強いパドレスを相手にどういう戦いを見せるのか?内容が問われるところでもあります。
美しすぎるペトコの芝生
今回はペトコ・パークでの対戦。ペトコでのゲームの映像を見るたびに思うのですが、ここの芝生は本当に美しいですね。画面から伝わってくる行き届いた手入れ。あまりの整備感に、ひょっとして人工芝に変えたのか?と確認したほどです。ここは間違いなく天然芝ですので、念の為。あとでゲームの動画をご覧ください。目に優しいというか、もう緑が輝きを放っています!
ダルビッシュ投手と大谷投手
Game2で先発が決まっているダルビッシュ投手と大谷選手がフィールドで顔を合わせました。まさにJapanese Legendの2人ですね。
Japanese legends. 🇯🇵 pic.twitter.com/Wqbe4bfNmI
— MLB (@MLB) September 8, 2021
大谷選手ですが、ナ・リーグホームでDH無しということで、ローテーションも合わないことから、この日はベンチスタート。
ブレイク・スネル、2戦連続で圧倒的な投球
Game1のパドレスの先発はブレイク・スネル。
前回の8月31日のDバックス戦では、7回を投げ、ノーヒッター、11奪三振(2 BB)でマウンドを降りました。球数が107球を数えましたので、最後まで投げませんでしたが、相手を寄せ付けない圧倒的な投球でした。
そのブレイク・スネルはこのゲームでもボールが唸りを上げました。
6回まで、パーフェクト
ブレイク・スネルはエンゼルス打線にまったく付け入るスキさえ与えない投球。95-7mphほどの4シームとキレのあるスライダー、タイミングを外す大きなカーブでエンゼルス打線に全く仕事をさせない投球を続けます。
エンゼルス打線もなんとか前に飛ばして凡打であっても緒を見つけようとするも、それをあざ笑うかのように三振で分断されてしまうというような流れ。
ブレイク・スネルは6回を終了してパーフェクトというすごい投球を見せました。
7回、フレッチャーがパーフェクトを破る
しかし、7回表、先頭のデービッド・フレッチャーが3-1カウントから四球を選び、パーフェクトはここで途絶えました。
ジョー・アデルがノーノー・ブレイクと殊勲のタイムリー
パーフェクトの反動がまさか一気に来ようとは?というところでしたね。
フレッチャーが四球で出塁したエンゼルス。これをなんとか活かそうと、つづくルイス・レンヒーフォが送りバントを敢行。これが成功しました。
さらに揺さぶりをかけるべく、つづくフィル・ゴセリンの打席で、フレッチャーが3盗に成功。これは見事でしたね。
大きなチャンスとなりましたが、ゴセリンは三振に倒れ、2アウト。
そして大きな仕事を果たしたのはつづくジャック・メイフィールドでした。メイフィールドは3球で2ストライクを奪われますが、ここから粘りを発揮。ブレイク・スネルが打ち取りに来ているスライダー、しっかりと見極め、なんと四球を勝ち取りました。これは本当にプロの仕事だと思います。
そしてバッターはジョー・アデル。ジョー・アデルも早めに追い込まれます。しかし、この間にジャック・メイフィールドが2盗を決め、2アウトランナー2、3塁の状況を作りました。ブレイク・スネルが三振を奪いに来た4球目。アデルはスライダーをLFへ運ぶ殊勲のタイムリーシングル。これで2塁ランナーのジャック・メイフィールドも生還し、エンゼルスが劣勢から一転、一気に2点を奪いました。
アデル、9回にもタイムリー
エンゼルスは9回表には追加点。エミリオ・パガンからルイス・レンヒーフォがソロHRを放ち、3−0に。さらに、二塁打で出塁したフィル・ゴセリンが3塁に進塁した後、ジョー・アデルが2塁ゴロを放ち、ゴセリンを生還させ、4点目。
ジョー・アデルはこの日、内容の濃い4打数1安打。3打点をマークしました。
2020年は知名度の割にはどこか締まりのない感じがしていて、筆者には3枚目にしか見えなかったのですが、今季はトリプルAでたっぷりと鍛え上げ、シーズンデビューを果たした時には、顔つきが変わって、精悍になりました。ジョー・マッドンは3Aで結果を出していたアデルをなかなか上げませんでしたが、その時の試練が良いプレーヤーに変貌させたのかもしれませんね。
パッキー・ノートンが好投
このゲームは4-0でエンゼルスが勝利したのですが、ということはエンゼルスの投手陣も頑張ったわけです。
なかでも先発したパッキー・ノートンが5回を被安打2、無失点に抑える好投。奪三振も5をマーク。良かったですね!パッキー・ノートンは25才の左腕。今季デビューの投手です。もともとは2017年のレッズの9巡目指名。2020年のトレードデッドラインでブライアン・グッドウィンがレッズに移籍した時の交換要員としてエンゼルスに移籍してきた投手です。
さらにジミー・ハーゲットが2イニングを被安打1、3番手シーシェックも1イニングをパーフェクト、そして最後はライセル・イグレシアスが締めました。
エンゼルス、いいゲームをしましたね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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