パイレーツを活気づける筒香選手
すでにもう既知過ぎるトピックですが、1年後に見たときに必ず活きてくるトピックなので、アーカイブのつもりで記載します。
現地2021年8月29日、筒香選手が地元PNCパークで行われたカージナルス戦で、サヨナラ3ランHRを放ちました!
最終回、「1人出れば」の場面で打席が
この日の筒香選手のサヨナラ3ランは本人が引き寄せたのではないか?と思われるほどの巡りでした。筒香選手はこの日、6番RFで先発出場。ここは前日にリリースとなったグレゴリー・ポランコのポジションが空いた影響もありますね。
9回裏、カージナルスはクローザーのアレックス・レイエスを投入。パイレーツは3番のブライアン・レイノルズからスタート。6番の筒香選手は、三者凡退なら回ってこなかった打席。それがなぜか回ってきたんですね。
そのブライアン・レイノルズはフルカウントまで粘り、四球で出塁。アレックス・レイエスはストライクとボールがはっきりしていました。つづくコリン・モランはファストボールに三振して1アウト。ここでジェイコブ・スターリンが内野ゴロでダブルプレーにでもなれば、筒香選手まで回らなかったのです。ところがアレックス・レイエスはジェイコブ・スターリンにも四球を出し、1アウトでランナー1、2塁で筒香選手に打席が回ってきました。
経験値が活きたHR
NPBでかなりヒッティング・アプローチを鍛えられてきた筒香選手。前の打者が四球で出塁。しかも投手がストライクとボールがはっきりしているということから、もう初球を狙っていましたね。
筒香選手は、初球の真ん中低めに入ってきたスライダーをフルスイング。これがRFスタンドを超え、あわや後方に流れるアレゲニー川にスプラッシュするか!?というほどの大きな当たりでした。行方は外野スタンドの外側の通路の柵に跳ね返され、場外とまでは行きませんでした。
本来なら、回ってこなかった打席が、なぜか巡ってくるという野球の不思議さを感じました。
このHRでパイレーツは4-3でサヨナラ勝利。ピッツバーグのファンもさぞ、痛快だったことでしょう。
4回には犠牲フライ
パイレーツの先発はウィル・クロウ。現地2020年12月24日に、ナショナルズがジョシュ・ベルを獲得したトレードでパイレーツに移籍してきた右腕。
そのウィル・クロウは3回表に、1失点。トミー・エドマンからポール・ゴールドシュミット、そしてノーラン・アレナドにつづくターンゆえ、致し方ない失点とも言えます。
スコア0-1の4回裏、パイレーツはカージナルス先発のKimに3連打を浴びせ、満塁のチャンス。1アウト後、チャンスに打席が回ってきたのが筒香選手。筒香選手は88.4mphの4シームをLFに弾き返し、これが犠牲フライとなり、パイレーツが1-1の同点に追いついたのでした。
その後、ウィル・クロウは5回まで投げ、計3失点。ファストボールはLow-90mphが中心でしたが、ギアを上げたときのmid-90mphのボールはなかなか強いものを感じさせました。
実況、大苦戦! ツツゴウを発音できない!
上記の動画を見ていただいてもおわかりのように、実況がツツゴウを発音できません。
「チュ・チュ・チュ・ギョウ」あるいは、2塁ベースを回ったところでは「ソ・ソ・ソ・ギョウ」。1つ多くなっていますし。
それもそのはずで、Baseball Reference の発音はこのような表記。
この通りに読むと、「ヨシー・トォー・モー ツォーツォーゴー」でしょうか。相当頑張って音を当てはめてくれていますが、残念ながら、遠いですね。
ではなぜ、読めないのか?
英語にはTSU始まりがない
日本名でTSUから始まる方。例えば、筒香選手に近い筒井さんとか、あるいは津末さん、津田さん(NPB関連でパッと思いついた「ツ」の人)など、もしも今まで英語圏の方から気にならないくらいに、きれいに名前を読んでもらっていたとしたら、それはおそらく日本語を少し勉強している人がお相手だった可能性があります。ちなみに、ツツイも難読だと思います。そして、ツスエ。これも苦労しそうですね。
ピッツバーグのツではないか!?
英語でも、「ツ」があるじゃないか?とおっしゃるかもしれません。たとえば、「Cats」、「Nuts」・・・日本語表記だとそうですが、まず、いずれもそれで終わる言葉。Tsuで始まる言葉ではありません。しかも、破裂音で終了。たとえるなら、息を早く出しながら舌打ちするような音で、そこには「u(う)」がないのです。
Pittsburgh(ピッツバーグ)の「ツ」だよ!と教えたい衝動にもかられますが、この「ツ」も上記同様、「ウ」のない破裂音なので、日本語表記の「ツ」の発音ではないのです。
もしも、Baseball Reference の発音欄に、TsunamiのTsuだよと書ければ、少しは読める方もいるかもしれませんが、そもそもTsunamiも日本語。Baseball Reference の上記の表記は、英語の音ならこの音だよというのを表記しているのです。よって、Tsuは英語にはないから、そもそも音で当てられないのです。
英語にはTs+uという組み合わせの言葉がないのです。下記は、英語圏の方用の日本語の「Tsu」の発音に関しての動画。なかなかおもしろいですよ。
果たして、ピッツバーグの実況はいつ、ツツゴウをマスターするのか!?
誰かがどんな人が読んでも発音できる画期的な表記を考案するのが先か!? それとも力づくで、100回ほど「ツ」を練習して体に叩き込むのか!?
筒香選手、実況が発音をマスターする暇もないくらいに、活躍してもらいですね。おかしな発音であっても、私はまったくOKです。「2-2-Go」の発音でも可ですし、「Chew Chew Go」の発音でも可です。実況がアジャストした!!という日が来るのも楽しみです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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