17度目の登板は1番P!
現地20201年8月12日、フィールド・オブ・ドリームスが行われたその日、大谷選手がヴラディーミル・ゲレロ・Jr.のいるブルージェイズ打線を相手に今季17度目のマウンドに立ちました。
リーグMVP候補同士の直接対決
リーグのMVP候補が、互いの打線の中にいて顔合わせするというケースはよくありますが、投手と打者に分かれて対戦しているというのは珍しいケース。それだけ大谷選手が稀有なことをやっている証でもあります。
肝心なところしかギアを上げない、大人の投球
1回表、大谷選手はまずはリードオフのジョージ・スプリンガーを3球三振。続くマーカス・セミエンも3球で3Bライナーに仕留めて2アウト。ここで3番のヴラディーミル・ゲレロ・Jr.を迎えます。
オフスピードのボールでリズムよく2アウトを奪った大谷選手でしたが、さすがにヴラディーミル・ゲレロ・Jr.には、通用しなかったと見えて、初球の87.5mphのカットボールをLF前に弾き返され、直接対決はまずはゲレロ・Jr.に軍配と言ったところ。ただ、ボールが上がらなくて良かったとも言えます。
その後、テオスカー・ヘルナンデスを6球かけてLFフライに仕留め、初回を無失点に抑えました。
大谷選手は2イニング目は三者凡退。コーリー・ディッカーソンのときに97.2mphを出すも、High-90mphはこの1球だけ。このイニングもカット、スライダー、スプリットが中心。
得点後にしっかりと抑える
2回裏に、自身も絡んで4得点をあげたエンゼルス。その直後の3回表のマウンドでも大谷選手は落ち着いており、三者凡退。やはりオフスピードの球種が中心でした。エンゼルスは3回裏にカート・スズキのタイムリー・ダブルで5点目。
4回表、この回はギアを入れた大谷選手。まずはマーカス・セミエンを相手にファストボールの速度を上げて立ち向かいましたが、粘られて四球。ワイルド・ピッチもあり、スコアリング・ポジションにランナーを進められるも、ゲレロ・Jr.をスプリットで三振。
最大の難所をクリアーし、ホッとしたのか、テオスカー・ヘルナンデスにタイムリー・シングルを、ランダール・グリチャックにはタイムリー2塁打を許し、2失点。スコアは5-2に。
5回表は2アウト後に迎えたジョージ・スプリンガーに対し、97.8mph、97mphとギアをアップ。なんとしてでも3人で斬って取るというのがよく現れてた投球でした。
ゲレロ・Jr.のときにこの日最速をマーク
6回表、1アウト後にゲレロ・Jr.を迎えた大谷選手は、ここぞとばかりギアをアップ。この日最速の98.7mphをマーク。ただ、惜しくも外れて四球となってしまいました。
大谷選手は6回表終了で降板。球数99で被安打3、失点2、与四球3、奪三振6をマーク。怖い上位打線3名を徹底的にマークしたという投球でした。
大谷選手は降板後は守備につかず、そのまま退きました。
1番大谷はベリオスからいきなりの二塁打
打撃の方ですが、1番Pで出場した大谷選手は、第1打席、ブルージェイズ先発のホセ・ベリオスからCFへ二塁打を放ち、チャンスメイク。その後、満塁のチャンスを迎えるも、アップトン、イグレシアスが凡退し、得点ならず。嫌な流れの立ち上がりで、上記の通り、無失点だったのは大きかったですね。
2回の第2打席では、四球。このイニングはジョー・アデルの四球での出塁を皮切りに、打線がつながり、4得点。
3回裏の第3打席では、RBIのチャンスでもあったのですが、CFフライに倒れました。
6回裏、この日の4打席目は、三振に倒れました。
この日は4打席で、打数は3度。1安打、1Runという成績でした。
オースティン・ウォーレンが好投
エンゼルスの7回のマウンドには右腕のオースティン・ウォーレンが上がり、イニングまたぎで、8回2アウトまで投げ、被安打0、無失点と好投。BBが1つだけでした。
8回2アウトで降板したのは、ゲレロ・Jr.を迎えたから。エンゼルスはここでライセル・イグレシアスにスイッチ。9回にソロHRで1失点しましたが、リードを守りきり、6-3でエンゼルスが勝利。
大谷選手に今季7勝目がつきました。
エンゼルス、また5割に戻す
この勝利でエンゼルスは58勝58敗とし、ふたたび5割の勝率に戻しました。ワイルドカードの2枠目への参入もかなり厳しい状況ですが、90勝くらい目指して頑張ってもらいたいと思います。
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