99号、100号連発
現地2021年7月23日、ボストン・レッドソックスのラファエル・デバース(Rafael Devers)がMLB5シーズン目、24才の若さでキャリ100HRを達成しました。
Congratulations!
デバースのHRログ
1996年10月24日生まれのラファエル・デバースは、現地2021年7月23日時点で24才と273日。ドミニカ共和国出身のラファエル・デバースは、2013年8月にアマチュアFAとしてレッドソックスとサイン。16才の時でした。
サイン翌年の2014年にドミニカ共和国を含めた2つのルーキーリーグで84安打、打率.322を残し、2015年には18才でシングルAでフルシーズンを過ごし、469-135、打率.288、HR 11、二塁打 38をマーク。オフにはドミニカ・ウィンター・リーグにも参加。
2016年にはシングルAプラスでここでもフルシーズンを過ごし、503-142で、打率.282、HR 11、二塁打 32。オフにはまたドミニカ・ウィンター・リーグも経験。
デバースは2015-16の2年間で文字通り野球漬けの日々を過ごし、年間を通じたスタミナを身に着けました。若い年齢にもかかわらず、ベテラン感も感じるのはこの2年の賜物ではないかと思います。
2017年はダブルAからスタートし、77試合で.300をマーク。トリプルAでの9試合を経て、ついに7月25日にメジャーデビュー。デビュー2戦目の2017年7月26日に初HR。
実質4シーズンほどで100HRを達成しました。
- 2017: 10 HR
- 2018: 21 HR
- 2019: 32 HR
- 2020: 11 HR (短縮シーズン)
- 2021: 26 HR (現地2021年7月23日時点)
2019年は54ダブルズ
もともとはセンスの良い中距離打者のような感のあったデバースですが、キャリアを重ねるごとにどんどん飛距離も稼ぐにようになり、今やHRバッターとしての認識の強くなってきました。
筆者が好きなのは、2019年になんと二塁打54本を記録している点。なお、このシーズンの2位は誰だったかというと、ザンダー・ボガーツで52本。3位が当時オークランドにいたマーカス・セミエンの43本ですから、ダントツにすごかったということですね。
なお、2019年のTB(Total Bases)は、359。2位がマーカス・セミエンの343でしたから、これも圧倒的でした。
2021年はRBI
2021年の成績ですが、現地2021年7月24日時点で94試合、352-99、打率.281、OBP .357、SLG .582、OPSは.939。HR 26、RBI 79。今季はブルージェイズのヴラディーミル・ゲレロ・Jr.とRBIのタイトル争いをしている状況です。
100HRのゲームハイライト
上記のVTRにある99号は、現地2021年7月23日のフェンウェイ・パークでのヤンキース戦。前回、ヤンキー・スタジアムでの登板ではやられてしまったゲリット・コールから放ちました。
100号は、2番手のネスター・コルテスから。
E・ロッドが緊急降板
ゲリット・コールとE・ロッドの投げあいで始まったこのゲームですが、2回表に、ヤンキースがブレット・ガードナーの二塁打で先制した直後、E・ロッドの様子がおかしくなりました。E・ロッドはここで緊急降板。フィリップ・バルデスが急遽引き継ぐことになりました。
ゲーム後の談話では、migraine syndrome、偏頭痛症候群とのこと。E・ロッドは2020年、COVID19に罹患し、治ったのまではよかったものの、後遺症を発症したため、シーズンをオプトアウトしました。そこと関係があるのか、慎重に判断するとのことです。1回か2回は先発をスキップするかもしれません。
救世主フィリップ・バルデス
この緊急事態を救ったのは、右腕のフィリップ・バルデス。上記のE・ロッドがヒゲを落として別人になったのと同様に、フィリップ・バルデスもドレッド・ヘアをばっさりカット。一体、誰かわからなくなるほど。
そのバルデスは、2回表ノーアウトからアウト3つを三振で仕留め、窮地を脱すると、3回、4回と無失点で切り抜け、ヤンキースに傾きかけた流れを引き戻しました。
バルデスは、3回を被安打1、無失点、BB 1 HBP 1、SO 7という素晴らしい投球。この日のMVPはバルデスにあげてよさそうです。
デバースにHRが出たのは、その流れの後。5回と7回に出たのでした。
負けてもおかしくないゲームを拾ったレッドソックス。日替わりヒーローのような存在が出始めたら、良い兆候であると言えますね。
レッドソックスがヤンキースを6-2で下したゲームでした。
お読みいただき、ありがとうございました。
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