大盛りあがりとなったオールスター
現地2021年7月13日、コロラド州のクアーズ・フィールドで、第91回、ミッド・サマー・クラシック、2021年、オールスターが開催され、大盛りあがりで幕を閉じました。
前日のホームラン・ダービーでは1st ラウンドで敗退してしまった大谷選手ですが、2021年シーズンのヒーローぶりをこの本戦では体現。いい活躍を見せてくれました。否が応でも目立ってしまう存在ゆえ、前日の敗退はむしろよかったと見るべきではないかと思います。
1番投手、DH大谷
ア・リーグ監督のレイズのケビン・キャッシュ監督の働きかけで実現した「1番、投手、DH大谷」。この英断は素晴らしかったですね。皆が見たいと思っていたものが実現しました。これはリーグ(MLBフロントオフィス)をはじめ、ファンとしても感謝ものでした。
スターター
スターターはご覧の通りです。特別ルールゆえに、アンバランスな人数ですね。これもめったにないことです。
AL | NL |
1. 大谷(LAA)-P-DH 2. ゲレロ・Jr.(TOR)-1B 3.ボガーツ(BOS)-SS 4. ジャッジ(NYY)-RF 5. デバース(BOS)-3B 6. セミエン(TOR)-2B 7. ペレス(KCR)-C 8. T・ヘルナンデス(TOR)-LF 9. マリンズ-CF | 1. タティス・Jr.(SDP)-SS 2. マンシー(LAD)-DH 3. アレナド(STL)-3B 4. フリーマン(ATL)-1B 5. カスティーヤノス(CIN)-RF 6. ウィンカー(CIN)-LF 7. リアルミュート(PHI)-C 8. B・レイノルズ(PIT)-CF 9. A・フレイジャー(PIT)-2B P. シャーザー(WSH) |
大谷選手、2打席
ア・リーグ先攻でリード・オフは大谷選手。ナ・リーグ先発のマックス・シャーザーとの対戦は非常に興味深かったです。
積極的に狙いに行った大谷選手は2球目の91mphのカット・ボールに対応するも、結果はいい当たりの2Bゴロ。アダム・フレイジャーに抑えられました。
大谷選手は降板後も2打席目を与えられました。ブルワーズのコービン・バーンズを相手に、初球を狙いに行ったものの、打球が上がらず1Bゴロに。
なんとか長打をというのがよくわかる2打席でしたが、打球が上がりませんでしたね。しかし、歴史的な2打席だったと思います。
投手大谷は100mphでパーフェクト
1回裏のマウンドに上がった大谷選手。大谷選手のボールをサルバドール・ペレスが受けるというのもなかなかしびれました。ペレスはやはりデカかったですね。
注目のフェルナンド・タティス・Jr.との対戦は初球が96.1mph。フェルナンド・タティス・Jr.も積極的でした。スプリットに対応したタティス・Jr.でしたが最後はスライダーを打たされ、LFフライ。タイミングがずれました。
2番はドジャースのマックス・マンシー。前日に同姓同名の選手がドラフトでアスレチックスに指名されましたが、血縁などはありません。マンシーは2Bゴロ。
100mphをマーク
3番はノーラン・アレナド。もう1イニング限定だったこともあり、大谷選手はかなり飛ばしました。初球から99.5mph。ファウルとなりましたが、4球目には今季最速の100.2mphをマーク。続けて投げた4シームも99.7mphをマーク。最後はスプリットで、SSのザンダー・ボガーツにさばいてもらい、大谷選手のオールスターのマウンドは終わりました。
打者3人、14球を投げ、パーフェクト・ピッチ。
この投球が後半戦にも繋がれば良いなと思います。
MVPはゲレロ・Jr.
2回表にブルワーズのコービン・バーンズからラファエル・デバースの二塁打、マーカス・セミエンのタイムリーで1点を奪ったア・リーグ。
3回表、ヴラディーミル・ゲレロ・Jr.がコービン・バーンズからソロHRを放ち、2−0。ゲレロ・Jr.は5回表にも内野ゴロで1RBIを上げ、この日は2RBI。MVPはゲレロ・Jr.がゲットしました。
HR
なお、HRを放ったのはゲレロ・Jr.の他に、ALでは6回にレイズの捕手、マイク・ズニーノがタイワン・ウォーカーからソロHRを。また、NLでは5回裏にフィリーズの捕手、J.T.リアルミュートがタイガースの強烈な左腕、グレゴリー・ソトからソロHRを放っています。
マルチ安打はボガーツだけ
また、ナ・リーグは最大で2打席でしたが、ア・リーグはゲレロ・Jr.、ザンダー・ボガーツ、アーロン・ジャッジが3打席を与えられ、マルチ安打を記録したのはレッドソックスのザンダー・ボガーツのみでした。ボガーツは第2打席で、コービン・バーンズからLF前シングル、第3打席でマーリンズのトレバー・ロジャースからRF前タイムリーシングルを放ちました。
11日に登板のクリス・バシットもマウンドに
個人的に応援したくなったのはアスレチックスのクリス・バシット。ア・リーグのハーラー争いをしながらも、当初は落選したのですが、辞退選手が出たため、晴れてオールスターに選ばれました。
そのクリス・バシットは、前半戦最終日の11日のレンジャーズ戦に先発。7イニング、94球を投げ、被安打4、失点1で今季10勝目を上げたのですが、せっかくのオールスター選出なのに、これでベンチに入るだけになるのか、と思っていたのですが、マウンドに上がりました。
32 才、オールスター初選出ゆえに、是が非でもマウンドに上がりたかったのだと思います。被安打1、2BB、失点1となりましたが、勇姿を見せたと思います。よいシーンでした。
ALが8連勝
ゲームは5-2でア・リーグが勝利。8連勝となりました。
後半戦は15日からBOS@NYY
ほとんどのクラブは16日からが後半戦の初戦ですが、レッドソックスとヤンキースは14日のオフの後、15日からこのカードだけ先行で後半戦スタートとなります。
マット・バーンズは最後、ジャレッド・ウォルシュの攻守に救われましたが、後半戦もおそらくGame1から機会があれば投げると思います。
今季のオールスターは素晴らしかったです。
オールスターのカウント
選手のキャリアに星がつくようなオールスターの出場回数ですが、一度選出されれば、どうやらカウントされるようですね。
ファン投票で選出されるも欠場したマイク・トラウトとバスター・ポージー、投手として監督推薦で選ばれるも欠場したダルビッシュ投手、ポージーの欠場決定後に選ばれるも、結局、欠場してしまったヤディアー・モリーナにも、それぞれ今季のオールスターの出場の星がついています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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