チームUSAの活躍から一気にヒーロー
現地2021年6月9日(水)、ブレーブス@フィリーズ戦は劇的な幕切れとなりました。チームUSAでで18打数8安打、打率.444をマークし、前日にメジャー・デビューを飾ったルーク・ウィリアムス(Luke Williams)が、0-1のスコアの9回裏2アウトの土壇場でサヨナラ2ランHRを放ちました。
初打席でセイフティーのインパクト
ルーク・ウィリアムスは上記の通り、チームUSAでの活躍により現地2021年6月8日にトリプルAからメジャーへ昇格。昇格したその日にメジャー・デビューし、初打席で衝撃のセイフティー・バントを決めたのは前日の記事の通りです。本当にこんなのは初めて見ました。
CFで初先発
8日のデビュー戦はアーロン・ノラの代打での出場でした。
しかし、現地2021年6月9日のゲームでは7番CFで先発出場。ジョー・ジラルディ監督も「持っている選手」を使わない手はありません。
フィリーズはSSのディディ・グレゴリアスが肘痛で14日から10 Day IL中。マイナーでリハビリをスタートさせています。ルーク・ウィリアムスは本職の内野に就くかと思われましたが、2Bはジーン・セグラが引き続き守り、SSにはロナルド・トレイエズが入りました。
外野のコーナー・スポットにはブライス・ハーパーとアンドリュー・マッカッチェンがおりますから、オデュバル・ヘレイラをベンチスタートにし、ルーク・ウィリアムスをCFで起用という布陣。
ゲームはともに1本が出ず
ブレーブスが左腕のタッカー・デービッドソン(Tucker Davidson)、フィリーズが右腕のザック・エフリンが先発。
ゲームは投手戦というより、両チームともにあと1本が出ずという展開。
6回にブレーブスが先制
ザック・エフリンを攻めあぐねていたブレーブスは6回表、先頭のオジー・アルビーズがシングルで出塁。しかし、つづくオースティン・ライリーがダブルプレーで2アウト。またしてもチャンスを潰したかと思われたのですが、その後にダンスビー・スワンソン、エイブラハム・アルモンテが連続ヒットで出塁。スコアリング・ポジションにランナーを貯めたところで、ウィリアム・コントレラスがCF前にシングル。このヒットで2塁ランナーのダンスビー・スワンソンがホームインし、ブレーブスがようやく1点を先制したのでした。
タッカー・デービッドソンが好投
一方のフィリーズはブレーブス先発のタッカー・デービッドソンに苦戦。6回まで4安打に封じられ、7回裏にはタイラー・マツェックに、8回裏にはクリス・マーティンにパーフェクト・リレーをされ、尻すぼみの状況になっていました。
ルーク・ウィアムスは二塁打も
先発出場したルーク・ウィリアムスは2回裏の第1打席は三振、4回裏の第2打席ではLFに鋭い当たりの二塁打を放ちましたが、得点には至らず。7回裏の第3打席はマツェックから三振。
ウィル・スミスで逃げ切りを
ブレーブスは9回裏、左腕のウィル・スミスで逃げ切りを図りにかかりました。ホスキンスが三振、マッカッチェンが四球で出塁するも、投手レンジャー・スアレスの打席で代打で出たブラッド・ミラーは2Bポップフライで2アウト。
ルーキーに任せるしかない状況になりました。
無駄のないバットの動きでサヨナラHR
そのルーク・ウィリアムスですが、初球はウィル・スミスのカーブを見逃して1ストライク。しかし、2球目そのカーブがやや甘く入ったところをフルスイング。これがLFスタンドに入るサヨナラ2ランHRに。
初HRがサヨナラHRというなんともセンセーショナルなことをやってのけました。
これにはリース・ホスキンスも、ブライス・ハーパーも最大限の祝福。フィリーズ・ナインを一気に明るくしたという価値ある一発でもありました。
バットを低いところで構えるルーク・ウィリアムスは、トップまでまったく無駄のない動き。すいっとトップまで上がり、スッとバットが出てきます。速いボールに対処するにはこのようなスタイルでないと無理だと思います。これは苦戦している日本人のあの選手にもやってもらいたいところではありますが、あまり素人が余計なことを言ってはいけません。
両親の前で活躍
この日は両親もスタンドに呼んでいたルーク・ウィリアムス。親孝行も出来ました。
彼がいると明るいフィリーズ。当分はこの勢いが続きそうです。マイナーでしっかりやってきた基礎があるから何か見ていて安心です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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