DFA2人の行き先はドジャースへ
現地2021年5月15日(土)、所属クラブからDFAとなっていたアルベルト・プホルズと筒香選手の所属先が決定。ロサンゼルス・ドジャースとなりました。
今季は開幕後にロスターの動きが激しいので、日本時間2021年5月11日に開幕時点での40manロスターの贅沢税上のサラリーの記事を書かせていただきました。すでにドジャース: $262.1M(開幕時点)と基準額の$210Mを大幅に超えていたドジャースでしたので、彼ら2人の候補としては「ない」かと思われたのですが、そこをクリアーすべく、ドジャースはうまく交渉したようです。
プホルズのディール
まず、アルベルト・プホルズの方ですが、現地2021年5月13日にウェーバーがクリアーとなり、つまり獲得するクラブが表れずにリリース→FAとなっていました。
この時点で、プホルズに支払われる2021年のサラリーは以下の状況でした。
- エンゼルス:$30Mの残額 – メジャー最低契約($570,500のプロレーティッド:日割り)
- 獲得したクラブ:メジャーの最低金額で契約($570,500のプロレーティッド:日割り)
ドジャースはリーグ・ミニマムの日割り
プホルズのディールですが、メジャー契約ということのようです。ここは公式発表まで少しお待ちください。マイナー・ディールと報じているところもあるので。
ただ、サラリーの支払いは上記の通りです。ドジャースはリーグ・ミニマムのプロレーティッド(日割り)です。そしてエンゼルスが負う$30Mは変わらず、そこからドジャースが支払う$570,500の日割りを差し引いた金額です。
ドジャースの贅沢税上のサラリーにややインパクトを与える感じですね。
下記のツイッターの埋め込みは、ラウル・モンデシーで、野茂さんのチームメイトで、現ロイヤルズのSS、アダルベルト・モンデシー(Adalberto Mondesi)のお父さんの写真なんですが、プホルズのドジャースのイメージとは、こんな感じなのかな?とふと思いました。よく見ると、全然似てはいないのですが、ゴリゴリのマッチョ感で言うとこんな感じなのかなと。
筒香選手のディール
現地2021年5月11日(火)にタンパベイ・レイズからDFA(Designated for Assigment)となった筒香選手。
今回のドジャース入りはトレードでのディール成立です。
トレード概要
トレードの概要はこちら。
ドジャースが獲得
- 筒香嘉智選手
レイズが獲得
- キャッシュ・コンシダレーション(金銭)
- PTBNL(Player To Be Named Later) 後日指名の選手
筒香選手へのサラリー
トレードの場合、通常は移籍する側、今回はドジャースになりますが、残りのサラリーを引き継ぐことになります。しかし、あくまでもこれはトレードですので、二者間で等価交換ということで合意すれば良いので、この二者間は、金銭+PTBNLで手を打ったというところのようです。
その結果、プホルズの場合とほぼ同じ形態になりました。
そして、筒香選手の2021年の支払いは $7M。
- レイズ:$7Mの残額 – メジャー最低契約($570,500のプロレーティッド:日割り)→ 約$5.494 M
- ドジャース:メジャーの最低金額で契約($570,500のプロレーティッド:日割り)→$ 0.43M
要はレイズとしては「本当は、$5.4ほどの残額を払いたくはないけど、仕方ないな。その代わり、ドジャースのプロスペクトをくださいね!」というところかと。後は金銭の額は明らかになっていませんが、ドジャースが出すプロスペクトによって多少上下するかもというバッファ(余裕)は持たせというところかと思います。
ドジャース、怪我人が多数
ドジャースがアルベルト・プホルズと筒香選手を獲得に至った背景には怪我人のオンパレードという状況があります。
2人は野手ですが、一応、投手も挙げさせていただきます。現地2021年5月15日時点でのリストです。
内野手
- エドウィン・リオス(1B/右投左打): 5/5、右肩炎症でIL→5/15、右肩関節唇の断裂が判明。手術でシーズンエンディングの見込み(60 Day ILへ)
- コーリー・シーガー(SS/ 右投左打): 5/15、マーリンズ戦でロス・デトワイラーから死球を受け、右手を骨折。復帰のタイムテーブルは未定
外野手
- A.J. ポロック (LF/ 右投右打): 5/15、ハムストリングス痛→復帰は5/25見込み
- ザック・マッキンストリー(LF, 2B. 3B/ 右投左打): 4/23、右腹斜筋傷め→復帰は5/20頃か?
- コディー・ベリンジャー(CF, 1B/ 左投左打): 4/6、A’s戦で1Bでスバイクされ、左ふくらはぎを手術→最速で5/27も、まだ時間がかかる見込み
投手
- トミー・ケインリー (SP/RHP) : トミー・ジョンのリハビリ中。契約時から判明していたこと→2022復帰
- カレブ・ファーガソン(RP/LHP): 2020年9月にトミー・ジョン手術でリハビリ中。→2022復帰
- ダスティン・メイ(SP/RHP): 2021年5月12日にトミー・ジョン手術→2022復帰
- コーリー・クヌーベル(RP/RHP): 広背筋 →7/1復帰見込み
- ブラスダー・グラテロル(RP/RHP): 右前腕痛→6月以降(ずれ込む恐れもあり)
- トニー・ゴンソリン(SP/ RHP) : 右肩痛→はやくても5/21(ずれ込む恐れもあり)
- デービッド・プライス(RP, SP/ LHP): ハムストリングス痛→5/17 復帰見込み
- ヤディアー・アルバレス(SP/ RHP); 右肩痛(3月初旬にDFA→マイナーへアウトライト)→復帰未定
プホルズ、筒香選手のどちらかが即出場
現地2021年5月15日、上記の通り、コーリー・シーガーまでもがIL入りに。しかもDay to Dayではなく骨折ですので、1ヶ月以上はかかると思われます。
2Bにマンシーなら1Bプホルズも
これにより、SSはスーパー・ユーティリティーのクリス・テイラーか、もしくはギャビン・ラックスが入ることが見込まれます。また、いい動きを見せているシェルドン・ノイジーはラックスと2Bを共有。あるいは、2Bにマックス・マンシーを起用し、1Bにアルベルト・プホルズというパターンもあります。
筒香選手はLFか?
そして、A.J.ポロックもいないことから、LFには筒香選手も見込まれます。筒香選手は、1B、3B、LFの実績がありますが、出るならおそらくLFのスポットかと。しかし、マット・ビーティー、ルーク・ラリーも現時点ではテスト中でライバルは多いです。
攻撃力を重視の布陣で行くでしょうから、プホルズ、筒香選手ともに初打席から正念場です。
まあ、筒香なら打てるでしょう!!そしてプホルズも盛り上げてくれそうです。LAAにスウィート・リベンジなら盛り上がりますね。
追記:トラウト、ドジャース・デビュー
現地2021年5月17日、アルベルト・プホルズがドジャース・デビューを果たしました!
この日はDバックス戦でマディソン・バンガーナーが先発。左投手ということもあり、アルベルト・プホルズは4番1Bでスターティング・ラインナップに名を連ねました。
そして、3回裏の第2打席で、CF前にタイムリー・ヒットを放ち、この日は4-1-1RBI。4打席を終え、途中で交代しましたが、デビュー戦でとにかく1本を放ちましたね。
筒香もベンチ
なお、筒香選手もアクティブ・ロスターに入りました。この日は出番がありませんでしたが、すぐにお声はかかると思います。ただし、正念場ですね。頑張って欲しいです。タイミングのとり方だと思うのですが、間を維持することで変化球に対応していたのでしょうけど、そこをどういうふうに対応させるのか、見てみたいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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