コービン・バーンズがメジャー記録達成
現地2021年5月13日(木)、ミラー・パークにて行われたカージナルス@ブルワーズ戦で、コービン・バーンズが登場。この試合前までは5試合に登板し、与四球は0。そして奪三振は49を数えていました。
今回の登板でBB(四球)無しのまま、どこまで奪三振が伸ばせるかが注目ポイントでしたが、コービン・バーンズは見事にメジャー記録を更新。無四球のままの奪三振数を58に伸ばし、メジャー記録を達成しました!
Congratulations!
QSの連続
このゲーム前までのコービン・バーンズの2021シーズンの登板ログは以下のような状態でした。
- 4月3日 vs MIN: 6.1 IP/ 1Hit/ 1 RUN/ 11 SO/ 0 BB→敗戦投手
- 4月8日 @STL : 6.0 IP/ 1Hit/ 0 RUN/ 9 SO/ 0 BB→勝ち負け無し
- 4月14日 vs CHC: 6.0 IP/ 2 Hit/ 0 RUN/ 10 SO/ 0 BB→勝利投手
- 4月20日 @SDP: 6.0 IP/ 4 Hit/ 0 RUN/ 10 SO/ 0 BB→勝利投手
- 4月26日 vs MIA: 5.0 IP/ 5 Hit/ 4 RUN/ 9 SO/ 0 BB→敗戦投手
数字上はもう抜群の成績ですね。2度ほど敗戦投手にはなっているのですが、5試合中4試合がQS(クオリティー・スタート)。
【QS:クオリティー・スタートとは?】
- 先発で6イニング以上登板
- 自責点(ER)が3点以下
4月後半からCOVID-ILに
なお、コービン・バーンズは2021年4月後半にCOVID-19のテスト陽性が出て、4月29日から5月12日まではCOVID – ILに入り、離脱。しかし、テスト陽性が出たものの、IL期間中は無症状のままだったそうです。そして、5月13日にアクティブ・ロスターに復帰したのでした。今回は復帰後初のマウンドでした。
5回で9K!
立ち上がり、コービン・バーンズはリードオフのトミー・エドマンにシングルを許します。このゲーム、コービン・バーンズにとってはトミー・エドマンが鬼門となりました。
そのエドマンはディラン・カールソンの打席で2盗。さらにポール・ゴールドシュミットのSSゴロの間に3塁へ進塁。そして、ノーラン・アレナドがタイムリーを放ち、カージナルスが先制点を奪います。
しかし、コービン・バーンズが躓いたのは初回のみ。2回からは奪三振の嵐となりました。
冴え渡るカッター
投球の5割以上がカッターというコービン・バーンズ。カッターは最大の武器なのですが、この日も冴え渡りました。カッターは92-93mphをマーク。そしてそれより速い速度帯のシンカーは97mphをマークしていました。時折投げる90mphほどのチェンジアップ、さらに86mphほどのスライダーも有効でした。
エドマンに四球
5回表、2者連続三振を奪ったコービン・バーンズ。次の打者は初回にシングルを打たれたトミー・エドマン。やはり意識してしまったのか、コービン・バーンズは初球にストライクを奪うも、その後はコントロールが定まらず、4連続ボール。ついにシーズン初四球を計上するに至りました。
連続無四球がストップ
これによりコービン・バーンズのシーズン無四球はこのゲーム前までの29.1イニングにこの日の4.2イニングを加えた34.0 IPでストップ。
無四球中の奪三振は58
そして無四球期間中の奪三振数は、このゲーム前までの49個に、このゲームでのエドマンの前までに奪った9個を加えて58個という結果に。素晴らしい記録ですね。
この日は2週間ぶりの登板になったコービン・バーンズは5イニングで降板。78球で被安打5、失点1、与四球1、奪三振9という内容でした。
ジャック・フラハーティーが立ちはだかる
エースの好投に報いたいブルワーズ。2回、3回、4回、6回と先頭打者を出塁させたものの、この日はカージナルス先発のジャック・フラハーティーの前にあと1本を封じられ、無得点。
ジャック・フラハーティーは6回を投げ、被安打4、失点0、与四球2、奪三振が6。
ブルワーズ打線はフラハーティー降板後もカージナルスのリレーに抑えられ、9回にヒット1本を放つのが精一杯。逆にカージナルスには四球絡みで追加点を奪われ、2−0のスコアで敗れました。
ジャック・フラハーティー、7-0
カージナルス先発のジャック・フラハーティーですが、今季は絶好調。開幕戦で5回持たずに、6失点で炎上したのを最後に、その後は7度登板して7連勝!今季はすでに7勝0敗です。もちろん、両リーグ通じてハーラー単独トップ。ERAは2.47。
MLBレコード
今回のコービン・バーンズの無四球期間中の奪三振はメジャー・レコード。それまでは2017年にドジャースのケンリー・ジャンセンが樹立した51が最高でした。そしてその次が、アダム・ウェインライトが2013年に記録した35。
ゲリット・コールが迫っている
ただし、ゲリット・コールがひたひたと背中を追いかけています。ゲリット・コールはシーズン初登板ですでに四球を出しているのですが、今季4度目の登板から5試合連続で無四球を継続中。そしてこの間の5登板で奪三振は49。ひょっとしたら、ゲリット・コールは次の登板でコービン・バーンズの記録を抜く可能性も。
コービン・バーンズとは
最後にコービン・バーンズについて簡単に記しておきます。1994年10月22日生まれの26才。2016年のアマチュア・ドラフトでブルワーズから4巡目指名を受け、プロ入り。
リリーフで7勝(2018)
メジャーデビューは2018年。この年はリリーフオンリーで、30試合に登板。リリーフだけで7勝0敗を上げました。
2019年もリリーフ中心で、32試合に登板。ただ、先発も4試合を体験。この年はERA 8.82が示すように非常に苦しみました。
しかし、2020年の短縮シーズンでは12試合中、9試合で先発。4勝1敗、ERA 2.11でサイヤング賞の投票で6位に。
そして今季の際立った活躍という流れです。
ブルワーズ、打線が頑張って欲しいですね。
追記:ゲリット・コールが記録更新
コービン・バーンズが新記録を出したその時に、ヤンキースのゲリット・コールも迫ってきていると書いておりましたが、新記録はゲリット・コールが61に更新しました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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