HR数計10本!
前日に、アミール・ギャレットがベンチ直行寸前でとどまったという記事を書いたカブス@レッズ戦。一夜空けて現地2021年5月2日、今度は互いに負けられない意地の張り合いで、壮絶な打撃戦を展開。まるでポストシーズンのような展開となりました。
スコア、13−12
このゲームですが、最終的なスコアは13-12でレッズがサヨナラ勝ちを納めたのですが、とにかく壮絶。
両先発がゲームメイクできず
カブスがトレバー・ウィリアムス、レッズがタイラー・マーリーが先発。トレバー・ウィリアムスは3回途中で6失点、タイラー・マーリーは5回まで投げるも6失点でともにゲームメイクできず。また、ともにHRを3本ずつ浴びました。
試合経過
- 1回表【カブス1-0レッズ】
先頭のイアン・ハップが2塁打で出塁。クリス・ブライアントがタイムリー二塁打でカブスが1点を先制
- 1回裏【カブス1-2レッズ】
ジェシー・ウィンカーが四球、ニック・カステヤーノスがシングルでノーアウト1,2塁で、ジョーイ・ボットがタイムリーシングルでレッズが1点を返し、同点。ムスターカスのダブルプレーの間に、ニック・カステヤーノスが還りレッズが1点を勝ち越し
- 2回表【カブス2-2 レッズ】
ニコ・ホーナー、トニー・ウォルタースの連続シングルでノーアウト1,3塁としたカブスが、トレバー・ウィリアムスの1Bゴロの間に、ニコ・ホーナーが還ってカブスが同点に
- 3回表【カブス 4-2 レッズ】
クリス・ブライアント、アンソニー・リッゾにソロHRが出てカブスが勝ち越し
- 3回裏【カブス 4-6 レッズ】
ニック・カステヤーノスの2ランHR、一人置いてマイク・ムスターカスのソロHR、ユージニオ・スアレスのソロHRでレッズが逆転
- 5回表【カブス 5-6 レッズ】
クリス・ブライアントの2打席連続HRでカブスが1点差に
- 6回表【カブス 6- 6 レッズ】
先頭のマット・ダフィーが二塁打で出塁。レッズはショーン・ドゥーリトルにスイッチ。しかし、ニコ・ホーナーが二塁打を放ち、カブスが同点に。
- 6回裏【カブス 6-9 レッズ】
カブスはアレック・ミルズがマウンドに。2アウト満塁でマイク・ムスターカスが死球で押出しで1得点。さらに、ユージニオ・スアレスの2点タイムリーでレッズがこの回3得点。
- 7回表【カブス 8-9 レッズ】
レッズはルーカス・シムズにスイッチ。カブスはイアン・ハップがまたチャンスメイクで出塁。2アウトとなるも、ハビアー・バイエスが2ランHRを放ち、カブスが1点差に
- 7回裏【カブス 8-12 レッズ】
カブスのマウンドはジャスティン・スティール
レッズはニック・センゼルがシングルで出塁。次打者のタッカー・バーンハートが2ランHRで2点を追加。さらに、2アウトとなるも、ニック・カステヤーノスがRFへ技ありのソロHR。レッズ、4点差までリードを拡げる - 8回表【カブス 12-12 レッズ】
レッズのマウンドは前の回から引き続き、ティージェイ・アントーン(Tejay Antone)
カブス、2アウト1、2塁で代打にジェイク・マリスニック。マリスニックはRF前シングルを放ち、カブスが1点を還し、9点目。さらに、ランナー2人を置いて、イアン・ハップが同点となる3ランHR!
- 8回裏イアン・ハップが怪我で退場
当たっていたCFのイアン・ハップがポップフライの処理で2塁手のニコ・ホーナーと交錯。ゲームから離脱
- 10回表アミール・ギャレットが登板
アウト3つを三振にしとめ、非常に大人しいままナイスピッチングを披露
なお、カブスは2アウトからジェイク・エアリエッタを代打に起用。しかし三振
- 10回裏【カブス 12 – 13レッズ】
カブスはクレイグ・キンブレルをマウンドに。
パス・ボールでオートマティック・ランナーのジェシー・ウィンカーが3塁に。
ニック・カステヤーノスがサヨナラシングルを放ち、ジ・エンド。
カブス、絶望の4点差を追いつく
壮絶な打ち合いとなりましたが、大きな見どころだった一つが8回表のカブスの攻撃です。7回裏を終えて、8−12とレッズは4点差をつけてゲームの終盤に。さすがにこれで決まったと思われました。
レッズのティージェイ・アントーン(Tejay Antone)も先頭のマット・ダフィーにフルカウントから四球を出すも、これは致し方ない四球でした。その後、2連続でアウトを取り、これでさすがにレッズが流れを取ったと思いました。
しかし、トニー・ウォルターズにこちらもフルカウントまで行って四球を出したのは痛かったです。これで斬っておけばレッズがすんなり勝ったと思ったのですが、カブスも粘りましたね。上記の通り、ジェイク・マリスニックのタイムリーシングルで1点、そしてイアン・ハップの3ランHRでまさかの同点劇を演じたのでした。この粘りはすごかったですね。
ウォルターズ、本盗失敗
興味深いシーンがありました。2回表、カブスがトレバー・ウィリアムスの内野ゴロで同点に追いついてからです。このゴロの間で、2塁ランナーであったトニー・ウォルターズは3塁に進塁。
バッター、イアン・ハップの1ボール2ストライクとなった直後、捕手のタッカー・バーンハートが投手のタイラー・マーリーに返球する際、3塁ランナーのトニー・ウォルターズがホームスチールを敢行。捕手も投手も警戒しているにも関わらずです。しかもイアン・ハップは左打席。
果敢に挑んだトニー・ウォルターズでしたが、タイミングはアウト。しかし、虚をついたようにタッカー・バーンハートの両足の隙間に転がるように足を突っ込み、これがセーフコールに。
思いもよらぬプレーでした。しかも、トニー・ウォルターズは捕手。興味深いプレーでしたがVTR判定の結果、アウトにはなりました。
コリジョンなしゆえ捕手はタッチしにくい
確かに面白いプレーではありました。捕手のホームスチールなど聞いたこともないですし、警戒している中、成功させるにはこれくらいの芸当が必要かとも思いました。
しかもこれは危ないプレーではない。
ただ、この虚をつくような動きで今後セーフになるようなことになれば、捕手はタッチしずらいです。しかも、あまりにアクロバティックな動きでセーフになるなら、そういった動きを防ぐべく捕手はコリジョンすれすれに体ごと相手を制圧するしかなくなります。
最近は他の塁でもこういうのが多いですが、あまりやってほしくないプレーだと思います。そのうち、強く当たられて乱闘ということになりそうだからです。
さすがのライバル同士。ナ・リーグ西地区のドジャース、パドレスのゲームのようになってきました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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