白熱のライバル対決Game3
ナショナル・リーグ西地区のライバル対決と言えば、かつてともにニューヨークに本拠地を構えたドジャースとジャイアンツというのが定番でした。もちろんこの両チームの対決は2021年も見ものですが、この3ゲームシリーズで新たにドジャース&パドレスが正式に加わった・・・そんなことさえ考えてしまうほど、凄まじいゲームを繰り広げています。まだ4月です。
現地2021年4月18日、新たなライバル対決であるドジャース@パドレス戦のGame3がデーゲームにて行われました。
バウアー&スネルの投げ合い
Game2のクレイトン・カーショウとダルビッシュ投手の対決もすごかったですが、Game3はともに今季から加入したトレバー・バウアーとブレイク・スネルの投げあいとなりました。
先制点はクリス・テイラーのHR
先制点はドジャース。2回表、先頭のウィル・スミスがシングルで出塁した後、この日はCFとしてスタートに入ったクリス・テイラーがブレイク・スネルの初球を叩き、これが左中間スタンドに入る2ランHRに。連日の勢いそのままにドジャースがまずは2点を先制しました。
クロネンワースが今季1号
初回から96-97mphのファストボールでがんがん飛ばしていたトレバー・バウアー。3イニング目からは得意のナックル・カーブも繰り出し、ピッチングの幅をさらに広げていたところでしたが、4回裏、先頭のジェイク・クロネンワースにその得意のナックル・カーブをうまくRFスタンドに放り込まれ、パドレスに1点差に縮められます。
スネルとバウアーの成績
ブレイク・スネルは5イニングを投げたところで降板。95球で被安打2,失点2、与四球2、奪三振7という成績。
一方のトレバー・バウアーは6回、98球を投げて被安打3、失点1、与四球1、奪三振7。
パドレスが7回に同点に
リリーバー勝負となったこのゲームですが、パドレスは6回にマウンドに上がったオースティン・アダムスが好投。コーリー・シーガー、ジャスティン・ターナー、ウィル・スミスという当たっている3人を三者連続三振に仕留め、後から振り返ればこれがドジャースの流れを大きく断ち切ったと思います。
7回裏、ドジャースのマウンドにはパワー右腕のブラスダー・グラテロル。パドレスは先頭のマニー・マチャードがシングルで出塁。パス・ボールもあり、マチャードは2塁へ。そこでエリック・ホズマーが左中間に二塁打を放ち、マチャードが還って2-2のタイスコアに。
トミー・ファムが殊勲の2ランダブル
8回裏、パドレスは先頭のジュリクソン・プロファーがSSのコーリー・シーガーのスローイング・エラーで出塁。1アウト後、ドジャースは7回2アウトから登板していたスコット・アレクサンダーからデニス・サンタナにスイッチ。Game1の10回にホルヘ・マテオに死球を当て、ベンチクリアーになった投手ですね。
デニス・サンタナは代わりばな、フェルナンド・タティス・Jr.に四球で、1アウト1-2塁。続く、マニー・マチャードをポップフライに仕留め、2アウトまでこぎつけました。
ホズマーがこの日2本目のタイムリー
しかし、つづくエリック・ホズマーにシングルを打たれ、2塁からジュリクソン・プロファーが生還し、パドレスがついに3−2と勝ち越しに成功。1塁ランナーのタティス・Jr.は3塁へ進塁。
迎えるバッターはトミー・ファム。トミー・ファムは2ストライクと追い込まれながらも、チェンジアップに対応。これがレフト線への2塁打となり、タティス・Jr.、エリック・ホズマーの二人が還り、パドレスが5-2とリードを広げ、これでゲームが決まりました。
9回表、パドレスはクローザーのマーク・マランソンがドジャース打線を三人で斬って取り、パドレスが5−2で逃げ切り、3ゲームシリーズで一矢報いました。
ドジャース3安打
好投したパドレス投手陣ですが、この日は5人のリレーでドジャース打線をたった3安打に抑える好投。この辺が2020年のパドレスとは違いますね。
シェルドン・ノイジーを起用
白熱した3連戦でしたが、そんな中でもドジャースは、経験の浅い若手を起用。Game3ではアスレチックスから獲得したシェルドン・ノイジー(Sheldon Neuse)を8番2Bで起用。2019シーズン以来のメジャーでの打席でしたが、この日は残念ながら2−0。
このアツいゲームの中でもしっかりと未来の戦力をテスト。さすがの戦いぶりですね。
ドジャース、8連勝でストップ
開幕から勝ち続けているドジャースですが、この日の敗戦で8連勝でストップ。ドジャースはいまだ3敗しか喫しておらず、シーズン成績13勝3敗はもちろんMLBトップです。
次のこの顔合わせは、22日からドジャー・スタジアムで4ゲームシリーズです。
選手たちは1年間、体が保つのか心配ですね。
追記:両チーム、新カードで敗れる
ほとんどの方が「案の定」と感じたと思います。
凄まじい3ゲームシリーズを戦ったドジャース、パドレスの両チームですが、移動日なしで現地2021年4月19日(月)、新しいカードに突入。
ドジャースはマリナーズに敗戦
ドジャースはインターリーグでシアトルに遠征し、マリナーズとの対戦となりました。ダスティン・メイを温存していたとは言え、打線はやはりお疲れ気味で5安打しか放てず、マリナーズに3−4で敗れました。
パドレスは、さらにひどく
パドレスは地元ペトコでブルワーズを迎えての新シリーズですが、打線はドジャースよりさらにひどく、2安打しか放てませんでした。もっとも、ブルワーズがエース、ブランドン・ウッドラフを投入したというのもありますが、さすがにもうおつかれ状態。
パドレスはノーヒッターのジョー・マスグローブを起用し、7回を13奪三振という回答を見せてくれましたが、いかんせん味方の援護がなく、敗戦投手になっています。
予想していたとは言え、タレントと呼ばれる選手たちも人間ですから、「兵どもが夢の跡」のような状態になっても致し方ありませんね。ゲームは続きますから、両チームの選手ともに、うまく体のケアを行ってもらいたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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