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【MLB 2021】パドレス、ジョー・マスグローブがノーヒッターを達成!パドレスのフランチャイズ史上初の快挙

2021シーズン初のNO-NOは、ジョー・マスグローブ

 現地2021年4月9日、グローブ・ライフ・フィールドで行われたフライデー・ナイト・ゲームのパドレス@レンジャーズ戦で、パドレスの右腕、ジョー・マスグローブJoe Musgrove)がノーヒットノーランを達成しました!

 Congratulations!

 ジョー・マスグローブのノーヒットノーランはMLBでは2021シーズン初。そしてパドレスのフランチャイズ史上初の快挙となりました!

• Box score 

惜しい!HBP1つ

 ジョー・マスグローブの今回のノーヒッターですが、成績だけを見ると、パーフェクトかと思うほど0が並びました。そう、与四球が0だったのです。そして味方ディフェンスのエラーも0。ではパーフェクトを途絶えさせたのは何だったのかというと、たった1つ、4回裏、2アウトからジョーイ・ギャロに投げたカットボールが死球となり、これでパーフェクトが途絶えたという非常に惜しいノーヒットノーランの達成でした。ほぼ完璧な投球内容でした。

ボールを動かし、NO-NOを達成

 ジョー・マスグローブのこの日のベロシティーのMAXは、94.7mph。これがいつ投じられたかというと、レンジャーズの1番に入ったアイザイア・カイナーファレファに投じた初球。そう、MAXが全112球の第1球目に投じたボールだったという非常に珍しいスタイルのノーヒットノーランでした。

遅い速度レンジで翻弄

 マスグローブはもともとボールを動かすタイプの投手ですが、この日のファストボールは、4シーム、シンカーでほぼ92-94mphが。それ以外はカットボール(90-91mph)、カーブ(81-83mph)、スライダー(85-88mph)、チェンジアップ(85-88mph)のコンビネーション。

 そして1番早い速度レンジのファストボールを1球目か2球目の早い段階で見せ、右バッターには外のスライダー、左バッターには逃げるようなチェンジアップで打者を仕留めるという内容でした。 

 そうです。ファストボールをほとんど使わないスタイルでのノーヒットノーランでもありました。

今季パドレス移籍し2-0

 ジョー・マスグローブは今オフ、3チームトレードでパドレスに移籍してきました。もともとは2011年ドラフトでブルージェイズの1巡目指名の投手。メジャー・デビューはアストロズで2016年のこと。

 2012年7月にブルージェイズがJ.A.ハップを獲得したトレードで複数名とともにアストロズに移籍。このトレードは計9名が動いたブロックバスターでした。

2017年のポストシーズンでも活躍

 2017年はレギュラーシーズンでは先発中心に投げ、7勝8敗、ERA 4.77をマーク。ポストシーズンではリリーフで登板し、ALDSのレッドソックス戦で2試合、ALCSのヤンキース戦に1試合、ドジャースとのワールドシリーズでは4試合に登板。ビッグゲームで投げた経験があるので、度胸はありますね。

ゲリット・コールとのトレードでPITへ

 2018年1月、アストロズがゲリット・コールを獲得したトレードで、複数名とともにパイレーツに移籍。2020年まで在籍しました。

 チーム状態が厳しいパイレーツにおいても奮闘。2019シーズンは32試合、170.1イニングを投げ、11勝12敗と自身初の二桁勝利をマークしました。

 そして2020シーズンオフにパドレスに移籍。

 今季はこの日の登板で2試合目でしたが、2戦2勝と非常に調子がよく、10-Day ILに入っているディネルソン・ラメットが抜けたスポットを十二分にカバーしています。

パドレス、TEX有原投手から先制

 打線の援護もよかったですね。うまくかわす投手は援護点があればあるほど、燃料が補充されるように翻弄度合いが上がってきます。

 この日のレンジャーズの先発は有原投手。初回は3人で斬って取ったものの、2回は四球を足がかりに、ちょっとアンラッキーなセンターの捕球後の処理もあり2失点。3回にも2本の二塁打で1失点を喫し、計3失点。ゲームはこの3点で決まりました。

 パドレスにとっては序盤に効果的な加点ができたのもノーヒッターを援護した要因になりました。

 有原投手は、4回を終えて降板となりました。

 その有原投手ですが、ここまで2試合、計9イニングに登板し、被安打が11で自責点が5,被本塁打が1という成績でERAは5.00。

 ちょっとベロシティーが不足している点は否めませんが、まだ2試合で本人の調子がすっかり出た訳ではありませんから、しばらくは我慢してもらい、メジャーのコツを掴んで貰えればと思います。起用な投手なので大丈夫でしょう。

ビクター・カラティー二、2年連続でNO-NOの相棒

 さて、ジョー・マスグローブの相棒となったのは、ダルビッシュ投手とともにカブスから移籍してきたビクター・カラティー二。

 2020年、MLBでは2人の投手がNO-NOを達成しました。最初は8月25日にホワイトソックスのルーカス・ジオリトがパイレーツ相手に達成。

 そして、9月13日に今度はカブスのアレック・ミルズが、ブルワーズを相手に達成しました。

 このときにコンビを組んでいたのもビクター・カラティー二。

 カラティー二はもしかしたら、福の神かもしれませんね。これはダルビッシュ投手も良いことがあるかもしれませんね。

 最後によかった点として、テキサス州はグローブ・ライフ・フィールドにフルキャパシティーでの観客動員許可を与えています。この日は27,575名が観戦。多くのお客さんの前で大記録を達成できたのはよかったと思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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