シーズン開始早々に珍しく大きなトレード
現地2021年4月6日、ミルウォーキー・ブルワーズとアトランタ・ブレーブスとの間で割と大きなトレードが成立しました。
ブルワーズは2020シーズンまでSSとして活躍していたオーランド・アルシアをブレーブスにトレード。
トレード詳細
今回動く選手は以下の選手達です。
ブレーブスGet
- オーランド・アルシア(Orlando Arcia/26): SS/右投右打
ブルワーズ Get
- チャド・ソボトカ(Chad Sobotka/27): RHP
- パトリック・ワイゲル(Patrick Weigel/27): RHP
ともにスタートで苦戦した両チーム
ブレーブスはフィリーズとの開幕戦の3ゲームシリーズでまさかの3連敗。
ブルワーズはツインズとのインターリーグでの開幕3連戦を初戦こそサヨナラ勝利でゲットしたものの、1勝2敗と負け越し。さらに、現地5日から始まったライバルのカブスとの3連戦の初戦も落とし、1勝3敗という状況(現地2021年4月5日時点)。
当たっていなかったアルシア
ともにスタートで苦戦したのですが、ブルワーズは4ゲームで20失点、ブレーブスは3ゲームで3得点ということで、投手力と打線にテコ入れした形となりました。
ただ、ブルワーズの場合、11打数1安打とかなり打撃で苦しんでいたオーランド・アルシアを取り除いたという印象の方が強いです。昨シーズンからSSにルイス・ウリアスを固定でという声も出ていたので、この機会に着手したような点もあると思います。そして投手王国とも言っていいブレーブスから右腕2人を獲得。
そして、今季はSSにルイス・ウリアスが入り、オーランド・アルシアは3Bで出場していました。また、3Bにはトラビス・ショーもおり、ケストン・ヒウラも打率.000(現地2021年4月5日時点)であったこともあり、この際に二遊間をルイス・ウリアスとコルテン・ウォンで固めるといった方針が決まったようなトレードに思います。
ブレーブスではエチェバリア・ロール?
ブレーブスはたしかに開幕3連戦は打線が当たっていませんでしたが、オーランド・アルシアを獲得して、それほど大きなメリットも感じないのも事実。
ブレーブスにはエブリデーSSのダンスビー・スワンソンがおり、3Bはオースティン・ライリーが入ったりしていますが、バックアップとしてパンダこと、パブロ・サンドバルもおります。
確かにオーランド・アルシアが入れば、通算530試合(現地2021年4月5日時点)もSSを守った選手ですから、守備は固くなります。それに守備は非常に華麗です!ただ、打撃はブレーブスのレギュラー内野陣を脅かすほどのインパクトには不足しているとも言わざるを得ません。
よって、守備固めをメインという意味では、今季NPBに入ったアデイニー・エチェバリアのようなロールと言うのがいいかもしれません。ダンスビー・スワンソンはプレーが激しいので、怪我のリスクも考えるといてくれたら心強いという面もあります。
ソボトカは一皮むけるか?
ブルワーズが獲得したチャド・ソボトカとパトリック・ワイゲルは、早速オルタネイト・サイトへ動くことになりました。まだ開幕していないトリプルAを補完する受け皿です。
チャド・ソボトカはメジャー3シーズンで通算1勝0敗。すべてリリーフ・ロールなので、この勝ち星ですが、現時点のキャリアハイは2019シーズンの30試合、29.0 イニングでERA6.21。
まだ覚醒とはほど遠い成績ですが、中継ぎを激しく使うブルワーズでは登板機会が出てくるかもしれません。むしろ、それを期待しないといけないところですが、新天地で力を発揮してもらいたいところです。
パトリック・ワイゲルは2020年にデビューしたばかりの右腕で、メジャーでは0.2イニングで被安打2、失点2とまだ結果が出ていません。彼はプロの投手として今が正念場。今季、ブルワーズで良い結果が出せるように頑張って欲しいと思います。
このトレードでどのような効果が出るのか、ちょっと楽しみですね。
なお、オールスターを剥ぎ取られたブレーブスですが、ここはハンク・アーロンのためにも良いゲームを見せてもらいたいと思いますね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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