SSから2Bへシフトチェンジの予定
現地2021年1月26日のお話です。
2年連続でポストシーズン進出を狙うトロント・ブルージェイズがビッグ・ディールを成立させましたね。
アスレチックスからFAとなっていたSSのマーカス・セミエン(Marcus Semien)と1年/$18Mで合意いたしました。ブルージェイズはもうSSがいるのに大胆に動いてきましたね。
QOに寄せた金額でのディール
今回のディールの詳細は現地2021年1月27日時点でまだ出てはいないものの、単年での合意に今季が良ければ翌年に複数年のオファーもあるかも?ということを匂わせる内容でした。
マーカス・セミエンは2021年1月時点でMLSが6.118。初FAだったのですが、アスレチックスからはQO(Qualifying Offer)の提示はなし。
QOの提示額(2020年12月)は$18.9Mでした。よって、今回のブルージェイズとのディールはそれに近い金額でのディールとなりました。
マーカス・セミエンとは
簡単にマーカス・セミエンのプロフィールについて記しておきたいと思います。
生年月日は1990年9月17日。現地2021年1月27日時点で満30才。シーズン終盤に31才を迎えることになります。
ドラフト指名は6巡目
高校卒の2008年にホワイトソックスから34巡目で指名されるも、カリフォルニア大学バークレー校に進学。3年後の2011年に再びホワイトソックスから6巡目指名を受け、プロ入りしました。
デビューはその2年後の2013年9月。23才になろうかというタイミングでの昇格でした。ホワイトソックスには2014年まで在籍。ちょうど二遊間にアレクセイ・ラミレスとゴードン・ベッカムがいた時代でしたから、出たり出なかったりという具合でした。
2014年12月に、クリス・バシットらとともにアスレチックスへ移籍。これはホワイトソックスがジェフ・サマージャらを獲得したトレードの交換要員としてです。
アスレチックスへ移籍した2015シーズン、マーカス・セミエンはSSのレギュラーとなり、2015年、2016年にそれぞれ155試合、159試合に出場。2016年には27HRをマーク。これはキャリア2番めの数字です。
2017年、マーカス・セミエンはスプリングトレーニング後半に右手首を骨折。これが響き、2017年は85試合の出場に留まりました。
2019年が素晴らしいシーズンに
翌2018年から2020年まではほぼフル出場。そのうち2019年は162試合に出場を果たしました。
2019年の成績は打席数747、657打数187安打を放ち、打率.285、OBP .369、SLG .522、HR 33、RBI 92、Runs Scored 123、二塁打 43、三塁打7、OPS+は139をマーク。
【主なスタッツ】
- 20HR以上: 2度 (2016:27、2019:33)
- 30HR以上: 1度 (2019: 33)
- 100 Runs Scored以上: 1 (2019:123)
- MVP投票: 3位(2019)
- SSとしてのエラー数1位:3度(2015-16、2018)
SSとしてのエラー数は多いですが、むしろチャレンジした結果とも言えるかもしれませんね。
とにかく攻撃力が素晴らしいSSです。
ブルージェイズでは2B
ブルージェイズは今季からブラディミール・ゲレーロ・ジュニアを3Bに起用。SSにはボー・ビシェットがおりますので、2Bとしてお声がかかったと言っていいでしょう。
キャバン・ビジオは1Bでの起用が予想されています。
すでにボー・ビシェットというSSがいながら、ブルージェイズがセミエンを獲得した背景には、まずマイケル・ブラントリーの獲得失敗というのがありました。
つまり、ブルージェイズはとにかく打撃力を上げる布陣を敷きたい、そう思っているようで、だからこそ攻撃力のあるセミエンを獲得に至ったのでした。
スプリンガー、セミエンの1、2番
ブルージェイズはリードオフをジョージ・スプリンガーに任せるでしょう。そして一発も期待できるセミエンを強打の2番として起用する向きがあるようです。
これがうまく行けば、いやな1、2番になりますね。
ブルージェイズ、まだまだ動きそうですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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