ナショナルズ、さらなるブルペン強化
現地2021年1月24日、ワシントン・ナショナルズは、インディアンスからFAとなっていたクローザーのブラッド・ハンド( Brad Hand/31才※)と1年で合意。※開幕時の年齢。
これでナショナルズは、ダニエル・ハドソン、ウィル・ハリスとともにクローザー経験者が3名も存在するというなんとも心強い強烈なブルペンを形成することになりました。
契約内容
ナショナルズとブラッド・ハンドの契約は以下の内容となりました。
- 1年/$10.5M保証(2021)
オプションなどの詳細は追って追記します。
2020年の契約
ブラッド・ハンドがインディアンスと結んでいた契約は以下の内容でした。
- 3年/$19.75M (2018-20) + 2021 $10MクラブOpt ($1Mバイアウト)
もともと、オプションが行使されていれば2021年は$10Mのサラリー。今回は総額でそれとほぼ同額となりました。
一旦、アウトライトとなったブラッド・ハンド
そのブラッド・ハンドの2020シーズン終了後の動きについて整理します。
インディアンスは2020シーズンの入場料が入らなかったことで資金的にかなり苦労している模様。よって、リビルド中とも言えます。2018年以降、リビルドに入りましたが、それでもいい投手がどんどん出てくるので、優勝争いをしているという奇跡的な運営をしているクラブ。
そのインディアンスは今オフ、ブラッド・ハンドにクラブオプションを行使せず。しかも、マイナーへアウトライトしました。その時点でブラッド・ハンドは FAを選択。今オフのクローザー市場で注目の一人でした。
ブラッド・ハンドとは
ブラッド・ハンドは1990年3月20日生まれの30才。2021年4月1日時点で31才になる左腕です。
もともとは2008年、フロリダ・マーリンズの2巡目指名でプロ入りした投手。
デビューはマーリンズ時代の2011年。デビューから2年はスタートのみを経験。3年目の2013年から2015年までは先発とリリーフの両方を担い、クローザーになったのは2015シーズンから。
マーリンズ時代は登板数、イニング数でかなり貢献していたものの、リリーバーのうちの一人という位置づけの投手でした。2015年オフにDFAに。そこをパドレスがウェーバーでクレームオフ。2016シーズンからパドレスで投げることになりました。
2016年からリリーバー専任へ
そしてパドレス1年目の2016シーズン。リリーバー専任になったブラッド・ハンドはこの年、82試合に登板。しかもERAは2.92。
その後はリリーバーとしての確固たる地位を獲得し、2017年に72試合で21セーブ、2018年は69試合で32セーブをマークしました。
インディアンスへ移籍
2018年のトレードデッドラインで、アダム・シンバーとともにパドレスからインディアンスに移籍。この時、パドレスは捕手のフランシスコ・メヒアを獲得。フランシスコ・メヒアは今オフ、ブレイク・スネルとのトレードでレイズに移籍しました。
ブラッド・ハンドはさすがに疲れが出たのか、2018年は計41試合登板に終わります。シーズン後半はゲーム終盤に使いにくい状態にまで落ちていました。
しかし2019年は復調。34セーブを上げました。また、2020年も16セーブをマーク。
2020シーズンは登板数も例年より少なくなったため、少しは肩と肘に負担が少ないシーズンになったと思います。
2021シーズンも活躍しそうです。
ナショナルズのブルペン
ブラッド・ハンドが加入したことでナショナルズの中盤以降のブルペンはご覧の布陣に。
- ダニエル・ハドソン(クローザー)
- ウィル・ハリス (セットアップ)
- ブラッド・ハンド(セットアップ or クローザー)LHP
- タナー・レイニー(セットアップ)
- ワンダー・スエロ
- カイル・フィネガン
- ライン・ハーパー
ブルペンに左投手が少なかったので今回はそれを補強したことに。
ナショナルズは先発、ブルペンともにいい布陣ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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