MIA、アングGMの編成が動き始める
キム・アングさんが新GMとなったマーリンズ。2020年内はアンダースローのアダム・シンバーを金銭トレードで獲得し、右腕のホセ・ウリーナをDFAとしてロスター調整したのみで動きが少なかったのですが、2021年に入り、進めていた話がようやく結果となって出てきました。
なお、ホセ・ウリーナはDFA後、FAとなり、すでにデトロイト・タイガースと1 年/$3.25M (2021)のディールでサインしています。
ロス・デトワイラーとサイン
2021年にどこよりも早くメジャー契約を結んだのはキム・アングGMのマーリンズでした。現地2021年1月1日に、ジャーニー・マン左腕のロス・デトワイラー(Ross Detwiler )と1年で合意しました。
契約内容
ロス・デトワイラーとマーリンズは1年/$0.85Mという内容でサイン。オプションはついておらず、パフォーマンスボーナスとして、60試合、70試合の登板の節目でそれぞれ$0.05Mのボーナスがついてきます。最大で$0.1Mです。
デトワイラーの2020年のサラリー
ロス・デトワイラーの2020年のサラリーは$0.8M。今回はそれに上乗せした金額設定となっており、フルにボーナスを得たとしたら$0.95Mと$1Mに届かない額です。
2020年がキャリアハイとなったロス・デトワイラー
1986年3月6日生まれのロス・デトワイラーはシーズン開幕前に35才の誕生日を迎えます。
もともとは2007年のアマチュア・ドラフトでナショナルズから1巡目指名を受けてプロ入りした逸材(全体順位は6位)。196cmの高身長のサウスポーですから、これは人気が出ますね。
2007年、21才の時にメジャー・デビュー。ただし、このシーズンは1イニングのみの登板で終わりました。
翌2008年はメジャーのマウンドに上がることはありませんでした。クラスAで26試合に先発。124.0イニングを投げ、8勝8敗でERAは4.86。
メジャーでの本格稼働は2009年からです。主にスターターを任され、2012年には33試合中27試合に先発し、10勝8敗。ERAは3.40をマーク。大いに期待されたのですが、2014年からはリリーバーとしての登板が増えました。
ナショナルズで大いに羽ばたいてほしかったのですが、今ひとつ伸びず。それがジャーニー・マンになった要因でもあります。
2015年はブレーブスとレンジャーズに所属。この年はコントロールが荒れ、特にブレーブスではBB9が9.4をマーク。非常に苦しんだシーズンとなりました。2016年はアスレチックスとインディアンスに所属。2017年はメジャーでの登板はありませんでした。
2018年にはマリナーズに、2019年からホワイトソックスでプレーしていました。
2019年は18試合中、12試合に先発するも、ERAは6.59と悪化。これはさすがにキャリア終焉かというような厳しいという内容でした。
しかし、2020年にようやく安定した投球を見せ、キャリアハイをマーク。16試合すべてにリリーバーとして登板し、1勝1敗、ERAは3.20。
2019年には比率が1.9%だったスライダーが2020年には30.5%に。これが改善の大きなポイントになったようです。4シーム、シンカーはアベレージで91-92mphを安定して計測するだけにようやく武器を手に入れたというところかと思います。
New Marlins LHP Ross Detwiler in his last 2 seasons with the White Sox…
— Fish Stripes (@fishstripes) January 2, 2021
TERRIBLE in 2019 as mainly a starter. But in 2020, moved to short relief and brought a slider back into his pitch mix that was pretty reliable for him. pic.twitter.com/lCJOs4BJgA
なんとか食らいついている感じのするロス・デトワイラー。あの高身長から繰リ出される角度のあるボールを2021シーズンも磨いてもらいたい思います。ナ・リーグ東地区で結果を出せば、さらに信頼を得られますね。
さて、マーリンズはほかにディールも成立させています。
サンディー・レオンとマイナー契約
現地2021年1月3日、マーリンズはFA捕手のサンディー・レオン(Sandy León)とマイナー契約を結びました。
2020年は$2Mの契約内容でインディアンスとサインしたサンディー・レオン。2020年10月末にFAになっていました。レッドソックス時代はクリス・セールのパーソナル・キャッチャーと言ってもいいような位置づけでもあったので、クリス・セールが2021年後半に復帰する予定でもあることから、レッドソックスがサインするかとも思っていましたが、マーリンズの方が先にオファーしたようです。
2020年は25試合に出場し、打率が.136。2016年には78試合の出場ながら、打率.310をマークしたこともあったのですが、とにかく打撃が弱いのがサンディー・レオンの痛いところでもあります。
マーリンズではなんとか打率を上げてもらいたいとは思います。
その他のディール
その他、マーリンズは現地2021年1月3日に、以下の選手ともサイン。
- ブライアン・ナバレト(26才): C/ マイナーディールで再契約
- エディー・アルバレス(30才): INF/ マイナーディールで再契約
噂:エディー・ロサリオとも交渉中
ツインズからノンテンダーFAとなったエディー・ロサリオですが、どうやらマーリンズとの交渉がかなり大詰めになってきた模様です。
どうなるでしょうか?
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント