2019年に23セーブを上げたクローザー
現地2020年12月29日、ミネソタ・ツインズが動きました。
エンゼルスからFAとなっていたクローザーのハンセル・ロブレス(Hansel Robles)と1年/$2Mで合意しました。ディールはすでに正式なものとなっています。
2020年オフにノンテンダーFA
ハンセル・ロブレスは現地2020年12月2日のノンテンダー・デッドラインでエンゼルスからテンダーされず(オファーされず)に、ノンテンダーFAとなっていました。
エンゼルスがこのオフに出したノンテンダーFAはブルペンばかり。その一覧が下記です。
新GMのペリー・ミネイジアン(Perry Minasian)氏はブルペンをどうするつもりか?と疑問に思ったほどのリストでしたが、まずは大きなパズルとして、レッズのクローザーのライセル・イグレシアスの獲得に成功(記事)。いわば、バージョンアップを整えつつあります。
Angels(エンゼルス)のノンテンダーFA
- マット・アンドリーズ(31) /RHP-RP/ $1.9M→レッドソックスへ
- ハンセル・ロブレス(30)/ RHP-RP/ $3.9M→ツインズへ
- ジャスティン・アンダーソン(28)/ LHP-RP/ $700K
- キーナン・ミドルトン(27)/ RHP-RP/ $900K→マリナーズへ
- ホビー・ミルナー(30)/LHP-RP
ハンセル・ロブレスは少なくとも2019年はボールが強かったですし、安定感のあるクローザーでした。よって、ノンテンダーとなったことには驚きを隠せませんでしたが、そうなってしまったのは2020年の成績にあります。
ロブレス、サラリーダウン
2020シーズンのハンセル・ロブレスはとにかく苦しみました。
18試合に登板、16.2イニングを投げ、0勝2敗、1セーブ、ERA 10.26。イニング数を上回る19本の安打を許し、20失点で自責点が19。被本塁打は4本で、BBは10。まるで調整できていなかったかのような投球でした。
もっとも、2020シーズンはCOVID-19による度重なる遅延の発表で、最終的には7月末の開幕という非常に特殊なシーズンとなりましたので、いつも以上に調整が難しかったのも確か。気の毒な面もありますし、ある程度そのような事情を差し引いて成績を見ないと本質を見誤ります。
収益も悪化した中、クラブ側にあまりにもノンテンダーとする理由を与えすぎてしまいました。
ロブレスの2020年のサラリーは$3.85M。今回は$2Mですので、半額までは言っていませんが、それに近い額でのサインとなりました。
ツインズのブルペンを厚く
ハンセル・ロブレスの加入によりツインズのブルペンは下記のような構成に。
- テイラー・ロジャース(L)
- タイラー・ダフィー
- ホルヘ・アルカラ(25才)
- ケイレブ・シールバー(Caleb Thielbar)(L)
- コーディー・スタシャック(Cody Stashak)
- ハンセル・ロブレス
まだ獲りそうですね。
ハンセル・ロブレスとは
ハンセル・ロブレスは1990年8月13日生まれの30才。ドミニカ共和国出身です。2008年にアマチュアFAとしてメッツとサイン。デビューは2015年。
2018年の途中までメッツに在籍。エンゼルスにはウェーバーでピックされました。以降、2020年までエンゼルスに在籍。
MLB通算6シーズンで313試合に登板。1年あたりにすると68試合。2016年に68試合、2019年に71試合に登板。通算ERAは3.91。
ツインズではセットアップの前の6回から7回を任されそうですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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