ダルビッシュ投手、ペトコのマウンドへ
ダルビッシュ投手自身の連絡よりも、MLB各記者の皆さんのリークの方が早かったというダルビッシュ投手のトレード速報。
カブスとパドレス間でディールは合意した模様で、あとは正式発表を待ちたいと思いますが、もう動くプレーヤーが明らかになっていますので、記載したいと思います。
トレード詳細
英語スペルの名前の横の数字は年齢で、2021年4月1日の開幕時の満年齢を記載しています。
パドレスGet
- ダルビッシュ有投手(Yu Darvish/ 34)RHP
- ビクター・カラティーニ(Victor Caratini/27) C/ 右投両打
カブスGet
- ザック・デイビーズ (Zach Davies / 28): RHP
- レジナルド・プレシアード(Reginald Preciado/17 ) : SS/ 右投両打
- イェイソン・サンタナ(Yeison Santana/20): SS/ 右投右打
- オーウェン・ケイシー(Owen Caissie/18 ): OF/ 右投左打
- イスマエル・メナ(Ismael Mena/ 18): OF / 左投左打
トレード・オーバービュー(感想)
パドレスのA.J.プレラーGMはダルビッシュ投手が欲しくて欲しくてたまらなかったというディールに思えます。ビクター・カラティーニは上記のMLB.comの動画でも「パーソナルキャッチャー」と紹介していましたが、それほど相性がよく相棒的な存在。
カブスからパドレスに行く選手のうち、メジャー契約はザック・デイビーズだけです。ザック・デイビーズはまたしても中地区に逆戻り。今度は古巣ブルワーズを相手に投げることになりました。
デイビーズ以下4名のプロスペクトは17才から20才まで。これから数年を経ないとデビューしないプロスペクトで、化ける可能性があるのとカブスとしては今後数年はトレード候補のカードとして使うかもわかりませんね。マイナーで評判になればかなりの需要は出てきます。
選手プロフィール
簡単に選手を紹介したいと思います。
【パドレスGet】ダルビッシュ投手
説明の必要はないと思いますが、一応記載します。ダルビッシュ投手の誕生日は8月16日。2021シーズン途中で35才になります。
- オールスター出場:4度 (2012-2014、 2017)
- NL 最多勝: 8 (2020)
- サイヤング賞2位:2度(2013:AL/ 2020: NL)
- AL 奪三振タイトル: (2013)
- 15 勝以上のシーズン: 1度 (2012)
- 200 イニング超え: 1度 (209.0 IP/ 2013)
- 200 奪三振以上: 4度 (221/2012、277/2013、209/2017、229/2019)
- 自己最多勝利:16勝(2012)
ニア・パーフェクトゲーム(2013年4月2日)
ダルビッシュ投手のエピソードとして忘れてはならないのは2013年の2つの大記録まであとわずかという投球。
そのうちの1つ目がシーズン初登板となった4月2日のアストロズ戦。この日はレンジャーズにとっても開幕2戦目。
ダルビッシュ投手は完璧な投球を披露。9回2アウトまでパーフェクト!あと一人で大記録というところだったのですが、マーウィン・ゴンザレスにCF前シングルを許し、惜しくもパーフェクトならずというゲームがありました。最後はマイケル・カークマンにマウンドを譲り、ゲームセット。7-0 でレンジャーズが勝利したゲームでした。この日の奪三振は14!
ニアNO-NO(2013年8月12日)
2013年はもう1度大記録へのチャンスがありました。同じくアストロズ戦。ダルビッシュ投手はこの日も順調。5回までパーフェクトを達成。今度こそはとざわつき始めた6回裏、2アウトまでこぎつけたものの、ジョナサン・ビヤーに四球を出し、惜しくもパーフェクトならず。しかし、NO-NOは継続。
7回は三者凡退。このまま行け!というところだったのですが、8回裏、1アウトから伏兵のカルロス・コーポラン(6番捕手で出場)にRFにソロHRを打たれ、惜しくもNO-NOならず。ダルビッシュ投手は8回を投げぬき、1失点。2-1のロースコアを制しました。
8回1ヒッター(2014年4月11日)
もう一つピックアップしましょう。2014年4月11日のまたしてもアストロズ戦。ダルビッシュ投手は2年連続でアストロズをおののかせました。
この日、ダルビッシュ投手は5回までパーフェクト投球。しかし、6回表、先頭のマット・ドミンゲスにCFへラインドライブのシングルを許し、この瞬間、パーフェクトもNO-NOも消えました。ダルビッシュ投手は8回を被安打1、与四球1、無失点で切り抜け、勝利に貢献。このゲームはスコアレスで延長11回まで突入。最後は12回裏にレンジャーズがなんとか1点をもぎ取り、1−0で勝利しました。
2015年にトミージョン手術
ダルビッシュ投手は2015年3月にUCLの部分断裂によりトミージョン手術を実施。2016年5月28日に復帰マウンドに上がりました。
2017年のトレードデッドラインでレンジャーズからドジャースへ移籍。ワールドシリーズにも登板。このワールドシリーズは後にアストロズのサインスティーリングで物議を醸しました。ダルビッシュ投手はクセを見抜かれていたようです。
2018年2月にカブスと契約。そして今オフのトレードという流れです。
【パドレスGet】ビクター・カラティーニ
ビクター・カラティーニは1993年8月17日生まれの27才。プエルトリコ出身です。2012年アマチュアドラフトでブレーブスから2巡目に指名されてプロ入り。
2014年のトレードデッドラインでブレーブスがエミリオ・ボニファシオを獲得したトレードで、カブスへ移籍。
デビューは2017年。現カブス監督のデービッド・ロスがワールドシリーズを制覇を機に2016年で引退した後にゲームに出るようになりました。
2019年に95試合に出場し、打率.266、HR 11をマーク。2020年は60試合中、44試合に出場。年々出場機会が増えていました。
ダルビッシュ投手との相性がよく、今回ともにパドレスに移籍することとなりました。
【カブスGet】ザック・デイビーズ
ザック・デイビーズは1993年2月7日生まれで、4月1日に28才になる右腕です。ドラフトは2011年のオリオールズの26巡目。高校卒の指名でそのままプロになりました。
2015年7月のトレードデッドラインで、オリオールズがベイビーシャークでおなじみのヘラルド・パーラを獲得したトレードでブルワーズへ移籍。
2019年11月に、ブルワーズからパドレスへ移籍。
2017年に33スタート、191.1イニングで17勝9敗、ERA 3.90をマーク。2019年も31スタートとローテーションの一角を任せられる投手。力感を感じさせない投球フォームで、通算SO9は6.5と多くないものの、打たせて取る投球スタイルに強みがあります。
2020年は7勝4敗、ERA2.73と非常によかったです。
【カブスGet】レジナルド・プレシアード
レジナルド・プレシアードは2003年5月16日生まれの17才のSS。2020年3月に16才でパドレスとサイン。将来が期待される内野手。パドレス内プロスペクトランク11位。
【カブスGet】イェイソン・サンタナ
イェイソン・サンタナは2000年12月7日生まれ。つい先日、20才になったばかりの右投げ右打ちのSS。ドミニカ共和国出身で、2017年7月にサイン。
ルーキーレベルのアリゾナリーグでは2019年に162打数56安打で打率.346をマークしています。パドレス内プロスペクトランク16位。
【カブスGet】オーウェン・ケイシー
オーウェン・ケイシーは18才のOFで、右投げ左打ち。短縮ドラフトとなった2020年に2巡目、45位でパドレスから指名を受けプロ入りしました。パドレス内プロスペクトランク13位。
【カブスGet】イスマエル・メナ
イスマエル・メナは18才のOF。左投左打。パドレス内プロスペクトランク15位。
パドレスのローテーション
ダルビッシュ投手が入ったパドレスのローテーションはこちらです。
- ダルビッシュ投手
- ブレイク・スネル(L)
- クリス・パダック
- (ディネルソン・ラメット)※PRP治療
- エイドリアン・モレホン(L)
- ジョーイ・ルケイシー(L)
パドレスのプロスペクトランク
ブレイク・スネルの獲得、そしてダルビッシュ投手の獲得によりパドレスはこの2日間で、プロスペクトランク上位30名のうち、7人が消えました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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