さすが新体制のメッツ、気前が良い
現地2020年12月22日、ニューヨーク・メッツは右腕のノア・シンダーガード(Noah Syndergaard)と調停を避け、1年$9.7Mでサインしました。
今オフからスティーブ・コーエン氏が新オーナーとなり、非常に資金力が豊富になったメッツ。ジェイコブ・デグロムに次ぐエース級の右腕にいい待遇を提供した形となりました。
”Thor”はトミージョンリハビリ中
ニックネーム”Thor(ソー)”ことノア・シンダーガードは現地2020年3月に右肘尺骨側副靭帯(UCL)の断裂が判明。現地3月27日にトミー・ジョン手術を行いました。
これによりノア・シンダーガードは2020シーズンを全休。投手のトミージョン手術は通常であれば復帰に18ヶ月(1年半)かかると言われており、そのスケジュールに則ったとすれば復帰は2021年9月。シーズンの大半を棒にふるスケジュールが見込まれる中、思い切った待遇だと言えるでしょう。
18ヶ月という期間は遅く見積もるくらいのスケジュールなので、復帰はもう1、2ヶ月早くなるかもしれませんが、それにしても良い待遇だと感心してしまいますね。
サラリーは2020年と同額
MLSが2021年1月で5.149となるノア・シンダーガード。2021年に復帰してMLSにカウントされればFAは2022年になります。
2021年の$9.7Mというサラリーは2020年のサラリーと同額。ノア・シンダーガード側とすればこの金額が参照点となり、ここからどれだけ増えるかが交渉のポイントでしたが、2020年が全休、2021年も半分は欠場が見込まれる中、現状維持の金額は実質的には倍ほどアップしたくらいに価値があると見るのが妥当なところでしょう。肘の不安を抱える中、FAとなっている投手もいるわけですから。
他の投手のサラリー
ちなみに他の投手のサラリーを見てみるとこのような感じです。マーカス・ストローマンの次にくる金額です。
- ジェイコブ・デグロム:$33.5M(2021)
- マーカス・ストローマン: $18.9M (2021) ※QOを受諾
- トレバー・メイ:$7.75M(2021)
- エドウィン・ディアス: $5.1M(2021)
- デリン・ベタンセス:$6M (2021)
- スティーブン・マッツ:$5.2M (2021)
- セス・ルーゴ:$2M(2020) ※調停。2021提示前(彼はかなり上がると思います)
シンダーガード復帰までの2021年ローテ
補強にも関係してくるところですが、ノア・シンダーガードが復帰するまでのメッツのローテーションは現時点ではご覧のメンバーです。
- ジェイコブ・デグロム
- マーカス・ストローマン
- セス・ルーゴ
- デービッド・ピーターソン(L)
- スティーブン・マッツ(L)
- コリー・オズワルト
ツインズからFAとなっていたトレバー・メイを獲得しているのでセス・ルーゴはスターター候補となっています。
剛球の復帰を心待ちに
ノア・シンダーガードは剛球投手ですから、筋力が強いゆえに余計に肘の腱にも負荷がかかりトミージョン手術になったと思いますので、とにかく焦らずにしっかり治してからまた剛球を見せてくれればと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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