2002ドラフト、ブレーブス3巡目!
現地2020年11月24日、ブレーブスがまたディールを決めましたね!積極的です。
レイズからFAとなっていた右腕のチャーリー・モートン(Charlie Morton)と1年契約で合意しました。
契約内容
契約内容は以下の通りです。
- 1年/ $15M(2021)
- ノーインセンティブ
いみじくも、チャーリー・モートンのブレーブスとの契約はレイズが拒否した2021年のオプションの条件と同じ。なお、オプションはべスティングで設定されていて2019シーズンと2020シーズンを合わせてDL(今のIL)の期間が30日以下なら$15Mで更新というものでした。
右肩痛に苦しんだ2020シーズン
チャーリー・モートンの2020シーズンは9試合先発で2勝2敗、ERA 4.74とあまりよくありませんでした。右肩の炎症で8月に登板を3試合ほどスキップ。
9月に復帰し、5試合で21.1イニングを投げ、ERAは4.22。最高で5イニングにとどまっていましたが、ラスト2回の登板は球数は94球、93球と徐々に調子を上げていきました。
レイズがポストシーズンに進出するのはもう9月初旬には明らかでしたから、ポストシーズンに焦点を当て、調整してきたようですね。
バツグンによかった2020ポストシーズン
ブルージェイズとのワイルドカード・シリーズをブレイク・スネル、タイラー・グラスノーの先発で2連勝したレイズ。チャーリー・モートンの登板はヤンキースとのALDSからでした。
チャーリー・モートンはALDSではGame3に登板。田中投手との投げ合いでした。シーズンがあまりよくなかったモートンでしたが、上記の通り、9月に一月かけてチューンナップ。
その成果が出て、5イニングで86球、被安打4、失点2、BB 2、奪三振 6と見事なゲームメイク。初戦を落とし、2戦目は勝利。勝ち越したい3戦目でしっかりと結果を出したのはさすがでした。この勝利がレイズのポストシーズンをより戦いやすくしたのは間違いないところでした。
2020 ALCSではERA 0.00
そして素晴らしかったのはALCSでの2試合の登板ですね。Game2とGame7で登板したモートンは、2試合で10.2イニングを投げ、被安打がたったの7。BB 2、奪三振7で調子が上がり、厄介だったアストロズ打線を見事に抑えました。
特に印象的だったのがGame7での安定感。ここを乗り越えなければ2008年以来のワールドシリーズにたどりつけないという一線で素晴らしい投球を見せてくれました。筆者としてはMVPを与えて欲しいと思ったくらいです。
ポストシーズンには強い
もともとチャーリー・モートンはポストシーズンには強い投手。
2020年のワールドシリーズではGame3でビューラーを相手に5回途中で5失点という成績になりましたが、モートンがポストシーズンで乱れたのは2020シーズンのこのゲームでの5失点と2018年、アストロズ時代にレッドソックスとのALCS Game4で見せた3回途中、3失点という2試合のみ。
とりわけ、2017年にアストロズがワールドシリーズ・チャンプになったシーズンではチャーリー・モートンはワールドシリーズで2試合を投げ、ERAが1.74。安心して見ていられましたね。
1983年11月12日生まれのチャーリー・モートンは、37才になったばかり。肩さえ問題なければ2021年もやってくれるでしょう。
ブレーブスへ復帰
チャーリー・モートンはもともと2002年アマチュア・ドラフトでブレーブスから3巡目指名を受け、プロ入り。デビューもブレーブスで2008年、24才のときでした。
デビュー翌年の2009年6月にブレーブスが、パイレーツから外野手のネイト・マクラウス(Nate McLouth)を獲得したトレードで複数名とパイレーツへ移籍。
2015年12月にマイナーの選手とのトレードでフィリーズへ。この頃、モートンはロイ・ハラデーの投球フォームに似ていると言われていた頃で、本家に到着したかと思ったものでした。
モートンがその力を発揮し始めたのは2016年11月にアストロズとサインしてから。上記のように2017年のWSチャンプに貢献。ハラデーを離れてオリジナル職が強くなっていきました。
そしてレイズで2年。契約当初はこの契約期間が終われば引退というふうに言っていましたが、継続してれましたね。
盤石なローテーションのブレーブス
現地2020年11月16日にドリュー・スマイリーとのディールを決めたブレーブス。
今回のチャーリー・モートンの加入でローテーションはさらに盤石になりました。
- マックス・フリード(L)
- チャーリー・モートン
- マイク・ソロカ ※2020年アキレス腱断裂もリハビリ中
- イアン・アンダーソン
- ドリュー・スマイリー(L)
- カイル・ライト
- AJ・ミンター(L)
- ブライス・ウィルソン
- トゥーキー・トゥーサン
- ワスカル・イノア
- ショーン・ニューカム(L)
競争も激しくなるということはさらなるレベルアップが期待出来ますから、善循環のサイクルですね。
ブレーブス、あとはブルペンと主砲をどうするか、先発ローテーションはこれで補強は区切りをつけるのではないかと思われます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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