PSで活躍した二人がレイズから離れる
現地2020年10月30日、またも有名選手のクラブオプション拒否のニュースが入ってきました。
2020シーズン、その類まれなる戦略でレギュラーシーズンを勝ち抜き、地区優勝。ポストシーズンにおいてもワールドシリーズにまで進出。惜しくもドジャースに2勝4敗で敗れたものの、ファンを存分に楽しませてくれたタンパベイ・レイズが中心選手のチャーリー・モートンとマイク・ズニーノとの2021シーズンに向けたクラブオプションを拒否しました。
チャーリー・モートンのケース
チャーリー・モートンはレイズと2018年12月に、2年/$30M (2019-20)、2021年はべスティングオプションという条件でサインしていました。
べスティングの条件は2019シーズンと2020シーズンを合わせてDL(今のIL)の期間が30日以下なら$15Mで更新、200日あるいはそれ以上の期間であれば、期間に応じて$10M、$5M、$3M、$1Mという設定でした。
実際にこの2年間でILに入っていたのはわかっている限り1回で、2020年8月10日に肩の炎症で10Day IL入りとなり、2020年9月2日に復帰しました。30日以下なのは確かだったのですが、今季はショートシーズンだったがゆえにIL期間もそれに応じて計算されたのかもしれません。ただ、期間の問題だけでなく、入場料収入が入らなかったレイズはコスト的にも厳しかったのかもしれませんね。
なお、モートンにバイアウトはついていません。
2020年の成績
チャーリー・モートンの2020シーズンは9試合先発で2勝2敗、ERA 4.74とあまりよくありませんでした。やはり上述の通り、肩の炎症の影響で本調子ではなかったのもしれません。
しかし、ポストシーズンでは大活躍。ALDSで1試合、ALCSで2試合、WSで1試合に先発。4試合で3勝1敗、ERAは2.70でした。なお、1敗したワールドシリーズGame3の先発を除いたそれまでの3試合のERAは0.57!ファストボールも97mphをヒットし、2017年のワールドシリーズを彷彿とさせるような活躍をしていただけにFAで出て行くのは勿体ないですね。
現契約締結時に最後とは言っていた
なお、チャーリー・モートンは2018年12月に現契約で合意した際、この契約終われば現役引退と言っていましたが、2年経過し考えが変わったのか、現地2020年10月31日時点ではそのような考えは表明していません。
2021シーズンは37才になるチャーリー・モートン。いつものオフシーズンならレイズも行使したかもしれませんし、他のクラブも放っておかないでしょう。この経済が厳しいご時世ゆえ、2021年の所属先がどうなるのか、今のところは新たな情報は入ってきていません。
マイク・ズニーノのケース
マイク・ズニーノの現契約は1年/$4.5M (2020)。2021年は$4.5Mのクラブオプションがついていました。また、PA(打席数)に応じてボーナスも入る設定も。
ズニーノの2020シーズン
レイズの守りの要としてのマイク・ズニーノはもともとは打てる捕手でもあります。2020年のレギュラーシーズンは28試合の出場にとどまり、打率.147、OBP .238、SLG .360、HR 4、RBI 10。数字はよくありませんでした。
ところが、ポストシーズンでは計19試合でHR4本、RBI 8を記録。いい場面でのHRが多かったですね。ただ、ポストシーズンの打率.170とここでもやはり数字が上がってきませんでした。
ズニーノの場合、この打率の低さが突っ込まれたポイントになったようです。
レイズの場合、メジャー最低年俸の選手達がポストシーズンでも活躍したので、ますます今の若手中心のやり方に自信を持ったかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました。
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