今年最後のMLBを楽しむ週末です!
1日の休息日を終え、ドジャース@レイズのワールドシリーズ Game3が行われました。レイズのホーム設定となりますが、ベンチはCOVID-19の対策も考え移動せず、ドジャースは1塁側、レイズは3塁側のままで行われました。
皆様、ご存じでしょうか?今週がMLBを堪能する今年最後の週末になります。このワールドシリーズがGame7まで行ったとしても、現地28日(水)、日本時間29日(木)ですから、十分に楽しみたいですね。3連休ならもっとよかったのですがね(笑)
ビューラー、ドミナント!10K
Game3はドジャースがウォーカー・ビューラー、レイズがチャーリー・モートンという今ポストシーズン、非常に調子の良い2人の先発となりました。
レイズにとっては、グラスノー、スネル、モートンの3本柱の先発ゲームでは負けたくないところ。一方、ドジャースはブレイク・スネル先発のGame2では敗れましたが、正直なところ、Game2はオープナーでしたし、勝てば儲けものというくらいに戦前から設定していたかもしれません。逆に言うと、Game3ではビューラーで負けられないというところでもありました。
そのウォーカー・ビューラーですが、非常に良かったですね!なんと4回まではノーヒッター!3回裏にケビン・キアマイアーに四球を一つ出しただけ。
5回裏にマニュエル・マーゴット、ウィリー・アダムスの2人にそれぞれ二塁打を許し、1点を与えましたが、失点はこの1点のみでした。
ウォーカー・ビューラーは6回を投げ、球数は93球。被安打3、失点1、与四球1で奪三振が10!どのイニングでも97mphをヒット、Maxは98.6mphを記録。80mph前半のナックル・カーブ、80mph後半のスライダー、90mph前半のカットボールなど速度帯も幅広く、レイズ打線を寄せ付けませんでした。さすがのケビン・キャッシュ監督もこれでは采配のしようがないという状態でした。
ドジャース、前半に5得点
ALCS Game7に先発し、アストロズ打線を6回途中まで2安打に抑え、ワールドシリーズ進出に大いに貢献したチャーリー・モートン。今ポストシーズンは、絶好調で、ALDSで1試合、ALCS2試合の計3試合に登板し、15.2イニングを投げ、失点がたったの1しかしありませんでした。3試合をあわせたERAはなんと0.52!
そのチャーリー・モートンでしたが、このゲームでは初回から失点。2アウトまで奪いましたが、3番のジャスティン・ターナーに投げた4シームが甘く入り、これをLFスタンドに叩き込まれて、まず1点。ちょっと甘いだけで運ばれてしまうという投手にとってはプレッシャーのかかるHR になってしまいました。
3回も2アウトからマンシーのタイムリー
3回表、チャーリー・モートンは2アウトまで奪っていたのですが、コーリー・シーガーに死球。これはVTRを見ると当たってなかったですね。いずれにせよスプリットが暴れてしまいました。
つづくジャスティン・ターナーにまたも安打を許します。今度は2塁打。2アウト、ランナー2、3塁となったところでバッターはマックス・マンシー。マンシーはフルカウントから甘く入ったカットボールを右中間にもっていく2点タイムリーを放ち、ドジャースが3回を終わって3−0とリード。
ドジャース、セイフティー・スクイズを敢行
スキのないドジャース打線は、4回表、コディー・ベリンジャーとジョク・ピダーソンのシングルで1アウト1、3塁とした後、つづくオースティン・バーンズにセイフティー・スクイズのサイン。これが見事に決まってスコアは4-0に。
AUSTIN BARNES BUNT! 🚨
— Sportsnet (@Sportsnet) October 24, 2020
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レイズにとってはスモールベースボールで失点したのは案外こたえたのではないかと思います。オースティン・バーンズはワイルドカード・シリーズ、NLDS、NLCSでは計6安打を放っていましたが、ワールドシリーズに入ってからのここまでの2試合はヒットレスが続いていました。犠牲フライで1点の場面でしたから、レイズとしては警戒が薄かったようです。
その後、ムーキー・ベッツにもタイムリーが出て、ドジャースは4回を終えて、5−0とゲームを優位に支配しました。
B・トライネン、B・グラテロルがパーフェクト
ウォーカー・ビューラー降板後、ドジャースは7回にブレイク・トライネンが、8回にはブラスター・グラテロルが登板。ともに1イニングをパーフェクトに抑えました。
ブレイク・トライネンは調子が上向きでしたが、この日の登板でもう心配することがなくなったかもしれません。フォームも過去2戦より緩やかになり、制球力に心配などない状態に。
筒香選手、初出場
なお、8回裏、ブラスター・グラテロル登板時に、2アウトから筒香選手が今ワールドシリーズ初出場を果たしました。マイク・ズニーノの代打で出場です。ブラスター・グラテロルはこの日投じたファストボールはシンカーでいずれも100mph超え。2アウト目を奪ったケビン・キアマイアーの時にスライダーを1球投じて、それが89.9mphだったのみ。
筒香選手の初球には102.0mphを計測。筒香選手は早めに勝負をかけ2球目のシンカーに対応しようとしますが、セカンドゴロに終わりました。上から叩いたことには違いないので、次は速いボールが来てもタイミングが遅いということはないかもしれませんね。また右投手の時に機会があるかもしれません。
アロウザリナがジーター超え
9回裏、ドジャースは復活したケンリー・ジャンセンがマウンドに。オースティン・メドウズを三振、ブランドン・ラウをRFフライに仕留めて、2アウト。
このままスッキリと3人で終わりたかったところですが、ここでバッターはランディー・アロウザリナ。ワールドシリーズに入り、かなり警戒されており、ここまではGame2で内野安打1本を放っただけです。
ケンリー・ジャンセンはカットボーラーですが、アロウザリナのこの打席ではスピードに変化なし。ボールは動いてもすべて93mphほどのスピードが続きました。これではファストボール系に強いアロウザリナには対応できる範囲で、6球目、シンカーが真ん中に入ったところを力強いスイングでLFスタンドに放り込まれました。レイズは2得点目でスコアは2−6。
Randy Arozarena has been an unexpected playoff hero for the Rays in his rookie season 🔥 pic.twitter.com/aJhJJAXbSf
— TSN (@TSN_Sports) October 24, 2020
ランディー・アロウザリナはこのHRで今ポストシーズン、8HR目として、歴代の1ポストシーズン最多の8本に並びました。
またこのHRでポストシーズン23安打目。これはデレク・ジーターが1996年に樹立したルーキーによるポストシーズン最多安打の22を抜きました。なお、ポストシーズン最多安打は2014年にパブロ・サンドバルが達成した26です。
Randy Arozarena is having one of the greatest rookie postseasons we've ever seen. pic.twitter.com/T1NtL1Oha9
— MLB (@MLB) October 23, 2020
またこのHRでランディー・アロウザリナの今ポストシーズンのトータルベースは52に。これは2011年にカージナルスのデービッド・フリースが記録した50を超えました。
最低でもあと2試合あるわけですから、PS最多HRレコードの単独トップにも躍り出るかもしれませんね。
ドジャースはこれで2勝1敗。あと2勝をどう積み上げるのか見ものですね。レイズが抵抗する様も楽しみです。
Game4はドジャースがフリオ・ウリアス、レイズはライアン・ヤーブローです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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