ドジャース、Game7へ
現地2020年10月17日のNLCS Gm6はドジャースがウォーカー・ビューラー、ブレーブスがマックス・フリードが先発。ともにリーグの次世代を担うほどの逸材の顔合わせは、初回の出来が勝敗を分けることに。
ドジャースは初回に3点を先制。これを守りきったドジャースが、NLCSの成績を3勝3敗とし、Game7へつなぎました。
コーリー・シーガー、NLCS5本目のHR
ドジャース打線がマックス・フリードの止まるような動きをするカーブに対してどう対応するのか見ものでした。
NLCS Game1での対戦では6回で1得点のみで、9三振を喫しておりました。
しかし、この日は初回から打線が奮起。マックス・フリードが本調子になる前に得点を奪うことに成功。
1番のムーキー・ベッツは凡退したものの、2番のコーリー・シーガーが2球目の大きなカーブを狙っていたようで、これがやや高めに入りました。これを逃さず、RFへHR。ドジャースがまずは1点を先制。
The @Dodgers jump on the board early going back-to-back. pic.twitter.com/FGYr4LZnPJ
— MLB (@MLB) October 17, 2020
コーリー・シーガーはこのHRでNLCS 5本目です。また、ワイルドカード・シリーズGame1でも1HRを放っているので、ポストシーズンの合計は6本目。ポストシーズンの当初は当たっていなかったのですが、CSに入ってぐんと調子を上げてきました。
ターナーにBack to Back HR
さらに3番のジャスティン・ターナーにも2者連続となるソロHRが飛び出し、ドジャースが2点を先攻。ジャスティン・ターナーはシンカーを打ちました。
ドジャースは、4番のマックス・マンシーが四球。前日のヒーローでこの日はDHに入ったウィル・スミスがシングルを放ち、1アウト1、3塁。ここでコディー・ベリンジャーがRFへシングルを放ち、マンシーが還り、3点目。
シーガー、マンシー、ベリンジャーと左打者が活躍し、初回に3点を奪いました。
その後、ドジャースはマックス・フリードが交代した7回2アウトまで、ランナーは出すものの、あと1本を許してもらえず無得点が続いたことから、初回の3点は非常に貴重だったことがよくわかります。
ビューラーは98、99を連発
.@buehlersdayoff is fired up.
— MLB (@MLB) October 17, 2020
📺: #NLCS Game 6 on FS1 pic.twitter.com/EzLFymjrV4
ドジャース先発のウォーカー・ビューラーは初回から飛ばしていました。もともと積んでいるタンクは規格外のものがある投手だけに集中力が高まったこのゲームではさらにエンジンが稼働していたようでした。
ただ、2回表にピンチを迎えました。トラビス・ダーノーに2B強襲ヒット、オジー・アルビーズ、タンスビー・スワンソンにそれぞれLF前シングルを許し、ノーアウト満塁。スワンソンのLF前シングルで2Bランナーのトラビス・ダーノーが生還しなかったのは救いでした。
ビューラーはこのピンチでライリー、マーケイキスを三振に。そしてパチェをSSゴロに仕留めてエスケープに成功。パチェのSSゴロは難しい当たりでしたが、コーリー・シーガーがいとも簡単にさばいて見せたところにプロの凄さを感じました。
ビューラーはブレーブス打線から7安打を打たれながらも、6回をスコアレス、与四球0、奪三振6の成績。見事にゲームメイクしました。
ブレーク・トライネン、7回を凌ぐ
Game1の1−1の投手戦を壊してしまったのが、ブレイク・トライネン。その後3試合は登板がなかったものの、Game5では2イニングをパーフェクトに抑える好投を見せ、復活を感じさせました。
すでにケンリー・ジャンセンがクローザーとして本来の力が発揮出来ていることを確証しているドジャースは、そのブレイク・トライネンを2番手に起用。ロナルド・アクーニャ・ジュニアに打席が回るターンで、ランナーを1人出せば、フレディー・フリーマンに、もうひとり出せばマーセル・オズーナにも回ってしまい、ビッグイニングにもなりかねない大事なところでの登板。
期待されたブレイク・トライネンは先頭打者のニック・マーケイキスに初球のインコースの厳しいボールをライト線に運ばれます。シフトを敷いていたムーキーも逆を突かれ、処理が遅れた間にマーケイキスは一気に3塁に。これはもうマーケイキスがうまかったとしか言いようがありません。
マーケイキス、3Bゴロでホーム突入せず
つづくクリスチャン・パチェには得意のツーシームで3Bゴロに打ち取るも高いバウンドに。これでマーケイキスが還って1点を献上かと思いきや、マーケイキスは3塁にとどまっておりました。ここは外野手でもあるのでマーケイキスは突っ込んで欲しかったところですね。
次打者のロナルド・アクーニャ・ジュニアにはボールの内側をうまく叩かれ、RFへ二塁打。これでマーケイキスが還り、ブレーブスが追撃の1点(スコアは3−1)。
1アウト2塁でフリーマン、オズーナ!
フレディー・フリーマン、マーセル・オズーナの二人で2アウトを奪わないといけないという絶対絶命の場面でした。
ここからがGame1のトライネンと違うところでした。
ブレイク・トライネンはフレディー・フリーマンに真っ向勝負。6球を投げてボールは1つだけ。カットボールをファウルにされるも投げ続けました。最後はチェンジアップ気味にややスピードを落としたカットボールで見事に空振り三振。冷静でしたね。
つづくマーセル・オズーナには初球に97.8mphのツーシームを見せておいて、最後はスライダーでタイミングを外し、RFフライに。
絶対絶命のピンチを1失点で凌ぎました。この1失点は仕方ない失点だと思います。
ドジャースはトライネンの後、ペドロ・バイエスも好投。8回表をパーフェクト。最後はケンリー・ジャンセンが9回表をパーフェクトに抑え、スコア3−1で勝利。NLCSの成績を3勝3敗とし、Game7へつなぎました。
ALCSではレイズがワールドシリーズ進出を決めました。対戦相手は、ブレーブスかドジャースか。翌日に決戦です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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